My belief

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トレジャーハンター【1】~【10】


プリンセスとリトルウィッチの登場の秘密
の妄想小説です。










【1】

広大な暗闇の空間にぽつんとひとつの銀色の球体が浮かんでいた。

その中には、一人の女が座っていて、
透明な小さな球体を見つめていた。

「う~ん・・・・・ここら辺にも、大したものはないようね。」
ツインテールの髪の一端を指でねじりながら女が独り言をつぶやいた。
「もう黄河系の4分の1は調べたはずなのに・・・
 一個も探知に引っかからないなんて・・・
 ・・・・あ!!!!」
透明な小さな球体の彼女の反対側の一点に赤い光が灯った。
「反応・・・あり!!!
 よぉし・・・ここから黄河系の中心方向に一直線ね。
 シルバー!!! 黄河系の中心方向へ!!
 早く行かないと先を越されちゃうわ!!!」
彼女が銀の球体の天井に中から怒鳴りつけた。
「了解シマシタ。
 エシール=ラセイファ=クルト
 =ヴァーリア=セムル=ケイン=ファーラス
 =デイルファード=ファーリ様」
銀の球体がぎこちない言葉で答えた。
「いちいち正式な名前で呼ばなくていいのよ!
 ああ・・・もう、めんどくさい名前・・・」
エシール=ラセイファ=クルト=
ヴァーリア=セムル=ケイン=ファーラス=
デイルファード=ファーリが再度怒鳴りつけた。
「デハ、何カ短縮シタ名前ヲ設定シテイタダケマスカ?」
「えっと・・・そうねぇ・・・」
彼女は少し考えて答えた。
「最初の部分と最後の部分をとって
 エシール=ファーリでどうかしら?」
「了解イタシマシタ。エシール=ファーリ様」
銀色の球体は一気にスピードをだして、
急速に透明な球体の赤い光の方向へ移動した。

赤い光の方向へ移動するにつれて、どんどんその光は強くなっていった。
「すごい・・・・
 こんな強い反応は初めて・・・」
「エシール=ファーリ様、目的地ノ特定ガ完了シマシタ。」
「どういう星なの?」
「惑星名称、黄河C793 生物アリデス」
「ふーん・・・・その生物、知能は?」
「一部アルヨウデス」
「そっか・・・知能傾向とレベルは?」
「知能傾向、魔法傾向 レベル、高と低デス」
「え? レベルが二つに分かれてるの?」
「ハイ、高レベルノ方ハゴク少数デス」
「妙ね・・・ま、いってみればわかるでしょ。
 ガンガン飛ばして、シルバー!」
「了解シマシタ」
銀の球体が無機質に答えた。 













【2】

フランデル大陸北部に位置する、神聖王国ナクリエマ。

この国は現在、タートクラフト・カイザー・ストラウス王が
治めている王国である。





この王国の庶民街の一角にある菓子屋で、
オレンジ色のドレスを着て、
黄色の羽の髪飾りをつけた金髪のショートヘアの少女が
カウンター越しに背が低いので頭だけを覗かせ女店主と話していた。
「はい、どうぞ。ルミア様」
女店主が茶色の膨らんだ紙袋を渡した。
「ありがとうございます、おば様。」
ルミアと呼ばれた少女がニッコリと微笑みながら返答して、
小さな手で紙袋を引き寄せた。
そして、彼女は鼻歌を歌いながら菓子屋を去った。

「あの貴族の子は、なんでこんな庶民の店に来るんだ?
 貴族街には、もっといい物を売っている店があるだろうに・・・」
キッチンから出てきた店主の夫が、品物の補充をしながらぼやいた。
「ルミア様は・・・教会の孤児の子達と
 いっしょに私達の菓子を食べるのだそうよ。
 ちょっと前までは貴族街の菓子屋から
 持っていっていたらしいのだけど・・・
 孤児の子達とその菓子を食べていることが
 貴族街の菓子屋の店主に知られて、
 ルミア様に菓子を売ってくれなくなったらしいわ・・・・」
女店主は、大きくため息をついた。
「けっ! 天下の貴族様は菓子を食べるやつも選びさなるか!」
店主の夫が皮肉った。
「でも、ルミア様みたいな貴族もいるのよ・・・・
 貴族全員が悪いわけじゃないの。
 まあ、確かにルミア様のような貴族は少ないけどね・・・・」
女店主がまたため息をついた。







