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子供の御供で、遅ればせながら観て来た、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」。新劇場版前4部作の3作目だそうだ。前作の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」はテレビで放映していたのを録画しているのだが、まだ視ていないので話の続き具合が良く分からない。どうも、前作で起こったらしい「ニアサードインパクト」から14年後の世界が舞台だ。⇒続き2012/12/3発売【1000P】【エヴァンゲリオン】 シンジとカヲル−ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q ...価格:2,573円(税込、送料別)
January 17, 2013
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[DVD] リング コンプリート BOX(初回限定生産)価格:10,483円(税込、送料別) 最近「貞子3D]と言う映画が話題になっているが、その原点がこの「リング」だ。鈴木光司の同名小説を原作とした映画で1998年の公開である。なお、2002年には、アメリカ映画としてもリメイクされている。⇒ 続き
June 7, 2012
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堤真一/綾瀬はるか/岡田将生/プリンセス トヨトミ Blu-rayスタンダード・価格:4,935円(税込、送料別) 万城目学の同名小説を主人公にした映画「プリンセストヨトミ」。徳川家に根絶やしにされた豊臣秀吉の子孫が大阪に生きていて、大阪はその子孫を守り続ける独立国だったという、びっくりしてしまいそうな設定のお話だ。2011年の公開である。⇒ 追加
May 15, 2012
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子供に連れられて観てきた「劇場版イナズマイレブンGO究極の絆グリフォン」 ⇒ 記事はこちら【送料無料】劇場版イナズマイレブンGO究極の絆グリフォン価格:735円(税込、送料別)
February 5, 2012
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【送料無料】まぼろしの邪馬台国価格:3,591円(税込、送料別) 邪馬台国といえば、知らない人は少ないだろう。しかし、かって邪馬台国といえば、学者の間でしか取りあげられないようような話題だったという。⇒ 続きはこちら
December 28, 2011
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【送料無料】インシテミル 7日間のデス・ゲーム価格:3,582円(税込、送料別) 疑心暗鬼による殺人ゲームを描いた「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」 ⇒ レビューはこちら
October 16, 2011
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【26%OFF】[Blu-ray] 大怪獣ガメラ Blu-ray価格:3,652円(税込、送料別) 昔懐かしい怪獣映画。我が国が誇る、ゴジラと並ぶ大怪獣ガメラの第1作目、「大怪獣ガメラ」。 ⇒続きはこちら
September 18, 2011
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【送料無料】徳間アニメ絵本32 コクリコ坂から価格:1,680円(税込、送料別)手嶌葵による挿入歌があまりにも良いので結局行ってきた「コクリコ坂から」。 ⇒記事本文はこちら
August 9, 2011
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APPLESEEDアップルシード コンプリートBOX価格:2,720円(税込、送料別) 伝説のアニメ「APPLESEEDアップルシード」⇒記事は「本の宇宙」に掲載
July 28, 2011
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もしドラの映画版 ⇒ レビューは「本の宇宙」に掲載○ランキング今何位? ○姉妹ブログ・「文理両道」・「本の宇宙(そら)」(本記事は「本の宇宙」と同時掲載です。)
