幻竜の羅刹

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花と語りし少女4


そう、ある日が来るまでは…

「ねぇお父さん。花って喋れるの?」と幽香が聞く

「はは、何言ってるんだい幽香。花が喋るわけないだろ?」と笑い飛ばす

「だって、そこの枯れそうな花は助けてって言ってるよ?」

「何を言って…」と言うと父の笑みは消えた

昔、このような事が村であり、恐れられた…

花と会話することができる少女が村に産まれた

その少女は花の声を聞き、人間を恨み、そして自分を産んだ両親を恨み、殺したという話だ

その夜、幽香が眠った後、母と父は話し合った

「幽香は昔あったこの村の話と全く同じだ!!このままじゃ俺達がやられるのも時間の問題だ!!」

「でも…幽香は私達が産んだ初めての子供よ?第一幽香をどうするつもりなのよ」

「遠くの村に置いていくんだよ。これが一番の方法だ」と言い放つ父

「で、でも!!あの子はまだ幼いのよ!?一人にしたらすぐ死んじゃうわ」

「俺達が死ぬのとあの子一人が死ぬのとどっちがいいんだ」と尋ねる

「う…もう…その選択肢しかないのね…」と涙を流す母

「ああ、仕方ないさ。今度の日曜日。あの花畑においていこう」

「う…うぅ…ゴメンね…幽香…」ただただ涙を流し、悲しむだけだった…

そして迎えた日曜日。幽香を連れて花畑へと向かった

花畑にはたくさんの向日葵が咲いており、天気もよく、旅行には最適だった

「わぁ~綺麗なお花!!どのお花も笑顔で笑ってる!!」と幽香ははしゃいだ

「そうだな、どれも綺麗に咲いてるな」と笑顔を振り撒きながらも別れの時間が迫っていた

「あ、そうだ幽香!渡したいものがあるんだ。目を瞑って30秒数えるんだ。こっちをみたらだめだぞ?」と父は笑って幽香に言う

「わ~。何だろうなぁ~楽しみ!!」と笑顔が絶えない幽香

「よし、じゃあ目を瞑って30秒数えなさい」

「わかった。い~ち、に~、さ~ん」とカウントを開始する幽香

このカウントが別れへのカウントダウンになるとは思ってもいなかった

「にじゅはち~にじゅく~さんじゅ~!!」といい目を開けると…そこには二人の姿はなかった

「あ…れ?お父さん?お母さん?」と探しまわったがどこにもいなかった

そして幽香は一人となり、泣き始めた

そんな幽香を見て花達は喋りかけてきた

「泣かないで」 「元気を出して」 「今日から私達が親よ」 「新しい家族、家族!」

悲しむ幽香に笑って欲しくて花達は頑張った

そして幽香は笑った そんな幽香を見て花達は安心して笑った

こうして幽香は花達にいろんな事を教わり、そして育った

しかし、新しい村の人々もよその村の噂「花と語りし少女」を知っており、魔女だ!悪魔だ!などと騒ぎ、見えない壁を隔てたのだった…

そして現在に至るわけである――――

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