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えー、ミュンヘン大学の夏学期がいつのまにか始まっていたようです。働いている身の上ゆえ、講義等には出席できませんが、それでも週に一度の実技レッスンだけはなんとか続けたくて、いまだに学生証を保持しているわたし。声楽の個人レッスンの、一斉申し込みが、わたしが日本に行っているあいだにあったので、事前に学部に申請して、かえだま申し込みを許してもらいました。で、おしゃれなデザイナーのお友達マニシャちゃんに行ってもらい、無事クラスが取れていたのに!レッスンの始まりが今日だということをうかつにも確認しておらず、会社であせあせ残業なんかしていたら、わたしの携帯が鳴りました。みると、いつもクラスの伴奏をしてくれている日本人の女の子。「久しぶり、げんきー?」なんてのんびり出たら、「今日、レッスンですよ」ひえー。先生ごめんなさい。来週はちゃんと、苦手なモーツアルトのアリアでも、シューベルトでもおさらいしていきますから。というわけで、心を入れ替える朔耶であった。
2004.04.30
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きのう見て、へんな所有権のごたごたさえなければ即決していたであろう庭付き半戸だて。同僚にいろいろ聞いてもらっても、心の師とあおぐおねえさまに聞いてもらっても、「そういうのは法律的に問題がありそうだから、やめといた方が・・・」という意見が圧倒的多数でありました。そんなわけで、わたしの心中でも、すでに見送りムードがかたまっていた矢先。夕方、先方から電話があって、売れましたとのこと。あああ。さあ、次だ!
2004.04.26
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毎週金曜日に、新聞に載る不動産のかずかず。希望の大きさの範囲を、ダーリンと二人で上から下までチェック。「ん?これは?」というのには、二人で協議の結果、先方に連絡する。というのが、毎週のルーティンになっております。そんな中で、今週は特に目を引く物件が。「Wohnung3軒分の半分売りたし。庭、ガレージ付。値段は20万ユーロ。」Wohnungとは、日本で言うマンションに近い、バス、キッチン等が揃った、独立した住居のこと。でも、3軒分の半分とはどういうことじゃ?さっそく電話。話を聞くと、各階にWohnungがある3階建ての一軒のうちを、二人の人がまさに半分こして、所有しているのだそうな。え、でも、実際に住むのはどうするの?次々に疑問がわいてきますよね。わたしたちもそうでした。さらにつっこんで話を聞くと、一階全部はAさんのもの。二階は全部Bさん、そして、3階は半分ずつなんだけど、これまではBさんが使って、面積にして半分にあたる分は、Aさんに家賃を毎月払って借りているかたちにしていたそう。ふうむ。興味深い。さっそく時間を決めて、実際に物件を見に行くことに。場所は、BMW総本社の裏側。戦前からの住宅が立ち並ぶ地域です。ご近所も、ゆったりめの敷地に、ちゃんと庭を手入れしているお宅ばかりで、まあまあハイソな雰囲気。ところ番地をみて、めざすおうちを発見。もうすでに、何組もみにきているらしく、出入り口で別の家族連れとすれちがいます。まあ、ミュンヘン市内で、この値段で、庭とガレージついてるんだから、みんな興味もつよね。相場の7がけだもんね。室内に入れていただいたら、あら素敵。築年自体は1939年(!)と古いのですが、よく手入れされているのがわかります。床もきれいなフローリングだし、キッチンもバスルームも、数年前に改築したばかり。キッチンなどは、わたしの憧れの、かなりお高いメーカー、ポッゲンポールの品です。このキッチンだけでも、買えば1万ユーロ近く行くのでは?すっかり舞い上がる私。上の階も見せていただいて、もう心の中は、ここが子供の部屋で、こっちは私の仕事部屋にして・・・、なんて決めています。地下の物置も広くて物がたくさんおけそうだし、洗濯室も別にあるし、夏はお庭でバーベキューができる!ああ、ほしい。でも、ダーリンは冷静です。一軒の家を、一階ごとに区切って所有しているのならともかく、ことばどおり半分こというのは、聞いたことがない。これはあとあとのトラブルのもとだ。と、しぶい顔。たしかに、売主の方も、「土地登記の弁護士さんなんかに話すと、こんな分割所有のしかた、きいたことないって言われるわ」とおっしゃいます。でも、普通の条件で、この値段は絶対ないよ。これはチャンスかもよ。と、甘ちゃんのわたしは、かんがえちゃうんですけどね。やっぱりやばいのかなあ。