July 5, 2011
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【送料無料】なくもんか【Blu-rayDisc Video】価格:5,481円(税込、送料別) タイトルの割には、主人公が結構泣いている、「なくもんか」。 ⇒ 記事は「本の宇宙」に掲載○姉妹ブログ・文理両道・本の宇宙(そら)・「本が好き!」の風竜胆の書評ページ
June 5, 2011
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日本テレビ系列の「金曜ロードショー25周年記念月間」の第3弾として放映していた、「カイジ 人生逆転ゲーム」。 観た感想だが、何と言っていいのか・・・・・。ストーリーは、友人の借金の連帯保証人だったカイジが、借金返済のために文字通り命を賭けたゲームをしたり、地下のタコ部屋で強制労働させられたりという、ハチャメチャなストーリー。一体どこの国のいつの時代の話だと思うことはさておき、いくつかのツッコミを入れてレビューに代えたい。1.敵の親玉である兵頭は、借金を返せないものを地下で強制労働させて、地下王国を建設していたが、見た感じかなりの高齢のようだ。果たして、彼が生きている間に完成できるのか?2.無理に感動的な場面を挿入しているが、内容がハチャメチャなので、感動は無理。3.強制労働させられるものは、焼印を押されたりマイクロチップを埋め込まれたりされていたが、そんなことしたら、犯罪組織の存在を自ら証明するようなものだ。また、いくら負債を負っている者でも、あれだけ人間が大量に行方不明になれば、世間で目立たない訳はないだろう。4.藤原竜也の顔が時々、郷ひろみに見えた。5.天海祐希演じる遠藤凛子。最後のオチ、お前は峰不二子か!? 本日は以上。(原作)・福本伸行:「カイジ」(講談社ヤンマガKC刊)(監督)・佐藤東弥(出演)・藤原竜也(伊藤カイジ)・天海祐希(遠藤凛子)・香川照之(利根川幸雄)・松山ケンイチ(佐原誠)・山本太郎(船井譲二)・佐藤慶(兵頭和尊) ほか○ランキング今何位? ○姉妹ブログ・「文理両道」・「本の宇宙(そら)」
October 17, 2010
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全ての怪獣映画の原典ともいえる「ゴジラ」。1954年に公開された東宝映画である。白黒映画というのも時代を感じさせる。 ゴジラは、海底洞窟に潜んでいた恐竜の一種が、水爆実験により住処を追われて暴れだしたという設定だ。この映画のには、アメリカがビキニ環礁で何度も行っていた水爆実験とそれによるマグロ漁船・第五福竜丸の被爆事件に対する批判が込められていたというのは有名な話だが、この作品に描かれているゴジラは、まさに破壊神、戦争の権化といっても過言ではない。ゴジラによって破壊しつくされた街と多くの被災者たち。母親が死んで幼い少女が遺される。まさに画面に表れているのは戦争の風景なのだ。 水爆の爆発にも耐え抜いたゴジラ。動物学者の山根恭平博士は、そんなゴジラを倒す手段などないと言う。だが、山根博士の娘・恵美子だけは、芹沢博士が研究・開発していた「オキシジェン・デストロイヤー」を使えば、ゴジラを倒せるかもしれないということを知っていた。山根博士の養子となるはずだったが、戦争で片目を失ったため、恵美子との婚約を解消していたのである。 芹沢博士は、彼の研究が悪用されることを恐れて、秘密裏に研究を進めていた。ゴジラにより日本が蹂躙されていく中、遂に芹沢博士は、ついに「オキシジェン・デストロイヤー」を使う決心をするが、その代償は大きいものだった。一度でもこれを使えば、世界中が兵器としての悪用を考えるようになる。芹沢博士は、全ての書類を燃やすと共に、自らの命を絶つことにより、「オキシジェン・デストロイヤー」を永久に封印したのだ。アメリカの原爆開発のためのプロジェクトは、マンハッタン計画としてよく知られている。そこには、多くの科学者が参加して、あの非道な破壊兵器の研究開発に従事した。芹沢博士の行動は、そんな科学者たちへの皮肉が込められているような気がしてならない。 ゴジラマーチによって、いやがおうにも高まる緊迫感。人間たちの抵抗をものともせず、まさに無人の野を行くように、破壊の限りを尽くすゴジラ。その姿は、まさに怪獣の中の怪獣、キング・オブ・モンスターである。 ところで、この映画は、50年代の日本社会の様子を窺うことができる。今のように、スマートでもなく、ものも溢れたりはしていないが、そろそろ戦争の傷跡も癒えかけて、今よりはずっと活気があるように見える社会。地方もまだまだ疲弊していない。そんな時代へのノスタルジアも感じさせてくれる映画だ。(監督)・本多猪四郎・円谷英二(特撮](出演)・宝田明(尾形秀人)・河内桃子(山根恵美子)・平田昭彦(芹沢大助)・志村喬(山根恭平) ほか○応援クリックお願いします。 ○姉妹ブログ・「文理両道」・「本の宇宙(そら)」○関連ブログ記事・a Sunday painter ・映像オタクの日記帳
