幻竜の羅刹

幻竜の羅刹

魔女達の舞踏会2


「そういえばさ、こんなこと聞くのは失礼だってわかってるんだけど…年は幾つなの?」
「幾つに見える?」といたずらっぽく笑う魔理沙はかわいかった
「えっと…15歳くらい?」 「まぁ外見はそのくらいだが普通に考えると120歳だ」
「ひゃ、120!?」 「魔法使いは普通の人間より長生きできるんでな。でも外見と同じ体を持ってるから元気はかなりあるんだ」
「そうだ、ここに住むんなら魔法を教えることができる。1回使えればもう魔法使いって呼ばれることになる。どうだ?やってみないか?」
「え?僕なんかでも魔法使えるんですか!?」 「誰だってできるさ。努力しだいだがな。でも昇、お前学校とか大丈夫なのか?」
「お金もないし学校なんて行けないから、他の場所で勉強してたんだ」
「はは、そうか。それならよかった。こっちのほうがよっぽど勉強になるし、為になるぜ」
「明日から特訓…ですか?」 「昇が望むのならばな」と笑顔で語る魔理沙
「じゃあ…お願いします」 「言っておくけど私は厳しいからな」
「大丈夫です。絶対にうまく使えるようになりますから!!」威勢の良い昇を見て魔理沙は笑った
「はは、そうかそうか。ならいい。もう食い終わったか?」 「うん」
「私はこれからソファで寝るから昇はベットで眠るがいい」 「え?いいの?」
「ああ、弟子は大切に扱わないとな」と言うと魔法で食器を浮かせ、洗わせる
魔理沙は昇を連れて、元魔理沙の部屋へ導く
「この部屋は自由に使っていいぜ。あたしはもう寝るから。じゃ、おやすみ」
「おやすみなさい」 魔理沙はリビングの方へ行ってしまった
昇も今日は疲れたため早く眠ることにした

朝、魔理沙はすでに朝食を済ませていた
「よう、昇。早く飯食って早速練習だぜ」と笑顔で言う魔理沙
「あ、おはよ、魔理沙」と言うととりあえず言われたとおり早く朝食を済ませた
場所を外へと移し、いざ練習へ…
「さ~て、早速だが…昇は攻撃的な魔法か幻想的な魔法かどっちがいいんだ?」
「え?えっと~…攻撃的な魔法がいいなぁ~って思いますね」
「なるほど。で、攻撃って言ってもいろんな物がある。イメージするものによってその魔法っていうのは変わってくるからな」
「え~っと、剣とかかな?」 「なるほど、剣がいいんだな」 「まぁ…はい」
「よし、イメージするものは決まった。あとが大事だ。ただその剣を強くイメージして、それ以外のことを考えないんだ。そして手のひらを前に突き出せば出てくるはずだ」
「え?それだけでいいんですか?」 すると魔理沙は不敵な笑みを浮かべた
「『それだけ』だと?私も簡単だと思ってた。けどこれが結構大変なんだ」と笑う
「そうなんですか?じゃあ…」と言うと剣を頭の中でイメージし、力強く手のひらを突き出した すると…
カスッという間抜けな音が鳴り響いた
「ははは、やっぱりな!難しいだろう?」 「そんな…イメージしたつもりだったのに…」
「つもりじゃだめだ。ただそれだけを思うんだ」 魔理沙が手本を見せるといい真剣な表情になると手のひらを突き出す
すると見るからに鋭い鋭利な刃を持つ刀が現れた
「まぁ私みたいに何年もやってれば練習してなくてもできるようになるさ」と笑っている
「はぁ…」 「正直言うとここからはもう自分との戦いだな。私は不用ってわけだ」
「じゃあ特別教えることって…」 「ああ、ないな」と笑っていた
「私はちょっとこの森に住んでる奴に会ってくるから。まぁ頑張ってくれ」と言うと箒に跨り何処かへ飛んでいってしまった
「…はぁ~。現実ってのは厳しいな。よし!頑張るぞ!!」と言うと早速練習を始めた…

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