幻竜の羅刹

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命の力~妖怪との出会い~10



「前までの俺だと思うなよ」とリヴァイアサンが言うと「それはこちらにも言えることだ」と返した

速く戦いを終わらせて白狼の手伝いに行きたい銀狼は必殺の式を発動させる

古代文字が天と地から、リヴァイアサンを挟むかのように浮かび上がっていた

「行け」という銀狼の短い合図と共に天と地から幾千の刃がリヴァイアサンを襲った

これで勝利を確信した銀狼はその場から立ち去ろうとするが…

「待てよ。まだ勝負はついちゃいないぜ」と傷だらけのリヴァイアサンがいた

「まだ生きておったのか。しぶといやつだ」というと「今度はこっちの番だ!!」と叫ぶや否や口から大きな紋章が浮かび上がりその中から大量の水が鉄砲玉のように飛んでくる

急いで銀狼は雷の式を発生させ、水を蒸発させるとそのまま雷の式を使い、天から一筋の大きな雷がリヴァイアサンを襲う

雷が落ちた後にはリヴァイアサンの姿は無く水溜りができていた

「悪行を繰り返すものは消え行く者だ。哀れなものよ、リヴァイアサン」すると狼の姿のまま白狼の元へ戻った

その頃、雄大は家に帰る途中だった

「ねぇ、雄大。何で走って帰るのよ」と少々息を切らし気味な愛が答えた

「妖怪が戦ってたんだ。あんな場所に突っ込むのは自殺行為に等しいからね」

「ふ~ん。それで逃げてる…って何で止まるのよ」

「よ、妖怪…」 「へ?」 愛にはもちろん見えないからわからない

「お前さんが銀狼が守り神してるって言う兄ちゃんかい?」 「いえ、人違いです」と言って立ち去ろうとするが金縛りの呪文を妖怪は発する

「嘘はいけないね、兄ちゃん。お前を殺すのが一番守り神としてはつらいのかもしれないけど・・・そこのお嬢ちゃんはお前さんの彼女なんだろ?」

「ち、違う」と焦っていっているのでなおさらばれる

「またまた~、嘘ついちゃって。兄ちゃんの彼女だろ?わかるって」と笑っている

「だからな、兄ちゃんを殺すのじゃつまらないからそのお嬢ちゃんを人間の技術じゃ治らない病ってのにあわせてあげようと思ってね」

「ふざけるな!!それなら俺にやれ!!」と必死に抵抗する

「ねぇ、何話してるの?」と危険にさらされている愛は何も知らない

「ま、ラビオールの手伝いもしなきゃならんから急ぐか。じゃぁなお嬢ちゃん。夢の中を一生さまようが良いさ」と笑いながら言うと森のふもとのほうへ飛んでいった

すると金縛りが解けた

「愛、俺の家にかえ…ろ…ぅ」 そこには道路に横たわる愛の姿があった

「あの妖怪か…!!くそ野郎がっ!!」と近くの石を蹴り飛ばした

「頼む銀狼、あいつをぶっ殺してくれ!!」と空に叫んだ

雄大は愛を抱えると家に帰った

その頃、森のふもとにちょうどついた銀狼は白狼のはじめてみる姿に驚く

「白狼!大丈夫か!」 「ああ、大丈夫だ。そっちは終わったのか」 「ああ、終わった」

「あらら、リヴァイアサンやられちゃったか。まぁいい。そろそろこっちの派遣したもう一人が仕事を終えて戻ってくる頃だ」とラビオールは笑っている

「仕事…だと?…お前、雄大に何もしてないだろうな!」と牙を剥き出しにして怒鳴る

「ハッ、あいつの気分次第だ。俺に聞かれても知ったこっちゃ無いね」と笑った

そんな中二人の話している間に黒い影が降ってきた

「仕事が終わって華麗に参上…ってな」と姿をあらわしたのは背丈の小さい年寄りのようだった

「何でババァがここにいるんだ」 「ババァとは失礼な。昔からの仲だろ?」 「ふざけるな」

「まぁ、復讐劇の開始ってやつかね?ラビオール」 「仕事は終わったのか?」と尋ねる

「ああ、あの兄ちゃんの隣にいたお嬢ちゃんを弄(いじく)っただけだ」

「愛のことか…お前ら…絶対にぶっ殺してやる。速攻でな」 「やれるものなら…」

と言った瞬間、ラビオールの隣、にいた婆の右手首の上が吹き飛んだ

「はっ?」と一瞬何が起こったかわからなかった

そこにいたのは銀色の鬣(たてがみ)、そして銀色に輝く瞳の狼より少し大きめの獣だった

「この姿にはそう長くいられないんでな。速攻でぶっ殺す」

その瞳には怒りしか感じられなかった…

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