September 28, 2010
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新田次郎の同名小説を原作とする、「劒岳 点の記」。【ポイント6倍対象商品】劔岳 点の記 メモリアル・エディション価格:2,699円(税込、送料別) 劒岳は、立山連峰に属する山である。標高2999m。古来より、山岳信仰の中心地であり、登ることの許されなかった山だ。そして、日本最後の地図上の空白地帯であった。時代は、明治末期。日本地図を完成させるために、前人未到の劒岳への登頂に挑んだ男たちがいた。この映画は、劒岳の測量に命を懸けた、柴崎芳太郎を初めとする男たちの物語だ。 ところで、この映画で行われている測量は、三角測量と呼ばれているものである。既存の2点(三角点)を基準に、一片とその両端の角が分かれば三角形が定まるという性質を利用して、測量を行うものだ。なお、「点の記」とは、三角点などの基準点の記録のことを言う。劒岳の測量を行うためには、その山頂に三角点を設置する必要がある。しかし、劒岳の自然は、登頂する者に牙をむき、人間を寄せ付かない。雄大で美しく、そして厳しい立山連峰の風景がこの映画の一番の見どころだろう。 大自然の前では、人間の思惑なんてちっぽけなものだ。だから、自然の雄大さ、恐ろしさの前では、人間は謙虚になれる。最初は、若造のくせに、地元の案内人たちに対してえらぶったようなところもあった生田も次第に、態度が変わっていく。登頂を競っていた小島たち日本山岳会のメンバーとも最後には山の仲間として互いに讃えあう。まさに感動的だ。 しかし、剣山の登頂成功に対して、この困難な測量の命令を下した陸軍測量部の上層部の態度は冷たかった。山頂から修験者の錫杖が見つかったためだ。すなわち、劒岳は前人未到ではなかったということだ。面子にこだわる上層部の態度は、現場を知らないものが、いかに現場感覚から乖離しているかの良い見本だろう。こういったことは、案外と現代のビジネス界でも多いのではないろうか。 (原作)・新田次郎:「劒岳 点の記」 (監督)・木村大作(出演)・浅野忠信(柴崎芳太郎)・香川照之(宇治長次郎)・松田龍平(生田信)・仲村トオル(小島烏水)・宮崎あおい(柴崎葉津よ) ほか○ランキング今何位? ○姉妹ブログ・「文理両道」・「本の宇宙(そら)」○関連ブログ記事・浅沼ヒロシの書評ブログ 晴読雨読日記 ・シネマをぶった切りっ!!・FREE TIME
August 9, 2010
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トリックといえば、軽妙な小ネタギャグの連発の中で、不可思議な事件を解き明かしていくミステリーとして、コアなファンが多い作品であるが、4年ぶりに、「劇場版トリック 霊能者バトルロイヤル」として復活した。ファンの一人としてはうれしい限りである。○警部補一代 ~劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル ナビゲートDVD~ 日本科学技術大学教授である上田次郎を、「万練村(まんねりむら)」の中森翔平と言う青年が訪ねてくる。その村は「カミハエーリ」という霊能力者が村を治めていたのだが、先代「カミハエーリ」である自分の祖母が無くなったため、後継者を選ばなくてはならない。後継者は、全国から募集した霊能力者同士を競い合わせて決めるのだが、この風習をやめさせるために、上田に、本物の霊能力者なんていないことを証明してほしいというのだ。一方、自称天才マジシャンの山田奈緒子も、仕事をクビになり、貢物目当てで、「カミハエーリ」に応募する。 この「カミハエーリ」に応募した「霊能力者」の連中と言うのがヘンな人ばかりだ。予知能力を持った女、新興宗教の女性教祖、不死身の男など、服装から「ヘンな人」丸出しで、これぞトリックの世界というところだろう。その中で、生死を操るというマツケン扮する鈴木だけ普通の服装で浮いていた。大御所なので、ヘンな服装をさせるのをためらったのか、それとも、一人だけ浮かせることによって、彼は特別だという効果を狙ったものなのか。 