【3】 

「・・・・・見えた!」
エシールが銀球のなかで叫んだ。
「目標チテンノ引力確認・・・・、スピードヲ落トシマス」
銀球の速度が徐々に落ちていった。
目の前には、青色の惑星があった。
「きれい・・・・
 昔の故郷にそっくりだわ・・・・
 おっと感傷に浸ってる場合じゃなかったわね!
 シルバー! さっさと大気圏を抜けて!」
エシールが天井を怒鳴りつけた。
「了解シマシタ」
シルバーが無機質な声で答えると、銀球は瞬時に鋼の鎧のようなものに包まれた後、
パッと姿が消えた。




「あれ・・・・?」
ルミアの目に昼間にも関わらず、大きな流れ星が見えた気がした。
「気のせい・・・?」
そう思って再度教会に向かって歩きだすと、
右手の森の奥がガサガサと騒がしく鳴り、
鳥たちが一斉に森から飛び出すのが見えた。
「いけない!!」
それを見たルミアは森に向かって駆け出していった。





「よし・・・ついたわね・・・
 ドアを開けて、シルバー。」
エシールが天井に呼びかけた。
「了解イタシマシタ。」
無機質な声でそう返答すると、
天井がぱーっと開いて、木漏れ日が差し込んできた。
エシールは外に出て、大きく伸びをした。
周りは深い森で、
「う~ん・・・・やっぱ惑星の上はいいわ~・・・
 でもちょっと酸素比率が少ないかしら・・・」
「λξμψΦδ!?」
「え゛!?」
エシールが得体の知れない声の方向に振り向くと、
息を切らせたルミアがスリングを構えて立っていた。
「あ~えっと・・・・
 (やばーい・・・速攻ここの住人にみつかっちゃった・・・
  あ、まず翻訳機起動・・・)」
エシールは短いステッキを取り出すと、
ギュッっと強めに握り、ステッキが淡く光らせた。
するとエシールの耳には少女の言葉が
意味のあるものとして聞こえるようになった。
「だいじょぶですか!?冒険者さん!?」







【4】

「え?」
エシールは少女が自分に危害を加えるつもりはないと分かると、
ふっと胸を撫で下ろした。
「ん~と・・・・・・
 (この子、私を冒険者と勘違いしてる・・・?)」
エシールはチラッと背後のシルバーに目をやった。
しかしそこには何もなく不自然に大きな穴が開いていた。
「(そっか。シルバーが見えないから、
  何が起こったのか把握できないのね・・・
  それじゃぁ・・・・)
  ええ。なんともないわよ。(適当に話合わせとこっと。)」
エシールはところどころ間をおいて答えた。
「ああ、よかった・・・
 ブレイが・・・すみませんでした・・・。」
ルミアは心配そうな顔で謝った。
「え・・・?」
「あ・・・、えっと、ブレイはあの大穴を作った魔物です。」
ルミアがエシールの様子に気づき修正した。
「え゛!?
 (あの着地の衝撃で凹んだ地面のこと!?
  そんなパワーを持ったのってどんなのよ・・・・
  でも、まず・・・・魔物って何?)」
「ああ・・・ごめんなさい・・・
 目の前でメテオを放たれては、
 誰だって混乱しますよね・・・ 
 ゆっくり、訳をお話します・・・」
ルミアが切り株に腰掛けた。 
エシールもそれに合わせて切り株に腰掛けた。
「申し遅れました・・・私はルミア=ラプソノ=アノールです。
 ナクリエマのラプソノ家の娘です。」
「ああ・・・そう、
 私・・・・えーと。。。
 あ、そうそうエシール=ファーリ。」
「エシールさん・・・ですね。
 最初からすべて打ち明けます、
 しかし、くれぐれも他言は謹んでいただきたいです。」
「ええ。いいわよ。」
「ありがとうございます。
 ええと・・・
 まずなにから話すべきでしょうか・・・」
「ん~・・・とりあえず・・・
 なんか頭・・痛い・・・な・・・」
エシールはそう言うと、
ドサッと、切り株のとなりに倒れこんだ。
「え・・・?
 ちょ、ちょっとエシールさんっ!?」




