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ガンダーラ

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テーマ： 70年代サブカルチャー URC， ELEC，ベルウッド(5033)

カテゴリ：日常雑記

便利そうだけど、容量が少ないからなあと待っていたのだ。
IOデータのToteBagというシリーズで、2GBのもの。
4千円ぐらいだった。
今楽天市場で検索すると、３千円ぐらいで買えるようだ。

職場のデータをちょこっと持ち帰りたい時、気軽にコピーできる。
やっぱり便利。
でも、小さいからなくしてしまいそうなのよ。

それで、根付けのようなものがないかと探すと……これが山のようにあるのです。
ペットボトルのお茶のおまけが本当に山のように眠っているのです。
さて、どれにしようかな。

USBメモリー

後ろ姿でわかりますね。
西の国からさらに西方にある浄土を目指して旅をした異形の行者たちです。

　→ ガンダーラ　音量注意！

　　♪ In Gandhara,Gandhara,
　　♪ they say it was in India
　　♪ Gandhara,Gandhara
　　♪ 愛の国ガンダーラ

インドにあると歌われたガンダーラですが、今のインドではありません。
現在のアフガニスタン東部からパキスタン北西部にあった古代王国です。
戦場となったカンダハルは、ガンダーラの転訛だという説もあります。

再掲です。
「幻泉館日録：根付の国」抄

キーホルダーに似たもので、「根付」というのが日本にはありますね。
水戸のご老公でおなじみの印籠なんぞを帯に留めるために付けたものです。
ずいぶん精巧な細工がしてありまして、小さい頃妙にリアルな顔が彫ってあるの見てすごく恐かった覚えがあります。
日本人は江戸時代からこういうものが大好きなんですな。
いい歳したオトナが携帯電話のストラップに凝りたがったりするのも自然なのでございます。

高村光太郎に「根付の国」という詩がありますね。

　　頬骨が出て、唇が厚くて、眼が三角で、名人三五郎の彫つた根付のような顔をして
　　魂をぬかれた様にぽかんとして
　　自分を知らない、こせこせした
　　命のやすい
　　見栄坊な
　　小さく固まつて、納まり返つた
　　猿の様な、狐の様な、ももんがあの様な、だぼはぜの様な、
　　麦魚（めだか）の様な、鬼瓦の様な、茶碗のかけらの様な日本人

根付の卑小さは、実は日本人そのものなんだ。
美しいヨーロッパの文化に、卑小な日本の文化を対比させているのではあるが、ほかならぬその根付の精巧さが日本文化としてあちらでは評価されたりします。
彫刻家であった光太郎自身も、精巧な根付けを作ったりしたそうです。
ああ、いいのか、醜いのは根付じゃなくて、日本人なんだ。