冒頭で、少し触れたが、トリックと言えば、これでもかこれでもかという小ネタギャグが魅力の一つでもある。この作品も小ネタ満載で、看板なんかの文字一つにも、よく見れば小ネタギャグが入っている。しかし、余りに多すぎて、全部に気がつくことができなかったのがちょっと残念だった。しかし、マツケンが、作中で白馬を乗り回していたのには笑った。もちろん彼の代表作をネタにしているのだが、いっそちょんまげでもつければよかったのでは(笑)。 矢部と秋葉の二人は、相変わらず役にたっていない。今回は、ずっと万練村の牢屋でバタバタとしていただけだ。せっかく「カミハエーリ」なんて、いかにも矢部向きのネタを用意していたのに、ちょっと残念だった。 それに比べ、奈緒子の母親の里見は、どんどんとパワーアップしている感じだ。そのうち、「文字の力教」のような新興宗教でも始めそうな勢いである。 ともあれ、4年ぶりのトリックは、十分期待に沿うものだった。しかし、直ぐ次回作を期待したくなるのもファンの業である。なるべく早く次回作を期待したいものだ。(出演)・仲間由紀恵(山田奈緒子)・阿部寛(上田次郎)・野際陽子(山田里見)・松平健(鈴木玲一郎) ・生瀬勝久(矢部謙三)・池田鉄洋(秋葉原人) ほか○ランキングの順位は? ○関連過去記事・警部補矢部謙三(第6回)○姉妹ブログ・文理両道・本の宇宙(そら)
May 18, 2010
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23日に日本テレビ系列の「金曜ロードショー」で放映されていた、「ヤッターマン」。もちろん、同名のアニメを実写化したものだ。○ヤッターマンてんこもりDVD 映画の内容をごく簡単に紹介すると、すべてがそろうとなんでも願いが叶うとという伝説の「ドクロストーン」をめぐって、ヤッターマンたちとドロンボー一味が争奪戦を繰り広げるというもの。そこに、ドロンジョさまのヤッターマン1号への禁断の恋を絡めて味付けをしているといったところか。 見どころは、アニメと同様ドロンボー一味の繰り出してくるヘンなメカ。アニメの世界をリアルに再現しているのではないかと思う。これが敵ながら、なかなか強いのだが、どういう訳か、いつも自滅しているような気がするのだが。 そこかしこに出てくる小ネタもなかなか面白い。「みなしごハッチ」の像がある、ハッチ公広場、やタイガーマスクの場面など、パロディ的な要素も多い。しかし、ドロンジョの夢が平凡な人妻だというのは、意外であった。 ヤッターマンよりドロンボー一味の方がいい味を出している。特に、生瀬のボヤッキーが秀逸。まさにはまり役だろう。深田のドロンジョさまも、原作よりはだいぶセクシーだが、そこがまたいい。あのヒールで踏まれたいと思うものも多いのではないだろうか。(笑)(監督)・三池崇史(出演)・櫻井翔(嵐)(高田ガン:ヤッターマン1号)・福田沙紀(上成愛:ヤッターマン2号)・深田恭子(ドロンジョ)・生瀬勝久(ボヤッキー)・ケンドーコバヤシ(トンズラー)・貫地谷しほり(桂美晴)・鈴木浩介(桜木健一郎) ほか○ランキングの順位は? ○姉妹ブログ・文理両道・本の宇宙(そら)
April 26, 2010
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1958年に、黒沢晃と三船敏郎のコンビで制作された「隠し砦の三悪人」をリメイクし、2008年に公開された東宝映画「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」。副題から連想されるように、隣国により滅ぼされた国の姫が、家を再興するための軍資金を持って、友好国へ逃げのびるまでを描いた話である。○DVD「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS 」 簡単にどんな話かを紹介しよう。戦国の世、秋月家は隣国の山名家に攻め滅ぼされ、雪姫や真壁六郎太など秋月家の生き残りは莫大な軍資金と共に山中の砦に潜んでいた。山名家の労役から逃げて来た武蔵と新八は、この軍資金の一部をたまたま見つけたが、六郎太に捕えられる。武蔵たちは、六郎太と共に、姫と軍資金を友好国の早川領に届けることになる。彼らの前に立ちはだかるのは、冷血無比な山名の侍大将鷹山刑部。一言で言えば、決死の脱出劇ということである。 この映画で描かれているのは、戦で虐げられた民の悲惨さと、彼らの意地。雪姫と武蔵の、お互い心を通わせあいながらも、結局はそれぞれの置かれた境遇により決してかなうことのないほのかな恋心といったようなものか。キーワードは「裏切り御免」。この言葉は、雪姫と武蔵からそれそれ出てくるのだが、なかなかさわやかな「裏切り御免」だった。 阿部寛演じる真壁六郎太の鉄人ぶりと、長澤まさみ演じる雪姫の凛々しさが良く目立っていた。椎名桔平の演じる鷹山刑部も、いかにも悪役という感じで、思わず石でも投げたい位の好演だった。特にあの特殊メイクでつくったと思われる、いかにも悪役ですよという顔。あまりによくできて、エンディングを観るまで椎名桔平だとは気がつかなかったのだが。(監督)・樋口真嗣(出演)・長澤まさみ(雪姫)・阿部寛 (真壁六郎太)・松本潤 (武蔵)・宮川大輔 (新八)・椎名桔平 (鷹山刑部) ほか○ランキング今何位? ○姉妹ブログ・文理両道・本の宇宙(そら)
March 20, 2010
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NHKの大河ドラマ「天地人」で直江兼続を演じている妻夫木聡が主演を務めた「憑神」がTBS系列で秋の映画スペシャルとして放映されていた。浅田次郎の同名小説を原作とする、2007年公開の東映映画だ。○「憑神」DVD&原作 舞台は幕末の江戸。才覚に富みながらツキのない若侍の別所彦四郎は、婿養子先から離縁され、実家で居候生活。向島の「三囲(みめぐり)稲荷」に御参りすればツキが回ってくるという話をなじみの蕎麦屋の親父から聞いた彦四郎は、酔っ払って土手から転げ落ちたところで見つけた「三巡(みめぐり)稲荷」の祠に間違って願をかけてしまう。ところが、そこは、名前は似ていても、災厄をもたらすお稲荷さまだった。「触らぬ神にたたりなし」という言葉があるが、うっかりこの神様にお参りしてしまうと、「貧乏神」、「疫病神」、「死神」と災厄が3度も巡ってくるのだからさあ大変。果たして彦四郎の運命は? なぜ、お稲荷様が「貧乏神」や「疫病神」なんかになってしまうのかはよく分からないが、災厄をもたらす神様とはいいながら、演じている人たちから想像できるように、なかなかユーモラスな役どころである。貧乏神は貧乏神らしくなくお金を持っていそうな商人の風貌で現れるのだが、情けないことに、「臨兵闘者・・・」と悪霊退散の呪文を唱えられると、へなへなとなってしまうのである。疫病神は、上方の相撲取り姿で病気一つしそうにない感じだし、死神も小さな少女の姿をしていて、そのイメージとは全く反対の姿をしているのがなんとも面白い。 ところで、この彦四郎、先祖が家康の影武者を務めたという影武者の家系だという設定だが、いくらその時の先祖が家康に似ていたからと言って、それから300年も経って、彦四郎が慶喜に瓜二つだなんて、「そんなわけないやろ!」と思わず突っ込んでしまった。それでも最後は、ちょっぴり悲しい終わり方だったかな。(原作)・浅田次郎:「憑神」(出演)・妻夫木聡(別所彦四郎)・西田敏行(伊勢屋[貧乏神])・赤井英和(九頭龍[疫病神])・森迫永依(おつや[死神]) ほか ○面白かったらポチっと1票! 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
October 7, 2009
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JNN50周年記念と銘打って、月曜日にTBS系列で放映されていた「おくりびと」。第81回アカデミー賞 外国語映画賞をはじめ、国内外で多くの賞を受賞した2008年の日本映画である。 ○DVD おくりびと 主人公の小林 大悟は、東京でチェロの奏者をしていたが、楽団が解散したために、妻と故郷の山形に戻る。そこで、「旅のお手伝い」とかかれた求人広告を見て、てっきり旅行代理店か何かの募集と思い応募したところ、そこは「旅」ではなくあの世への「旅立ち」のお手伝いをする、「納棺」専門の会社だった。強引な社長の迫力で、大悟は納棺師として働くことになる。 死を扱う映画ながら、厳粛な中に、美人の仏だと思ったらニューハーフだったり、PR用のDVDで大悟が大人のおむつをはいた格好をさせられたりといった、嫌味にならない程度のユーモアが織り込まれている。 しかし、この映画の大きな特徴は、「死出の旅立ちの儀式」を、まるで、「お茶」や「お花」のような様式美のあるものとして描いたことであろう。山形の美しい自然を背景に、時折流れるチェロの演奏。「死」をテーマに「命」を見つめる、そんな日本人の死生観を美しく描いた作品である。(原作)・青木新門:「納棺夫日記」(監督)・滝田洋二郎(出演)・本木雅弘(小林 大悟)・広末涼子(小林 美香) ・山崎努 (佐々木 生栄)・余貴美子(上村 百合子) ○他の人の読書ブログがたくさんあります。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