2004.04.24
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今日のお昼は、久しぶりに社内のカンティーネ(いわゆる社員食堂ね)へ。わたしは、普段は、一日5時間しか勤務時間がないため、ランチタイムはとらずに、持込のおにぎりとかサンドウイッチとかで、軽くすませているのです。でも、なんだか今日は、ぱーっといきたい気分(社員食堂でぱーっともくそもあるもんかって?)になったので、別の部署のともだちのピア、アレックス、マリアを誘ってランチです。話題はもっぱら、わたしが帰ってきたばかりということもあって、日本のことに。桜の花がきれいだったとかなどのよもやま話がひととおり終わったあと。わたしは、うちのおねえちゃんが「わたし、日本に住みたい」と発言したことに言及しました。わたしとしては、それで、彼女の、日本に対する熱い思いを表現したつもりでした。そしたら、わたしより年は下なんだけど、社内のヨガのグループを設立したりするしっかり物の現実派、ピアが「彼女は、日本のどんなところがそんなに好きなの?」と聞きます。で、「そりゃあやっぱり、食事がおいしいし、かわいいキャラクター小物はいっぱいあるし、漫画も大好きだし・・・」と答えたら、「あら、単純にマテリアルな理由なのね。じゃああんまり根は深くないから大丈夫。これが、日本のお友達と別れがたいとか、オーパやオーマとずっといっしょにいたいとかなると大変だけど」と言われました。どきっ。今までそんな風に考えたこともなかったわたしは、ちょっとびっくり。そうかー。そういえば、マテリアルな理由ばっかりだなー。心情的なものの、かけらもないよなー。うちのおねえちゃんは、マリリン・モンローに扮したマドンナのように、マテリアルな少女だったのか・・・。そういうわたしは、いま日本で買ってきた本を読み漁っていて、その中に、伊藤比呂美さんの「伊藤ふきげん製作所」があったりします。彼女の本は、まだ遠い昔、わたしが大学生だったころ、中野駅北口アーケード(サンモールとかいったっけ)の2階のはるや書店で、ふと手に取り、かといって当時は読みもせず、そのまま数年の時を経て、ドイツに来てすわ妊娠! という状態になってから、はじめてページをくった「よいおっぱい、わるいおっぱい」が始まりでした。合計3回の妊娠・出産のたびに、この本を読み返し、本に書いてあることと、わが身に起こっているできごとを比べては、なぜか安心する、という、本当に役に立つ本です。その後、タイムラグはありつつも、「おなかほっぺおしり」「おなかほっぺおしり・・・そしてふともも」等を読みすすめ、長女で兄、姉がいないわたしは、比呂美さんを、一世代上のおねえさんを慕うような気持ちで、その一語一句をかみしめ、パワフルなその生き方に共感を覚えていました。そうこうするうちに、あらま、なんということでしょう、今回の本では、以前は熊本に住んでいたはずの比呂美さんはカリフォルニア在住になっているではないか。しかも、新しいパートナーとの間に、もうひとりお子様も生まれている。比呂美さんも、パッチワークファミリーだ!なんて、単純に喜んでいるんですね、わたし。これでも、まだわたしと比呂美さんのあいだには、タイムラグがあって、この本の内容は約5年前のことなんですね。ちょうど、上の2人の娘さんたちが、12歳、10歳と、思春期に入りかけでむずかしい年頃の記述です。思春期って、それだけでもやっかいなのに、それに加えて、我が家でもいろいろ問題としているステップダッドとのこととか、なによりこどもたちが比呂美さんとがっぷり四つに組む日常の様子が描かれていまして、とても興味深い。わたしも、そろそろ思春期の娘を持つ母。これまでは、「もう大きいから」とか無意識のうちに思ってしまって、下の子を気にかけるほど、おねえちゃんに意識が集中していなかったかもしれない。どんな服を買うとか、どんな本がほしいとか、おねえちゃんのマテリアルな部分にしか、注意がいっていなかったかもしれない。これからは、もっとおねえちゃんの内面に心をむけていかないといけないなあ。と、反省した母、朔耶でした。
2004.04.22
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ただいまー。昨日の午前10時(日本時間)に、ルフトハンザ便にて、名古屋空港を出発。機内食(通常の食事の他に、2歳のプッチーには、事前にチャイルドミールをオーダーしておいたのですが、さすがルフトハンザ、ドイツの子供にダントツ人気のFischstaebchenなどさりげなくアレンジしてあって、これがダーリンを含めた家族内で、こっちの方がいいー、と好評でした)を2回いただき、映画を3本(Brother Baerと Secondhand Lionsはどちらもおススメ)見終わった、約12時間後の午後15時(ドイツ時間、日本時間に直すと夜の10時)、こどもらはぐったりし、わたしは足がばんばんにふくらんだ状態でフランクフルト着。(ダーリンの状態は顧みる余裕なし)マイン河畔での、1時間足らずの乗り換えの時間を利用して、2週間前の出発時に、おねえちゃんが空港のトイレに忘れてきたカーディガン(10分後に見に行ったら、もうなかった)がみつかったかどうか、遺失物事務所に行こうとしました。手近の空港職員に聞いたとおり、セキュリティー・チェックをいったん出て、一階下へ降りたらバゲージ・クレームに出てしまい、そこのロスト&ファウンドでまた聞き直したら、「空港の」遺失物事務所はここから外へ出て、さらに下へ降りて・・・という説明だったので、こりゃあかん、接続便に間に合わなくなっちまう、ということで、あきらめて、「もー、あんたはいっつもこうなんだから」等、ぶつぶつ娘をののしりながら、ふたたびセキュリティー・チェックを受ける際にも、前の人が手間取ってなかなか前に進まず、えー、だいじょぶかー、と、内心けっこうあせりつつも、もとの搭乗ゲートに、キャンセル待ちの人々に開放されるぎりぎりの時間で戻ることができました。定刻どおりにミュンヘンに到着し、合計6個(行く時より数が増えている)のスーツケース等を拾い集め、よろよろとタクシー乗り場に向かい、ワゴン車に乗り込んで、さて30分、無事に自宅に帰りつきました。おにいちゃんは、「パパに会いたいー」というし、その気持ちもわかるので、パパに電話して迎えに来てもらいました。お迎えの時間が来て、「じゃ、行くから」とか言って、台所で洗い物をしていたわたしが戸口に出るのも待たずにさっさと行っちゃって、なんだか母はさびしいぞ。その他のメンバーは、翌日の保育園・学校&会社に備え、早めに寝る。まず、いやいやパジャマを着せられたプッチーが、果敢な抵抗もむなしく討ち死にし、次におねえちゃん。私も、荷解きもそこそこに8時半(ドイツ時間)にはもう意識がなくなっていましたな。(ダーリンは、長旅の疲れもものかは、せっせと洗濯をしていたようだが、顧みる余裕なし)早寝したおかげで、今日はみな、いつになく早起き。きわめつきはやはりプッチーでして、5時には起きてくれて、水が飲みたいだの、ジュースが飲みたいだの、ミルクが飲みたいだの。水とジュースはいいが、ミルクは2週間の留守のあと、冷蔵庫の在庫がなかったので、泣いてがまんしていただく。そんなこんなで、私も5時半には、通常の朝の支度を開始せざるを得なくなって、出動準備。みんな元気です。
2004.04.19
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そろそろ記憶があせてきた・・・、はたしていつまでさかのぼれるか、日記(5月5日更新だよ!)。今回の日本への一時帰国で、わたしが心にあたためていたプロジェクト。美容院へ行って、パーマをかける!だって、日本にいた時から、いつも美容師さんに「髪の毛多いですねー」と言われつけていたわたし。日本女性平均の髪量の4割増し、といったボリュームの持ち主であります。対して、現在わたしが住まうろころの、ドイツ人は一般的に、日本人の髪量の約3分の2、といったところ。だから、ドイツの美容師さんにとっては、わたしという客は、普段扱う毛の量の2倍ほどもボリュームを持つ、手のかかる客というわけ。シャンプーも手間がかかるし、カットも時間がかかる。さらに、パーマのロットを巻くときた日には、あなた、左右で二人の人が同時に巻いて、それでも巻くだけで、45分かかります。で、一回行くと4時間がかりの大仕事なのです。もう疲労困憊ですよ。働く母として、平日はそんな時間はとれないし、土曜日も補習校があるし、で、カットだけはときどきしていましたが、もうパーマなんて、2年ぐらいしていません。まっすぐなのにもあきてきたので、ぜひ、日本でパーマを!とあいなったわけです。おめあてのサロンは、安城駅からほど遠からぬ、さるチェーン店。なんでもチェーンとしては美容業界年商日本一だそうでして、なかなか面白いシステムなのです。それに、お安い。まず、予約なしで、いきなり行っていいので、気が楽です。もちろん混んでいるときに行けば、待たされますから、開店と同時に入店します。わたし、開店時間9時の、その2分前に行ったのに、もう他のお客が2,3人、カットしてもらったり、カラーリングしていたり。いつ来たのでしょう?でも、わたしも待つことなく、すぐシャンプー台に案内してもらって、まずカット。その後もスムーズにロット巻き、1液、2液と進んで、洗い流し、ブローしてもらって、2時間半後にははやくもお会計。母がチラシについていたシャンプーサービス券をとっておいてくれたので、ロングヘアにもかかわらず、消費税込み5千2百50円でした。ミュンヘンだと、今日び、カットだけ(シャンプーは自分でしていく、ブローもカット後自分でやる)でもこれぐらいのお値段が相場。ああ、日本っていいわ。感動です。やっぱり全般的に、サービス業界では、日本はだんとつトップですね。ドイツだと、最近みんな少し考え始めたみたいだけれど、それでもまだパン屋さんなんかで、長蛇の列ができていても、二人いる店員さんの一人は、せっせとガラス磨きをしたりして平気っていうところがありますからね。この人たちにも、もっと世界をみてほしいです。
2004.04.14
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しつこく、さかのぼって書いてます。 もう5月にはいってしまった・・・。(5月4日)さて、今日は、しっとり、春の京都への旅です。東海道新幹線の三河安城駅から、こだまでも1時間とちょっとで、着いてしまうの。途中で岐阜羽島という駅を通ります。宇野千代の愛読者であった過去をもつ私は、岐阜羽島といえば、「薄墨の桜」を思い浮かべます。が、新幹線の駅からなどは、そんな風流なものはとても見えませんよね。かわりに、駅前にやたら「冷え取り健康法」の高陽社の看板が目立ちます。ビルだけで3軒。一軒は、ホテルも経営しているようです。地元ではかなり強力な会社のようです。ここが、楽天のヒエトル茅沼さんの本拠地かしら、とか思いつつ、すぐに京都駅着。なにしろ、ダーリンは日本初心者だから、とりあえず、観光バスに乗ろうと、駅前のバス会社の3時間ツアーを予約。金閣寺と清水寺を回るコースです。あとになって、金閣寺の駐車場で、2階建てのゴージャスなバスに、ガイジンさんがいっぱい乗っているガイジン専門のツアーもあるのがわかって、これならダーリンに、いちいち自分で説明しなくてよかったのになー、と思ったが後の祭り。ツアーのあとに、独自に京都タワーに登って、一望にする京都の町も、わたしも初めての体験でありました。行く前は、たん熊のお弁当を食べて、なんてわくわくしていたのだけれど、ダーリン&子連れではそんなゆとりはなく、駅前のマクドナルドでそそくさと空腹をみたし、帰路に着きました。ゆったりとした春の京都での一日でした。
2004.04.12
