幻竜の羅刹

幻竜の羅刹

君と眺めた桜 4



9 海斗の冗談話に桜が笑った

8 奥から人影が見えたが気にせず桜と喋った

7 桜が上から舞い落ちる桜の花びらを見上げた

6 それにつられて海斗も上を見上げた

5 また来年も来れたらいいねと桜が海斗にたずねた

4 そうだなと海斗が短く答えた

3 奥からきた男がカバンの中をあさっていた

2 桜がにっこり笑ってこちらを見ていたので笑顔を返した

1 銀色に輝く鋭いものが男の手には握られていた

0 桜とすれ違った瞬間ドス!っと言う音とともに走ってどこかへ行った

「ん?今のドスって音なん・・・だ・・・」 海斗がその言葉をいい桜を見ると・・・

桜の懐には赤く赤く血が染み込んでいた 銀色に輝くナイフとともに

2人の愛はこんなに短く儚いものなのか 夜の空は暗く冷たかった

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