September 24, 2009
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色々用事があって、つい観ようと思っていた映画も見逃しがちになるが、やっと「20世紀少年 ― <最終章>ぼくらの旗 ―」を観て来た。 最終章では、ついに「ともだち」の正体が明らかになる。そして、ケンヂが再び登場。出てくるロボットも、第1章のときのようなしょぼいものではなく本格的なもので、空飛ぶ円盤も飛び回る。前2作を超える迫力ある映像だ。 ストーリーの方はまさに荒唐無稽出ツッコミどころも多い。しかし、その荒唐無稽なところが滅茶苦茶に面白いのだ。左脳で考えるな、右脳で感じろといったところか。 堤幸彦監督の作品らしく、「敷島博士」だとか「磯野家」だとか他の作品をパロッたような人物が登場したり、思わぬところで、意外な芸能人が顔を出したりとなかなか小ネタが効いて楽しませてくれる。 ところで、この作品、エンドロールの後にも少し続きがあるので、あわてて席を立たないようにご用心。 (原作)・浦沢直樹:「20世紀少年」(監督)・堤幸彦 (出演)・唐沢寿明(ケンヂ[遠藤健児])・常盤貴子(ユキジ[瀬戸口雪路」)・平愛梨(遠藤カンナ) ほか○原作「20世紀少年 1~22巻セット」 (浦沢直樹:小学館) とDVD「20世紀少年 第一章、第二章」 ○「20世紀少年」の公式HPはこちら○「20世紀少年 第1章」の過去記事はこちら○「20世紀少年 もうひとつの第1章」の過去記事はこちら○「20世紀少年 ~第2章 最後の希望~」の過去記事はこちら○「20世紀少年 もうひとつの第2章」の過去記事はこちら○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら○関連記事・「20世紀少年。」:Red 20・「20世紀少年<最終章> ぼくらの旗」:だらだら無気力ブログ・「劇場鑑賞「20世紀少年 -最終章- ぼくらの旗」」:日々“是”精進!・「【映画】 20世紀少年 最終章 ぼくらの旗」: FOR BETTER VISION・【20世紀少年-最終章-ぼくらの旗】:日々のつぶやき・『20世紀少年 最終章 -ぼくらの旗-』@吉祥寺東宝:映画な日々。読書な日々。・「20世紀少年 -最終章-」:Akira's VOICE ほか
September 19, 2009
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ちょっとレビューが遅くなったが、8日の土曜日の夜は、フジテレビ系の土曜プレミアムで「クライマーズ・ハイ」を観ていた。横山秀夫の同名小説を原作とした、堤真一主演による2008年公開の東映映画である。 1985年8月12日、群馬県御巣鷹山はまさに地獄絵図のような状況を呈していた。日本航空123便が圧力隔壁の破損により多くの524名もの乗員・乗客を乗せたまま墜落したのだ。生存者は僅か4名、実に520名の方が亡くなられた。この事故を題材にし、群馬県の架空の新聞社である北関東新聞の記者たちの暑い夏を描いた作品がこの「クライマーズ・ハイ」である。○DVD「クライマーズ・ハイ」 北関東新聞社の遊軍記者・悠木和雅は日航機事故の全権デスクに任命される。前代未聞の大事件に、悠木を初めとする記者たちは、地方新聞としての意地をかけて、無線機も持たない不利な環境の中で、大手新聞に負けじと必死の取材を行う。しかし、戦いは大手新聞社とばかりではない。「大久保・連赤」の体験に囚われた上層部や、売ることしか考えない販売局など、身内からも色々と足を引っ張られているような環境の中、悠木は自らの記者としての信念を貫き通そうとする。 ところで、この北関東新聞社の社長だが、超ワンマンとして描かれている。社員を自分の所有物と勘違いしているし、社長室は無駄に広い。気に行った社員には、子犬をやって、社員は子犬をもらって喜んでいる。ダメな会社の典型のようなもので、実際にこんな会社があったら、すぐにつぶれてしまうのではないかと思う。こんな社長にペコペコしている悠木たちがちょっとかわいそうになった。 「クライマーズ・ハイ」とは、登山者の興奮状態が極限に達して、恐怖感が麻痺してしまうことのようだが、この題名とストーリーの関係はちょっと分かりづらかった。(原作)・横山秀夫:「クライマーズ・ハイ」(監督)・原田眞人(出演)・堤真一(悠木和雅)・堺雅人(佐山達哉)・尾野真千子(玉置千鶴子) ほか ○応援クリックお願いします。 「クライマーズ・ハイ」(横山秀夫:文藝春秋) 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