【5】

―・・・なる・・し・・・のよ・・・―
―・・・なる・・し・・・のよ・・・―
―・・・なる・・し・・・のよ・・・―
エシールの頭にガンガンと同じ言葉が
何度も何度も響き渡ってくる。
「う・・・ううん・・・・・」
何度も響き渡る言葉に負け、
エシールはそっと目を開けた。
すると、目の前には、
炎を纏った巨大なトカゲのような生物が堂々と座っていた。
その身の丈はエシールの身長の3倍はあるかと思われた。
「え?な・・・なに?」
―異なる星から来た者よ―
そのトカゲのような生物は口をまったく動かさずに、
エシールの頭に直接語りかけてきた。
「え、あ・・・
 なんで・・知ってるの・・・?」
―我は、火の神獣の長イフリート―
「・・・テレパシー?」
―貴公の求めている物は―
「こっちの声は聞こえないってことかしら・・・?」
―この世界、全体に影響する鍵なのだ―
「・・・鍵?」
―あの石を・・・・・―



「・・・・ん。」
エシールはベッドの上で目を覚ました。
いまだに、少し頭が痛んだ。
となりには、ほっとした表情のルミアが立っていた。
「よかった・・・気がつきましたね。」
エシールは状況がいまいち読めなかった。
「ここは・・・・?」
「ここは教会です。
 エシールさんが倒れたあと、私が神父さんを呼んで、
 治療をお願いしたのです。」
「なんで私倒れたんだっけ?」
「私はブレイが大怪我をさせてしまったのではないかと思いましたが、
 外傷がまったくなくて、
 エシールさんが倒れた原因は神父さまにも分からないようです。
 とりあえず、命に別状はないとのことで、
 ベットをお借りしたのです。
 長旅でお疲れになっていたのかもしれませんね・・・」
「そっか・・・」





【6】

エシールはこの星の酸素量が少ないことを思い出した。
「(もしかしたら・・・ただの酸欠?
  でも・・・・)」
彼女にはあの夢のことがひっかかっていた。
「(なんだったのかしら、あのイフ・・・なんとかっていう
  でっかいトカゲは・・・
  なんで私のことを知っているの・・?)」

「あ、お話の途中でしたね・・・」
ルミアが考えをめぐらせている途中のエシールにいった。
「あ、うん。」
「ええと・・・さっきの話の続きですが・・・
 ブレイは魔物ですが、私の・・・友達なんです。」
ルミアは重い口調で言った。
「へー・・・友達かぁ・・・
 でも、なんでその友達が私を・・・?」
「彼は人見知りで、恥ずかしがりやなのです。
 そして、魔力の量が膨大で、感情の変化で、
 魔法が暴発してしまうことがあるのです・・・
 例えば・・・人にいきなり出くわしたり・・・・」
「へ・・・へぇ・・・」
人に出会っただけで、あのシルバーの着地地点のような穴を
作る存在を考えたら、エシールは少し恐怖を感じた。
「この国の人達は、みんな魔物ってのが友達なわけ?」
「いえ・・・恐らく、私くらいしか、
 この国では・・・・」
「ふぅん・・・・」
エシールは大体状況がつかめてきた。
魔物というのは一般的には危険な存在であること。
しかし、ルミアだけにとっては友達であること。
一般に受け入れられない存在が、追害を避けるためには、
誰かが隠すか、それ自身が隠れるかだ。
ルミアはその魔物を追害を受けないように隠している。
「大体話はわかったわ。
 今度はこっちの話をしなきゃね・・・
 ・・・あの穴はブレイが作ったのじゃないの。
 私が作ったの。」
エシールはあっさりと言った。
「・・・・え?」
ルミアはやはり状況が読めないようだ。
「えっと・・・正確には私の乗り物がつくっちゃったの。」
「・・・・え?それはどういう・・・・」
「やっぱり、簡単にはわからない話よね・・・。
 ・・・最初から全部話すわ。」





