時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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July 21, 2007
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「祟りじゃ~!」

 かなり昔に、この科白が流行になったのは、映画「八つ墓村」(1977:松竹)であるが、その原作が、横溝正史の小説 「八つ墓村」 である。舞台は岡山県の鳥取県との県境に近い寒村。この八つ墓村には、戦国のころこの村に落ち延びた八人の武者が、村人の裏切りに会い惨殺されたという伝説があった。その後村に怪異が起こり、村人は八人の落ち武者を八つ墓明神として祀ったという。

 時代は下り、大正時代、村の分限者で、落ち武者殺しの首謀者の子孫である田治見要蔵が突如狂い、32人の村人を惨殺して姿をくらました。果たして落ち武者の祟りの再現か。

 この事件から20数年後、化粧品会社に勤める要蔵の息子・寺田辰也は、田治見家を継ぐために村に戻ってくる。そして次々に悲惨な事件が・・・。

 横溝正史というと、すぐ思い浮かぶ作品の一つが、この「八つ墓村」であろう。まさに、おどろおどろしい横溝ワールド全開といった作品である。

 それにしても、肝心の金田一は役に立っていない。そのくせ、事件の全てが終わった後、「私は最初から、犯人を知っていたのですよ。」なんて言い出し、とうとうと能書きを述べている。それだったら、犯人に常時見張りをつけておくなり、何らかの手をうっておけとつっこみたくなるのだが。

 余談ではあるが、この要蔵の32人殺しは、実際に岡山県で起こった「津山事件」というのがモデルになっている。また、「八つ墓村」の名前も、実際に最近まであった、真庭郡八束村(現在は合併により真庭市蒜山)から来ている。


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「八つ墓村」(横溝正史:角川文庫)とDVD「八つ墓村」



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★記事とは関係ないけど、「ラ・ドーナ」というファッションのお店。バナーが動いて面白いので貼り付けてみた。普段金田一のような格好をしている人(いるわけ無いか)もたまにはおしゃれを!











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Last updated  July 21, 2007 11:13:27 AM
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