ミュンヘンのパッチワークファミリー

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2004.08.14

８時間の家具店めぐり・ミュンヘンはまた雨

(4)

テーマ： ◆◇マイホームGetまでのあれこれ◇◆(707)

カテゴリ： Patchwork Family パッチワークファミリー

１０月に引っ越しの予定のパッチワーク・ファミリーです。

それにともなって、いろいろかたづけることがいっぱいあって、頭の中がぐるぐる渦巻き状態です。

まず、たちはだかる大きな壁は、ダーリンとわたしの趣味の違い。
わたしはどちらかといえば、優雅なフローラルプリントなどの英国クラシック調や、開放的な遊び心のある南フランス風が好み。

でも、ダーリンは正調ドイツ的なビーダーマイヤー様式に反発するかのごとく、ネオモダンというか、ちょっととっぴなアイディアを連発します。
白い壁に天井を真っ黒に塗って、星空みたいにしようとか。
壁には波型の鏡をいくつか並べてとりつけようとか・・・。

こんな二人ですから、インテリアを新しく考えるにあたって、激しい衝突は必須。
システムキッチンの、自宅での仮プランの段階から、すでに暗雲がたちこめ、大嵐の気配です。

そんなこと、できるんでしょうか。はああ。

と、ため息をついていてもしかたがないので、金曜日のバウマルクト（ドイトの店）での下見に続いて、土曜日は雨の中、一日中家具やめぐり。
バウマルクトでは、主にどんなタイルがどのくらいのお値段であるのかを見ました。
本物のイタリア産大理石をタイル状にしたものもあり、お値段も手ごろ（１平米あたり１９ユーロ、約２８００円）ダーリンは
「どうせなら、PVCとかでない、本物の石にしようよ」
と、好みにかなったもよう。

わたしも大理石に関してはやぶさかではありませんが、これは色あいが、純白にグレーのマーブルなので、ちょっと冷たいイメージがあって、パス。
８０年代のアメリカのホテルでよく使われていた、ピンクベージュ系のやわらかい色合いなら好きなんだけど・・・。

他にも最近、ドイツの新築物件では、高級感を表現したい場合に必ず「ビレロイ＆ボッホのタイルを使用！」
とうたっています。
同社のティーセットとかは、シリーズも豊富でわたし自身も好きですし、妹の結婚祝いにも、ここのプチ・フラワーのセットをプレゼントしたぐらい。（自分では持っていないんだけど）

タイルって、長年使っているあいだに、じわじわとその良さがわかってくる、という性質のものでもないと思うし。

というわけで、だいたいタイルに関しては市場調査済み。
本日は、これにプラスして、システムキッチンのアイディアを得るためと、その他のもろもろのものも見ましょうと。

車がないので、Sバーンで６駅ほどの郊外の駅まで出て、そこから大型家具店の集まっている地域までバスで行くつもりが、がーん！！！　週末は運行していない！　

しかたがないので、とうもろこし畑を横に見ながら、雨の中を傘をさしてバギーを押してとぼとぼと２０分ぐらい歩きましたよ。

最終的には二人とも、時間の差こそあれ目的地にとうちゃくしましたからよかったものの。
これも家族レクリエーションのひとつとして、いつか笑って思い出を語り合う時がくるのでしょうが、雨の中を歩いている間中は天をのろいたい気持ちでした。

家具店の中でも、スエーデンのイケアは、子供向けの小物もかわいい物が多く、変装用のセットもありまして、おにいちゃんの好きそうな騎士の鎖帷子とか、プッチーには、お姫様セットとか。
プッチーにお姫様の冠と、ピンクのひらひらスカートをはかせて扮装をさせて写真をとっていると、通りがかりのおばさんが、
「まあ、本物なのね。お人形さんかと思ったわ」
と、連れの人に話しているのが、小耳にはさめました。（へへ、親ばか）

紆余曲折を経て、システムキッチンは、シンプルに、イタリアン・エスプレッソ・バー風の、生なりの白い扉に濃い茶色のくるみ材風のトップに決まりました。（と言ったって、まだ注文もしていないのだけど）
これなら、床タイルも白っぽくして、壁は思い切ってカラフルな色で遊ぶこともできます。

あとは、以下に手ごろなお値段で手に入れるか。
あちこちの家具店を回って見積もりとって、職人さんも買い叩いて・・・。

ああ、戦いはまだまだ続く。

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