物事には・・・・・



 息子が就寝前の歯磨きを済ませぽつんとつぶやいた。

 「お母さん、物事には必ず、初めがあって、終わりがあるんだね。」

 「・・・・・・・・・・、今夜は妙に哲学だね。なんのこと?」

 「いや、この糸(歯の間を掃除する物)にも、巻き始めが有って巻きおわりが有る  んだよね。」

 小学三年生の頭の中は、結構面白いのかもしれない。

 「そうだね。耕平がいつかサッカーがいやになったら、サッカーを始めたときの  気持ちを思い出して見るいいかもよ。そしたら、やる気がむくむ湧いてくるん  じゃないかな。」

 物事には必ず、初めがあって終わりがある。命には「生」があって「死」がある。人生には「出会い」が有って「別れ」が有る。道半ばで行き先を見失った時には、「始」の立ち返ってみると、道は開けてくるのかな。
 なかなか鋭い事を言う小学三年生だ。

© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: