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悪役令嬢なので喜んで仕返しいたします 1 (Berry's Fantasy COMICS) [ ザネリ ]価格:693円(税込、送料無料) (2024/5/30時点)楽天で購入 この話の主人公は、オリビアという公爵令嬢。父の命で王太子レオンの花嫁候補として、王妃の侍女として王宮に勤めている。ところがこの王妃というのが碌でもない奴。これに王太子の妹という王女が便乗して、二人でオリビアに嫌がらせをする。おまけに侍女頭というのが、王妃のお気に入りで、虎の威を借る狐状態。同じようにオリビアに嫌がらせをする。この嫌がらせに対して、オリビアは倍返しとばかりに仕返しをする一種の「ざまあ」ものということになるのだろうか。しかし、仕返しという割には手ぬるいと思う。そんなちまちました仕返しより、失脚させて、ラノベでお馴染みの修道院送りとか、どこかに幽閉するくらいはやってもいいと思う。 ツッコミどころも多い。いくら王妃の侍女でも、どうして公爵令嬢がメイド服を着て給仕をするんだ。侍女ってそんな役割ではないと思うが。そして、王妃も王女も侍女長もアホばかり。今はオリビアは花嫁候補だが、もし王太子妃になれば、未来の王妃だ。完全に王女や侍女長より立場が上になる。侍女長はまずクビだろう。それに妹王女は隣国の第二王子との婚姻が進んでいるので、王妃対隣国の第二王子妃ということになる。それなのに、オリビアには「さん」付けである。オリビアが王女を呼ぶときは「様」付けなので、この辺りも変だ。現王妃としても、王太子妃と対立してもまったくいいことはないと思うのだが。 王太子もかなりのアホである。オリビアのことが好きなのだが、王妃や王女たちからまったくオリビアを守れていない。その一方では、オリビアが仕返ししていることに対しては結構鼻が利いている。これではオリビアが早く見限って欲しいと思うのは当然であろう。さてさて、次の巻ではどのような仕返しをするのだろうか。☆☆☆☆
May 30, 2024
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リーダーシップは「見えないところ」が9割 (青春新書インテリジェンス) [ 吉田幸弘 ]価格:1,100円(税込、送料無料) (2024/5/25時点)楽天で購入 本書は、優れたリーダーは、見えないところで部下をサポートしたり、自分の仕事にも工夫を重ねるものだということを述べたものだ。 よく企業などでは、リーダーシップが重要だと言われる。それではリーダーシップを取るには、どんな行動をすればいいのだろう。そもそもリーダーと言うのはどんな存在なのだろうか。みんな漠然としたイメージがあると思うが、実際にどのような人かを語ろうとすれば案外難しい。 社長や担当役員などの会社を率いている人や部長、課長や係長などの部下を指揮している人はリーダーといえるだろう。本書には、「管理職やリーダー」と言う表現が出てくる(例えばp21)。これを見ると、管理職の他にリーダーがいるように思える。しかし、同じページにはリーダーに部下がいるような表現がある。会社によって体制や制度などが違うのかもしれないが、厳密に言えば、部下がいるのは管理職だけである。それに、仕事を割り当てるのはリーダーではなく管理職の仕事だと思うのだが。 もし、評価する人が無能だと、悲惨なことになる。能力がなく毎日遅くまで残らざるを得ない人を、「あいつは毎日遅くまで頑張っている」とプラスの評価し、逆に能力があり過ぎ、やることが無くなるので毎日定時に帰るような人を「あいつは毎日定時に帰ってけしからん」とマイナスの評価をしてしまうのだ。 本書には、人の褒め方が書かれている。私はこれは褒める人の立場が結構重要なのだろうと思う。よく引き合いに出されるのが山本五十六の「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」というのがあるが、もし五十六が軍曹くらいだったら、現代までその言葉が残っていないのではないか。それと同じように、社長から褒められるのと係長から褒められるので重みが全然違う。だから管理職やリーダーは、メンバーの手柄を上の方にアピールしていく必要があると思う。 本書には尻に火がつかないと始動しない「ラストスパート型」よりは、できるだけ早く始動する「スタートダッシュ型」を勧めているが、私もこれには賛成である。人生明日何があるか分からない。病気になるかもしれないし、事故にあうかもしれない。出来るだけ早くできることはやっておくに越したことはないのだ。 よくビジネス本というと、早朝出勤などを進めているようなものを見かけるが、本書はこれにも疑問を呈している。私もこれには賛成だ。朝弱い人もいるだろうし、早朝出勤をしてもいいことは何もない人もいる。私も朝は苦手なので、早朝出勤などしたことはない。そして定時になるまで、仕事とは関係ない本を読んでいた。 上に書いたように、会社により体制や制度が色々違うので全部を取り入れられるわけではないと思うが、できるところは参考にして欲しいと思う。☆☆☆☆
