わらべうたと唱歌と童謡
この3っつの違いって、けっこうわかりづらいですよね。
ま~私も
数多のうたについておのおの分類せよとか言われたら
お手上げですな。
たくさんありすぎて。
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わらべうた
というのは
こどものうたう民謡です。
民謡とは、誰がうたい始めたのかわからないうた。
その民族の文化の中で
生活の中で
いつのまにかうたわれていたうた。
だから、 わらべうた
や民謡には、作者がいません。
たまに「創作わらべうた」「創作民謡」というのもありますが
あれは様式が同じというだけで
本来の わらべうた
や民謡とは別のものです。
そして日本の わらべうた
とか日本民謡は
すべて日本独特の音階でできています。
ほかの民族の民謡も
その民族の音階でできています。
世界には今も何百もの民族がいろんな国で生活していますが、
わらべうた
や民謡を持たない民族は無いでしょう。
ベートーベンだって、子供の頃にはきっと
ドイツの わらべうた
をうたっていたんです。
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明治時代になって
日本にヨーロッパの文化が入って来ました。
音楽も入って来ました。
鹿鳴館なんかで演奏されてたんでしょうか?
入って来たヨーロッパの音楽は
ヨーロッパの音階でできていたので
当時の日本人には
さっぱり理解できませんでした。
欧化政策をとっていた日本の政府は
どうしたら日本人がヨーロッパの音楽を理解できるようになるか
考えました。
そして、
わらべうたのように簡単で
しかもヨーロッパの音階でできているうたを
小学校で教える事にしました。
こうして生まれたのが 唱歌
です。
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唱歌にもすてきなうたがたくさんあると思います。
私は小さい頃は唱歌とわらべうたと
区別無くうたってました。
ただ、
いわゆる『芸術』として音楽をとらえていた
当時の文人達は
唱歌を聞いてあまり良く思わなかったらしいのです。
こどもだからと言って
そんな簡単なうただけでよいのだろーか?
もっともっと心を打つ
芸術的なこどものうたを作れないだろうか?
こうして、
政治の畑ではなく
芸術や文化の畑で生きる人たちによって
明治の途中から
新たなこども用のうたが作られるようになりました。
それが 童謡
です。
だから
唱歌
に比べると
童謡
の方がずっと複雑な音を使っています。
伴奏を弾こうとすると
唱歌
より 童謡
の方がずっと難しいです。
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このように、
唱歌
と 童謡
はある意図を持って
創作されたものですから
明らかに わらべうた
とは違います。
でも、こどもはみんな
わらべうた
も 唱歌
も 童謡
も
わけへだてなく
好きなうたを好きなようにうたいます。
コマーシャルのうたもうたいます。
アイドルやミュ~ジシャンのうたもうたいます。
なんでもアリです。
それがいいと思います。
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ただ、
そんな歴史もあったんだな~と
ちょっと考えてみたよ、って話。