冷たい雨



  冷たい雨が窓を叩くと
  心が震える
  悲しいコトが膨らんで
  何もかもが虚しく映る
  重たそうな雲に覆われた空を
  いくら見上げてみても悲しみは消えない

      考えても考えても
      思い出せない言葉がある
      胸の奥にじっとたたずんでいるのに
      どうしても言葉にならない
      幼いあなたを責めた所で
      どうなるものでもないのに
      あなたの悲しげな顔を見れば
      余計に辛くなるだけなのに

   冷たい雨が窓を叩く
   忘れかけていた悲しみを思い出させて
   また私をふさぎこませる
   冷たい雨が窓を叩く
   冷たい雨が窓を叩く
   幾すじもの流れを作りながら
   悲しみを染み込ませていく

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