May 25, 2024
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あたしメリーさん。いま異世界にいるの……。(1) (バンブーコミックス) [ 佐保 ]価格:803円(税込、送料無料) (2024/5/21時点)楽天で購入 皆さんは、都市伝説の一つになっているメリーさんの話をしっているだろうか。ある少女が、メリーさんと名付けられた古い西洋人形を捨てると、少女のところに「あたしメリーさん。今〇〇にいるの」という電話が次々にかかって来る。〇〇のところはメリーさんのいる場所が入るのだが、それがだんだん少女のところに近づいてくるという怖い話だ。 主人公は、内原平和(ないばらひろかず)という大学の新入生。東京の大学に通うのだが、そこは第4志望。大事な試験日に高熱を出したために、ここに行く羽目になったようだ。(大学は東京だが、アパートは埼玉) そんな内原くんのところにメリーさんから電話がかかってくる。そして次第に彼の住む場所に近づいてくるのだ。出刃包丁を持って(怖)。ところが彼の住むアパートもかなりの訳アリ。何しろ隣の部屋には怪しげな宗教の集会が行われており、部屋には地縛霊がおり、おまけに管理人は宇宙人。 メリーさんは、やっと内原くんの部屋についたと思ったら、隣の部屋の怪しい人たちの儀式で異世界に送られてしまう。メリーさんはここで、盗賊やゴブリンなどと闘い、ついには勇者になってしまう。果たしてメリーさんは元の世界に戻れるのか。☆☆☆☆
May 21, 2024
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イジらないで、長瀞さん(10) (講談社コミックス) [ ナナシ ]価格:528円(税込、送料無料) (2024/5/19時点)楽天で購入 「イジらないで、長瀞さん」の10巻目。一口に言えば、草食系男子の八王子直人(センパイ)と肉食系ドS女子の長瀞早瀬(ハヤっち、トロちゃん)が繰り広げるラブコメなんだが、この長瀞さん超ツンデレ。本当はセンパイのことが大好きなのに、ついイジらないではいられない。 この巻では、まだまだ長瀞さんはセンパイをいじっている。でもところどころに長瀞さんがセンパイの事を大好きなのが透けて見えるような。センパイ君も、あまり長瀞さんのイジリを嫌がっているようには見えない。 見どころは、長瀞さんの色々な恰好が見られることだろうか。一番需要の多いのは長瀞さんの巫女姿かな。他には長瀞さんのスキーやスケボー姿や柔道着姿。特に長瀞さんは柔道に何か屈託があるようだ(まあ、最新刊まで読んでいる人には、そのあたりも分かっているだろうが)悪名高い長瀞フレンズも、センパイをからかいながらも二人のことを生暖かい目で見守っているようなところも(笑) ともあれ、フィジカル面には全く自身のないセンパイ君、長瀞さんに柔道のコーチを受けることになるのだが。果たして二人の恋の行きつく先は?☆☆☆☆
May 19, 2024
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今年からは手作り派 やさしい梅しごと [ 福光佳奈子 ]価格:1,870円(税込、送料無料) (2024/5/17時点)楽天で購入 「梅しごと」というのはあまり聞きなれない人もいるかもしれないが(私も知らなかった)、梅が旬なときに、梅を使った保存食を手作りすることのようだ(p12) 梅を使ったもので連想するのは、なんと言っても梅干し。次に保存食というのか、健康食品というのか、嗜好品というのか梅酒だ。その他梅シロップや梅を使ったレシピも収められている。 梅干しや梅酒といえば甕や大きなガラス瓶がないといけないと思うのだが、何と梅干しは、ジッパー付きの保存袋があればいいし、梅酒を作るにも必ずしも大瓶が無くても大丈夫だという。