August 15, 2009
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フジテレビ系列の土曜プレミアムで放映されていた「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」。原作よりずっとイケメンの鬼太郎とキュートな猫娘が登場する実写版映画の第2弾である。2008年の松竹映画だ。○DVD ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌 今回は、人間の恋人と結ばれながら、人間たちからいわれのない迫害を受けて千年もの長きに渡り封じ込められてきた妖怪「濡れ女」の哀しい話と、濡れ女を利用して、妖怪ガシャドクロを蘇らせ、人間たちを滅ぼそうとする悪玉妖怪の親分ぬらりひょんとの戦いのお話だ。 このぬらりひょん、いやに貫禄がああると思って良く見たら緒形拳だった。この映画の公開時期を考えるとこれが遺作になるのかなと思って調べてみるとやはりそうであった。まことにおしい役者を亡くしたものである。 さて、オープニングは、鬼太郎の誕生と、鬼太郎のおやじがなぜ目玉だけになったかというシーンで始まった。このシーンは、ゲゲゲの鬼太郎がまだ「墓場の鬼太郎」といって少年マガジンに連載されているときに読んだ覚えがあり、ちょっと懐かしかった。しかし、鬼太郎のテーマソングの一説に、確か「お化けは死なない」というのがあったように思うが、「鬼太郎の親、死んどるやないかい!!」とちょっと突っ込みたくなる。そういえば、鬼太郎は解かされたり、肉塊になっても再生できるのに、目玉おやじはなぜいつまでも目玉のままなんだろう。 面白かったのは、蛇を出すことしか能がない蛇骨婆と砂をかけることしか能のない砂かけ婆のオババ対決。まれにみる低レベルな戦いだった。この蛇骨婆、哀れなことに、ねずみ男の屁で頓死してしまう。どんな妖怪も一発で悶絶させるねずみ男の息と屁。もしかすると一番強いのはこのねずみ男なのかもしれない。でも事件の元凶はいつもこいつなのだから、鬼太郎もまずねずみ男を倒してしまえば、ほとんどの事件に巻き込まれないで済むのにと思うのだが、結構あくどいことをしても、いつの間にか皆に忘れてもらっているというのは本当に不思議なキャラである。もしかすると、これがねずみ男の最大の能力なのかもしれない。(原作)・水木しげる:「ゲゲゲの鬼太郎」(監督)・監督:本木克英 (出演)・ウエンツ瑛士(鬼太郎)・田中麗奈(猫娘)・大泉洋(ねずみ男) ・砂かけ婆(室井滋) ・間寛平(子泣き爺)・北乃きい(比良本楓)・緒方拳(ぬらりひょん)・佐野史郎 (蛇骨婆)・寺島しのぶ (濡れ女(なみ))・京極夏彦(鬼道衆頭目) ほか○応援クリックお願いします。 ○「ゲゲゲの鬼太郎」の記事はこちら風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
August 5, 2009
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日テレ系の金曜ロードショーで、「魔女の宅急便」をやっていた。今年は、「魔女の宅急便」誕生20周年だそうで、そんな昔の作品なのかと調べてみると、確かに1989年に制作である。今回初めて知ったが、この映画には原作があって、それが角野栄子による同名の物語・「魔女の宅急便」だということだ。○DVDと原作 この作品世界では、魔女は13歳になると家を出て、よその町で1年の修行をするという決まりになっているようだ。修行と言っても、別にお師匠様について魔法の修行をする訳でもなく、とにかく一人で何かして暮せということである。義務教育(この世界でもあるのか?)も終えてないような子に、一人で働いて暮せというのは考えてみれば、結構無茶な掟だ。 さて、この作品の主人公は、キキというかわいらしい女の子。やはり13歳になって、修行に出ることになった。しかし、この作品を見る限り、魔女と言っても、箒に乗って空を飛ぶことしかできないようである。はたから見ると不安がいっぱいだが、本人も両親もあっけらかんとしたもの。キキは、黒猫のジジと箒に乗って旅に出、コリコという港町に降り立つ。そこで、宅急便屋を開業し、時には失敗もしながらも、色々な人たちとの交流を通して、成長していくのがこの映画の大まかな内容である。 まだ小さいながら、一生懸命がんばるキキの姿が何とも感動的だ。