【7】


「まず、私はこの星の人間じゃないわ。
 さっき言った乗り物っていうのは、私が宇宙を旅してきた宇宙船なの。」
「え・・でも、さっきあの穴にはなにも・・・。」
「ああ、それはその乗り物が透明になる機能を持っているから
 みえなかっただけなの。
 実際にはまだあの穴にあるはずよ。」
「うわぁ・・・・すごい魔法ですね。」
「え、ええ。まぁね・・・
(この星の人に科学技術ってことは通じないだろうから、
 とりあえず、魔法ってことにしとこうかしらね。)」
「他にはどんな魔法をお使いになるんですか?」 
ルミアが興味津々で聞いてきた。
「う~と・・・。
 あ、そうだ・・・ ちょっと目をつぶっててくれる?
 とっておきの魔法があるから。」
「あ、はい。」
ルミアはエシールの指示通り、目をつぶった。
「(この星は酸素が少ないから、
  この体のままで生活したら、いつまた酸欠になるかわからない・・・。
  でも、この星の人間の構造をコピーすれば・・・)
 よっし!じゃぁいくわよ~。」
エシールはステッキを取り出し、ルミアに向けてゆっくりと一振りした。
ステッキの先からいくつかの桃色の光球が現れ、ルミアを取り囲み、旋回しはじめた。
その光球は次第に旋回速度を増して、その後急に散り散りになって、
ステッキの先に吸収された。
「はい、オーケーよ。目を開けて。」
「はい。」
ルミアの目の前には、桃色に輝く星形の先端をもった、ステッキがあった。
それは、だれの手も触れられるわけでもなく、浮いていた。
「エシールさん、これは・・・?」
「コレはね、あなたの体の情報が詰まっているの。
 身長・体重はもちろん、神経の太さ、臓器の形状などもよ。
 いまさっき採取したあなたの情報をこのステッキが解析しているところよ。」
エシールが説明し終わると、ちょうどステッキが浮遊を止め、
床に落ちたところだった。
「お、解析が終了したようね。やっとこの魔法の本領が発揮できるわ。」




【8】

エシールは床に落ちたステッキを拾い上げた。
もう浮遊中のときの桃色の光は消えている。
「・・・音声認証、エシール=ラセイファ=クルト=ヴァーリア=セムル=ケイン
 =ファーラス=デイルファード=ファーリ。」
エシールがそう唱えると、ステッキが再び光り始めた。
「ディメンションモード!オン!」
光輝くステッキがさらに光を増し、
ルミアの周りを旋回したものと同じような桃色の光球が
ステッキの先端からいくつも飛び出した。
しかし、今度は旋回するわけではなく、エシールの周りを保護するかのように、
光球同士が合体していった。
数秒もしないうちにエシールは桃色の光球の壁に覆われてしまった。
「エシールさん!だいじょぶですか!?」
ルミアが声をかけても、エシールから反応はない。
すると、突然光球の壁が縮まった。ちょうどルミア身長ほどにである。
「コンプリート。」
光球の中からルミアの声がした。しかし、ルミアはなにも声を発していない。
すると、光球が消え、その中身があらわになった。
「え・・・・?私・・・?」
ルミアの目の前にはルミアとまったく同じ容貌の人がいた。
黄色のドレスの小さなしみ、先端の毛が二股に分かれている真っ白な羽の髪飾り、
小さな右頬のほくろの位置など、完全にルミアのものと一致していた。
「んはぁ・・・、やっぱりこの体の方が呼吸が楽ね。
 ありがと。ルミア。」
「・・・???」
目の前にはまさに鏡で移したかのような自分そっくりの人がいる。
ルミアは完全に混乱してしまった。
「あの・・・エシールさんはどこに?」
「・・・・ここにいるじゃない。」
ルミアの目の前の人物が自らを指差して言った。
「え・・・・ええぇぇぇ?」
「あはは・・・理解できないのも無理ないわよね・・・。
 ごめんごめん、私が説明不足だったわ。」
「・・・・・いえ。」
ルミアはやっと、落ち着き、エシールの説明に耳を傾けた。




【9】

「さっき、このステッキがあなたの情報を解析したことは言ったわよね?」
ステッキを左右に振りながらエシールは言った。 
「はい。」
「その情報を私の体に流し込んだ・・・ってとこなのよ。
 それでこういう体になってるワケ。」
「は、はぁ・・・。あんまりよくわからないですが、
 とりあえず、エシールさんが私そっくりに変身したってことですか?」
「まぁ、そいうこと、そいうこと。
ん~やっぱりあなたの肺の方がここでは暮らしやすいみたいね~。
 私の星はもっと酸素が多いから・・・」
「サンソってなんですか?」
ルミアがエシールに問いかけた。
「あ・・・(科学技術がここまで低いとは・・・)まぁ、空気のこと。
 この星の空気は少し薄いみたいなの。」
「そうなんですか・・・ 
 そういえば、エシールさんの星ってどんなところですか?」
「あ・・・うーと・・・
 想像つかないことかもしんないけど・・・
 町がドームに覆われてるのよ。その外は不毛の荒地。
 昔・・・核h、じゃなかった・・・、
 恐ろしい魔法が発動して、なにもかもメチャクチャになっちゃったの。」
「え・・・・」 
エシールは今までとは打って変わってしんみりした表情になった。
ルミアは聞いてはいけないことを聞いてしまったような気がして
無理やり話題を変えることにした。
「エシールさんは何故ここに、この星にいらっしゃったんですか?」
「んと・・・ルミアちゃん・・・口固い?」
「え、まぁ・・・多少でしょうか・・・・」
「オッケー・・・。
 あなたも秘密を持っていることだしダイジョブよね。」
エシールの表情が少し明るくなった。
「この星のトレジャーを探しにきたの。
 私・・・星のトレジャーハンターだから。」 






【10】


「星の・・・トレジャーハンター・・・?
 宝探しをしているということですか?」
「そう。やることとしては、
 この星でいう、ふつうのトレジャーハンターと変わらないと思うわ。規模が違うだけよ。
 宇宙に存在する星々を飛び回って、価値のあるものを探して、
 それを利用して生活してるの。」
「そうなんですか~」
「あ、そうだ。何か伝説の秘宝の話とか聞いたことない?」
エシールが尋ねた。
「んと・・・
 あ・・・、あの伝説は・・・?」
「何か知ってるの?」
エシールは興奮気味に再度尋ねた。
「はい。『REDSTONE』という伝説の秘宝です。
 数百年前に・・・
『俄かに空が黒く成りて3日間彼の状態が続け。
  続いて十日間明るくて赤き光空を被いし。
  彼の挙句、赤き光一つの点に成りて南の土地に落ちれり。』
 という御伽話のような話です。
 『赤き光一つの点』が『REDSTONE』であると言われています。」
「ふーん・・・『REDSTONE』、『赤い石』ねぇ・・・
 (そういえば探知機に反応したのも『赤い光』だったわね・・・
  偶然?それとも・・・)」
エシールは考えにふけり、それに気づかずルミアが『REDSTONE』の話を続けていた。
「これは、不死の霊薬とか、富と権力の源とか、何でも願いをかなえるなどという、
 噂が流れていて、多くの冒険者が・・・
 どうしました?エシールさん」
考え込んでいるエシールにルミアが言った。
「あ、ごめ。 
 えっと・・・それの手がかりって何かある?」
「んー・・・。私は冒険者ではないので詳しくは分かりませんが・・・。
 この前教会に寄った、冒険者さんが言うには、
 悪魔がそれを持っているらしいです。
 それ以外は・・・・・・
 ごめんなさい、わかりません・・・」
ルミアがうつむき気味にそう言った。
「そこからは僕が話しましょう。」
急に扉のほうから一人の男の声がした。
「し、神父さまっ!!」













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