後者は何となく分かる気がするが、前者についてはまさに目から鱗である。 また梅酒を作るときに留意することは酒税法との関係だ。使える酒はアルコール度数が20度以上で酒税が課税済の者に限られる。また、米、麦、アワ、トウモロコシ、ブドウなどは漬け込むこと自体が違法になる。もちろん家庭で漬け込んだものを販売してもいけない。(p84) 梅には熟していない青梅と完熟梅がある。梅干しは完熟梅が向いているようだが、梅シロップや梅酒は青梅でも完熟梅でもいいらしい。興味がある人はぜひ両方使って、梅シロップや梅酒を作って、味の違いを確かめて欲しい。 私自身は料理はほとんどしないのだが、それでも本書の通りにやれば簡単に梅しごとができそうだ。これから梅が出てくるだろうからぜひやってみることをお勧めしたい。☆☆☆☆☆
May 17, 2024
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世界一やさしい! 微生物図鑑 [ 鈴木 智順 ]価格:1,320円(税込、送料無料) (2024/5/14時点)楽天で購入 一口に微生物といっても、我々にとって有益なものもあり、有害なものもある。要はいろいろ種類があるということだ。本書は、その微生物を擬人化したイラストで紹介したものである。 本書では微生物を細菌、古細菌、真菌、ウィルスに分けている。ウィルスを微生物といってもいいかは微妙なところであるが、「ウィルスは微生物よりさらに小さい」(p16)と言った記述もあるので、本書にはインフルエンザウィルスやコロナウィルスなどが出てくるものの、別扱いにはなっているようだ。 細菌や古細菌は原核生物と呼ばれ、細胞が原始的な構造をしており、細胞核を持っておらず遺伝子は細胞内内にあるが、真核生物は細胞核を持ち、その中に遺伝子を持っているものだ。カビやキノコなどは真菌と呼ばれており、真核生物に含まれる。 古細菌については名前は出てくるがその説明はほとんどない。これは、「細菌」と名前についているが「細菌」ではなく、細菌、真核生物と共に生物界を三分する存在である。古細菌の例としてメタン菌がある。 ひとつ改善を望みたいことがある。各微生物には擬人化されたイラストは掲載されているが、顕微鏡などで見たその真の姿が必ずしも掲載されていないのだ(掲載されているものもある。)。まさか微生物がイラストのような姿をしていると思う人はいないだろうが(除く小さい子)、一応図鑑と銘打っているからには、ぜひとも入れて欲しいと思う。☆☆☆☆
May 14, 2024
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不要不急の男 (文春文庫) [ 土屋 賢二 ]価格:715円(税込、送料無料) (2024/5/3時点)楽天で購入 本書は、お茶の水女子大学で長年哲学の教鞭をとられて、現在は名誉教授である土屋賢二さんのエッセイ集である。まえがきによれば、「週刊文春」に連載された「ツチヤの口車」に手直しを加えた文章をまとめたものだということだ。 私はあまり哲学というものは信用していない(放送大学で少し学んで益々そう思うようになった。そもそも昔はなんでも哲学に含まれていただろうが、根拠のあるようなものは次々に哲学から分離してそれぞれの学問分野を気づいている。要するに哲学とは根拠レスなものを延々と考えるようなものだろう。)ので殆ど読むことはないのだが、土屋さんの著作は別である。なにしろあの自虐的なところが、なんとも抱腹絶倒なのだ。 ただギャグがあまりにもくどいところがあるので、次に読むときは少し間を空けることをお勧めしたいというのは以前書いた通りである。内容もきれいさっぱり忘れている(ずっと覚えているようなことは一言一句ない(笑))ので、何度も笑えて、ものすごくお得である。いくら本が高くなったといえ、あの値段で長く楽しめることを考えればまだまだ安いといえるのではないだろうか。 ひとつ大笑いしたことがある。土屋さんの提唱する新競技のひとつなのだが、ボクシングの殴りあいをしながら暗算し、休憩時間にわんこそばの大食い競争をする複合競技というものだ(p34)。本当にやればまさに文武両道(笑)(いや「武」はともかく「文」は少し大げさか?でも暗算でなく大学入試レベルの数学をやらせれば間違いなく文武両道になれるかも?)。他にも土屋さんの提唱する新競技があるので本書を読んで確かめて欲しい。☆☆☆☆
May 3, 2024
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