思い出の深さ


 それは昨日より今日
 今日より明日
 その深さが増していく

 幼い日の思い出は青春時代の思い出よりも深い
 心の底の方へしみているから
 少し寂しくて
 何ということもなく少し寂しくて
 くるりと入った母のひざのぬくもりを
 当たり前のように私を包んだ
 母の腕の柔らかさを
 これほどまで覚えているなんて

 一人ぼっちの部屋で聞いた雨だれの音が
 今夜は私を慰めているよう

© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: