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2012.01.31

蛇骨地蔵堂

蛇骨地蔵堂は、養老７年（７１３）に開山され、現在の建物は、享保３年（１７１８）の再建と
いわれております。
当時は、東勝寺の所管でありましたが、幕末に東勝寺が廃寺となってから、西方寺に移され
ました。

禅宗様式を基調とした佇まいは、時代の特徴をよく表しており、仕上げも上質です。

柱や梁の架構も雄大であり、使用部材にも見るべきものがあります。

屋根に一部痛みが見られるものの、内部の保存状態は大変優れており、郡山市内においても

≪郡山市教育委員会≫

問い合わせは：西方寺　電話024－958－2260

この蛇骨地蔵堂には、大蛇にまつわる伝説が残っています。

日和田の城主浅香佐衛門尉忠繁に「あやめ」と言う娘がいた。
家来に、安積玄番時里と言う大変乱暴な者がいて「あやめ」を妻にしたいと思ったが許されず、
大変怒って姫を館から追い出し、ほかのみんなを殺してしまった。
姫は時里をきらい、くやしさの余り「死に変わり生き変わり、お前の仇をうつであろう」と
言って、館の近くの沼に身をなげた。

姫は大蛇に化身し、この地方を荒らした。困った人々は神に祈り村の娘をひとりずつ、毎年
３月２４日に人身御供として差し出した。
３３人目の娘は、片平村の権勘太夫の娘に当たった。
夫婦は、長谷観音にお参りして、そこで「佐世姫」に出会った。
「佐世姫」は、娘のかわりに身を捧げることとなった。

その時、大蛇は沼に沈んだと思うと、天女になって現れ、蛇の骨を残して消え去った。

その蛇骨を彫って地蔵尊を作り祀ったところ、日和田の里に平和がおとずれるようになった。
「あやめ姫」「佐世姫」の伝説を秘めたお堂には、蛇骨で刻まれた地蔵尊が安置され、堂の
裏には人身御供された美女３３体の観音が祀られている。
≪郡山市観光協会≫

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