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さかのぼり日記です。 (4月29日更新)さて、今回の日本への一時帰国の目的のひとつに、こどもらの日本の学校の体験入学というのがありました。うちの妹が、ご主人の転勤で昨年の4月から、Uターン地元在住とあいなり、土地のコネクションをつけていてくれたのです。彼女の二人の娘が通うS町小学校。そこの海外交流担当の先生が、ヤップ島で地元のこどもたちに勉強を教えてきた経験があるという、なかなかのりのよい好青年でして、今回のうちのこどもらの体験入学に関しても、すばらしい対応をしてくださいました。本当は、おねえちゃんも行かせたかったのですが、一応彼女は4月からは、日本では中学生相当の年になります。それでなくても、けっこう自意識が高くて、まわりとの関係を気にするたちだし、身長もすくすく伸びて、ちょっとみには、「16歳?」なんていわれたりするぐらいでかいので、やはり小学生の中では酷であろうということで、おにいちゃんのみの出動となりました。私が日本語で話しかけても、答えはドイツ語という子ですから、うまくいくかな、だめだったら一日で失礼しましたーって帰ってくればいいんだよね、と母は内心悩んでおりましたが、案ずるより産むがやすし。本人は、すっごく気に入ったのです、日本の学校が。まず、初日は、学校近くの公園をお散歩、そしてサッカーという、新学期お楽しみプログラムだったので、まあわかるとしても、いざ次の週に、給食を含めて6時間ばっちりの真剣な授業が始まっても、おにいちゃん、毎朝学校に行くのが待ち切れない!こんなにうまくいって、いいのかしら。うれしい驚きのあった、体験入学でございました。
2004.04.09
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さかのぼり日記です。(4月24日筆)えー、2日間の東京滞在。泊まったホテルは、上野のしのばず池のほとりのきぬやホテル。ダーリンが、ドイツのテレビで、日本の旅館ではしょっちゅうスリッパをはきかえているところがいたくお気にめした様子だったので、よし、というわけで、じゃらんでわざわざ和室をリザーブ。これが、江戸間の典型というのでしょうか、部屋のドアからして、なんだかスモールサイズ。身長約2メートルのダーリンは、冗談でなしに、身をかがめないと入れません。室内もまけずにコンパクトでして、4畳半にふとんを2組しくと、あとは冷蔵庫、ちゃぶ台に座椅子2ヶ、テレビでいっぱい。衣類棚の扉は、テレビのブラウン管のうしろをぎりぎりで接触せずに開けられる、という限界まで切り詰めたあしらい。30センチ四方の靴脱ぎもありますが、スリッパ2足、我々の靴それぞれ一足ずつ、で、もういっぱい。部屋からトイレ兼お風呂場へは、まず部屋の引き戸をあけて、トイレ兼お風呂場の扉を手前にあけ、この靴脱ぎの上をまたぎ、右足をトイレ兼お風呂場の敷居にかけるのですが、これがなぜか、内側に勾配がついていまして、靴下をはいた足だと、つるりと滑り込みます。この段階で、さらにアクロバティックな体位を要求されまして、頭を下げ、身を右方向にくねらせ、片足でバランスをとりつつトイレに行きます。こういう経験をしてこそ、日本文化の真髄に触れられると言うものでしょう。2日目の夜は、ホテルに「大浴場」(4人で入れる)があるのにも気づいて、そちらにも入って見ました。大浴場ではありますが、入り口の鍵をかけて、他の人が入ってきこないようにして使用するきまりなので、その時間は我が家で独占です。お湯をざーざー流してシャンプーをしたりできて、楽しかったです。でも、お湯は熱くて、ぬるま湯につかる習慣のあるヨーロッパ人としてのダーリンは、早口で1から10まで数えるあいだつかっているのが精一杯でした。わたしもあんまりゆっくりつかれなかった。学生時代の前半は、毎日銭湯に通っていたものですのに、なまったものです。お風呂上りは、お約束のゆかた。これも日本情緒をいやおうなくかきたてますね。2日間で行ったところは、上野公園、国立博物館の空海展、アキハバラ、銀座、新宿(妹と会って夕食)、神田神保町(友達と会って昼食)、母校の青山学院大学のキャンパス、皇居、というところでした。本当は浅草とかもいきたかったけど、子連れではなかなか無理もできません。そうそう、子連れと言えば、今回わりとJRのあちこちの駅で、エレベーターがあったり、エスカレーターがあったりしたし、車内でも(すいてる時間帯ですが)、ベビーカーに乗った子供を連れたおかあさんとか、ちらほら見かけたので、ほっとしました。10年前にはなかった光景ですから。でも、駅によっては、エレベーターを利用するために、わざわざ駅構内を半周しないといけなかったりするので、知らないとけっこうばかみたいです。それに、ドイツでは、みんなバギーでがんがんエスカレーターを使って助かっているのに、なんで日本はだめなのかな? 事故が起こる? ちなみにわたしは浦島日本人として、大手をふってエスカレーターでバギーを使いましたが、別に危険な目にはあいませんでした。ドイツで日々練習している成果です。
2004.04.08
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あー、びっくりした。いえね、いま日本に来ていますの。それで田舎の実家を抜け出し、花の東京のホテルに投宿していまして、そこのPCでいまネットしてますの。で、初めて自分のサイトを日本語のOS上で見たのです。普段、ドイツでは、ドイツ語OSのXPで、なんとか日本語環境にしてがんばってるもので。そしたら、びっくり。トップページの背景が、うちのプッチーの、赤ん坊時代の写真がてんこもり!こ、こんなになっていたのね・・・。ドイツでは、背景はなぜか見えなかったの。そのほかのフレーム処理なども、ちょっとずつ違うし・・・。やっぱり本場の日本語環境はすごい!なにしろ、ホテルの宿泊サービスで、30分という時間限定なので、あせっていますので、ちょっとこの設定を変えているひまはないのですが、とりあえず、パッチワークファミリーのメンバー全員、元気でいます。ホテルのある上野は、桜ももう盛りを過ぎて、風にはらはらと散る花びらが、美しい卯月です。今日は国立美術館で、空海と高野山の特別展をみてきました。国宝級の展示もあり、堪能しました。午前中は、ガイジン・マスト・ゴーの秋葉原も、縦横無尽に探索。足が疲れました。いま部屋では、ダーリンとプッチーが、腹をすかせて待っているので、気が気でないわたし。とりあえず、今日はこのあたりで。
2004.04.07
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さかのぼって、日本の思い出をつづります。(更新4月20日)3日にドイツを出発し、乗り換え、さらに12時間のフライトをこなして、日本に着いたのは翌4日の朝8時。こどもらは適当に睡眠をとっていたので、適当に元気。ダーリンも元気。わたしはほとんど一睡もしていませんが、これからの2週間へのわくわく感で、元気。でも、名古屋空港の入国審査ですっごく時間がかかってしまったの。わたしと、上の2人のこどもは、日本のパスポートなので、そんなに問題はなかったのですが、ドイツのパスポートしか持っていないダーリンとプッチーの行くべき、いわゆるガイジン用の窓口が、2箇所しかあいていなくて長蛇の列。おまけに、このご時世だ。テロの心配があるのもわかるけど、一人一人に5分ぐらいかかるの。コンピューターで照会とかするらしいんだけど。だから、列は、長くこそなれ、ちっともはかどらないのです。だんだんいらいらしてくる、ガイジンのみなさん。で、そうこうするうちに、パパにだっこされていたプッチーが母恋しさに泣きだして。わたしも、三途の川のこちらがわから、空港職員のおねえさんに、子供が小さいので、なんとか先にすまさせてもらえないかと(もう立派なおばさんなので、ずうずうしく)聞いてみたのですが、日本の方は、規則を守るので、やっぱりそんなことできないのです。これがドイツだったら、泣く子もだまる外人局の登録の順番待ちにだって、半期に一度のカルチャースクールの申し込みの順番待ちにだって、子連れ、妊婦、身体に障害を持つ人は第一優先されるのにな。と、普段は悪口ばかり言っているドイツの肩を持つ、調子のいいわたし。それにしても、ああ、困った。そうこうしているうちに、日本人の窓口の人がひけたので、こちらを外国人にも開放します、ということになりました。こちらのおねえさんが、「ご主人がお子様連れなんですね、では前へどうぞ」と言ってくださったので、大声を出して、はるかかなたのダーリンを呼ぶ。なにしろ、わたしはいったん外へ出てしまった身。これ以上、中へ入れず、遠隔操作だから、なかなか大変。で、いまいちこの事情を理解していないダーリンがまた、おっとりがたななの。次の順番をまわしていただいたから、窓口のすぐ前の、黄色い線の引いてあるところに並べっていうのに、「なになに、ここ?」とか言っちゃって、わざわざそのはずれの斜め前に立って見たりして、要領を得ないったらない。思わず、ドスのきいた声で、「ここの線の上にきっちり立たんかい!」と怒鳴りつけるわたし。ごめんなさい、ダーリン。これもあなたのためなのよ。なんだか疲れる予感の、日本滞在の幕開けでございました。
2004.04.04
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毎日、このネタですみませんが、あした日本へむけて出発です。おとついの午後から、急な病(インフルエンザらしい)に倒れたダーリンは、きのう、今日と病欠。夕べまではさすがに熱もあってかわいそうだったけど、今日の朝なんか、もうすっかり熱もひいて、すっきりした様子。それで会社に行かなくていい(ドイツでは、医師から病欠の証明をもらった場合、その病人が働きたくても、働かせると会社が罰せられるんだそうです)んだから、もうけたって感じでしょう。わたしが会社から帰ってくるまでに、もう自分のスーツケースはすっかりつめ終え、あとは、どのカメラを持って行くかに余念がありません。今でこそ、ITの専門家として、日夜コンピューターを襲うさまざまな問題と格闘しているダーリンですが、以前はカメラ専門店で働いていたこともあり、写真に関してはけっこううるさいのです。(でも、ブラッサイとかは、知らなかったみたいよ)よって、ニコンだの、マミヤだの、80年代の終わりに出たオリンパスの限定バージョン(あのころわたしも欲しかったモデルだけど、お金がなくて買えなかった)だの、はてはジェームス・ボンドもどきのミニカメラ、天体望遠鏡などを所有しております。で、日本に行くのに、どれを持って行こうか悩んでいる。悩むだけならいいが、わたしに意見を聞くので困る。ひとくちに写真といっても、本格的な風景写真などは、プロの写真家がとってなんぼ、でしょう。われわれシロートは、日常のスナップ・ショットをいかに表情豊かにねらって撮るかにかかっているかと思うのよね。こどもが、ちょっとした拍子に見せる愛らしい表情なんて、絞りがどうの、被写体深度がどうの、なんてやってるうちに、あっというまに消えうせてしまいますわ。というわけで、最近はばかちょん一本やり。いちおう中古だけど、一眼レフも持ってはいるのですが。というわけで、次回の更新は日本からお送りします。題して、「パッチワーク・ファミリー in Japan」乞うご期待。
2004.04.02
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あさって、日本へ出発です。さすがに、のんびりラスト・ミニッツ・タイプ(旅行好きな国民性で知られるドイツには、空港内に、各旅行会社の、いわゆるラスト・ミニッツと呼ばれるカウンターがあって、荷物さえ持って空港に駆け込めば(お金も必要だけど)、その場で行く先を決め、ホリデイに出発! ということができます)の私も、ようやくおしりに火がついて、とりあえず、自分のスーツケースのパッキングを始めました。最初は自分のだけのつもりだったのですが、いざ始めてみると、こちらの物を取るのに、これをどかさないと、あ、これはみんなでプールに行くことになった場合に必要だわね、となり、あ、ちょうど洗濯物乾いているはずだから、あれも持っていこう、おねえちゃんの靴下も揃えてしまっておかなくちゃ、あれ、引き出しの奥に、かたっぽだけの靴下が、これは捨てなくちゃ、そういえば、おにいちゃんもけっこう靴下かたっぽなくしてるよな、調べて見るか、げー、こんな穴の空いたのがあるよ、あれ、このパンツずいぶん小さいな、え、5才用? 彼はもう8歳だよ、これは日本に持って行って、いとこにもらってもらえないかな・・・などとやっていますと、結局全員の分に手をかけることになってしまうのですね。でも、部屋探しから振り出しに戻ったとはいえ、今年中に引越しはしたいし、そういう意味では、いらなくなった物も少しずつ処分できて、今回の日本への旅は、なかなか有意義だわい、と、穴の空いた靴下をゴミ箱に捨てながら、心も軽くなります。でも、食料品、書籍、衣類、日本語OSなどなど、日本でいろいろ買いこんでくるのは必須。帰ってくれば元の木阿弥か?
2004.04.01
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