コートチェンジ


 なんだか試合になってルールまで決まってしまった。白髪一本一点。黒い髪を間違って抜くとマイナス二点だ。
 晃子の目線は椅子に掛けた私の頭を一望できる高さだが、耕平は身長不足。そのせいか晃子二点耕平零点と大きく水を分けてしまった。
 耕平が言った。
「お母さんの白髪、右しかないんじゃない?」
「じゃ、交替しよう。」
 晃子の一言で左右を入れ替わった。晃子が言った。
「コートチェンジじゃ!!」
 ・・・・・・・・・・・!?

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