幻竜の羅刹

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命の力~妖怪との出会い~2



「雄大お帰り~。寒かったでしょ?中はあったかいわよ」と笑顔で女が出てきた (やっぱり家が落ち着くなぁ…)と心の中で呟く

(ほう、なかなかの女じゃないか。名前は何って言うんだ?)と心の声が聞こえるかのようだった

(え…お前、俺の心の中の声までわかるのか?) (契約した瞬間からお前の考えなどは頭の中に入ってくる。ところであの子の名前は何って言うんだ?)

(新垣愛(あらがきあい)って言うんだよ) (ほ~ぉ)と少しにやけていた

「いつまで外にいるの?入ってこないの?」と不思議そうな顔をして聞いてきた

「あ、すまん。ぼ~っとしてただけだから」といって家の中に入った

家の中は暖かかった冷えた体がだんだんあったまってくるのを感じる

「さ、ごはんにしましょ」というと奥から料理を出してきた

「あれ?俺のうちの冷蔵庫にこんなもん入ってなかった気がするけどな」

「私が買ってきたのよ」という

「ありがとな…ほんと生活苦しいから大変なんだよね…」と涙目になる

「ちょ、そんな大げさよ。気にしないで。私が好きでやってることなんだから」と笑って答える

「ありがとな」といって二人とも夕飯を食べ始める

(優しいんだな愛は。良い彼女を持ったなぁ雄大)とにやけながら言うと、 (ほんと…優しいんだよなぁ…)と心の声でも感謝の気持ちが十分伝わってきた

「明日も学校かぁ…だりぃ」と苦笑い

「そうかな~。結構楽しいけどなぁ。友達と話したり、サークルで遊んだりするの楽しいけどな」

「サークルねぇ…」 雄大も愛もボランティアのサークルに入っている

「最近入ってきた男の子だれだっけ?流星君だったっけ?あの子はどんな感じ?」

「え?面白い子だよ」と答えると「へ~」とだけ答えた

いろんな雑談をしているとあっという間に時は過ぎた

夕飯も食べ終わり、愛子が食器を洗い終わって、時計を見ると9時近くだった

「あ~、そろそろ私んとこの寮の門限だし帰るね、じゃ、また明日」

「おう、じゃ、また明日」 と笑って手を振って見送った

「学校か、楽しいのか?」 「え?あぁ…まぁ、そこそこだね」

「私も行ってみていいか?」と興味津々、瞳をらんらんと輝かせて聞いてくる

「まぁいいけど。ってか守り神なんだからいつも一緒にいないと意味が無いんじゃないのか?」

「あ、そっか」 (おいおい、しっかりしてくれよ…) 「聞こえてるぞ?」

「あ、しまった…。心の声まで聞こえるんだったよな」 「私の前では考えも聞こえるから意味が無いって事だな」と笑う

「まぁ、明日も学校だから寝るよ。お前はどうするんだ?」

「狼の姿に戻って寝る」 「寒くないの?」 「何のために狼は体中毛があると思ってるんだ」

「あ、そうか」 「お前は面白いやつだな」とすでに狼の姿になっていた銀狼が笑った

「じゃ、寝るからな。おやすみ」 「うむ」 というと家の電気を消し雄大は眠った

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