黒猫のジジも何ともキュートで、キキのいい相棒役を務めている。この町でキキはトンボという人力飛行機に夢中なボーイフレンドを得、ジジに至っては何と家族まで作ってしまった。でもこの修行って、1年の限定だったはずだが、そのあとどうするんだろう(特にジジ)。原作の方には、書いてあるのかな。 ところで、魔女って、ブラシに乗っても空を飛べるんだね。ということは、ハリーポッターもブラシで飛べるのかなと、ちょっとつまらないことを考えてしまった。(原作)・角野栄子:「魔女の宅急便」(監督)・宮崎駿(声の出演)・高山みなみ(キキ)・佐久間レイ(ジジ)・山口勝平(トンボ) ほか○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
August 3, 2009
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テレビで人気だった「ごくせん」がますますパワーアップして映画に登場。「ごくせん THE MOVIE」である。キャッチフレーズによれば「ヤンクミ”最後の勇姿”」ということなので、これが最後になる可能性が高い。「可能性」と書いたのは、ファンの声が高まれば、もしかするともう一作と言う可能性もゼロではないだろうと思うからである。○「ごくせん」DVD 映画では、テレビシリーズ以上に人間離れした活躍を見せている。何しろ、オープニングから乗っていた飛行機をハイジャックした犯人をこらしめているのだから。残念ながら、どのようにこらしめたのかは、画面に出てこなかったが、複数のマシンガンを持った犯人たちを投降させたのだから、もう人間を超えて超人の域である。 さて、今回は、7年間の集大成ということで、白金、黒銀、赤胴の卒業生たちが勢ぞろいだ。しかし、あまり生徒の方には興味がなかったので、有名な連中は分かるのだが、出ていたという記憶が全く無い者も結構いた。 さてこの映画のテーマであるが、大きくは3つであると思う。まずは、大学でやりたいことが見つからず、なんとなく赤胴学院へ教育実習に来ていた黒銀学院時代の教え子・小田切が、ヤンクミが変わらず生徒たちと真正面から向き合う姿を見て、何かをつかんでいくという物語。 2番目は、お馴染み、どうしようもない不良である3-Dの生徒たちが、ヤンクミと出会って、仲間の絆を固めていく物語。今回の3-Dもこれまでの連中に負けず劣らずなかなかの不良ぶりである。 そして、3つ目が、大きな悪に立ち向かいこれを退治するという勧善懲悪の物語。こちらは、赤胴の卒業生風間が、覚せい剤売買の容疑をかけれて、警察に追われる。しかし、風間は、騙されて何も知らずに巻き込まれただけであり、本当の悪い奴は、何と大企業の社長を装い政界へも進出しようとしていた。 これら3つのテーマに、ユーモアと人情でうまく味付けをし、ごくせん最終話らしくうまくまとめあげられていると思う。しかし、これで本当に終わりなら、少し寂しい。泣きの一回でもう一作できないものか。それからトリックの新作もぜひとも考えて欲しいものである。(原作)・森本梢子:「ごくせん」(監督)・佐藤東弥(出演)・仲間由紀恵(山口久美子)・星野亜希(鮎川さくら)・生瀬勝久(猿渡五郎)・山田優(風間薫子) ほか○応援クリックお願いします。 ○「ごくせん」の公式HPはこちら○「ごくせん」(森本梢子:集英社) 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
July 29, 2009
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先般、テレビで「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序」を観たので、これで予備知識は十分だろうとばかりに、子供に、続編の「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破」を観に連れて行かれた。もちろんスポンサーとしてである。行ってみて驚いた。最近の映画には珍しく大入りで、階段のところまで、ずらりと人が並んでいた。館内でも、正規のシートは一杯であったが、補助席として出されていたパイプ椅子になんとか座ることができたのでほっとした。○DVD:ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序 今回も、新たな「使徒」が登場するが、エヴァンゲリオン側も「序」で登場した以外にも何体か登場する。そして新たな操縦者も現れる。式波・アスカ・ラングレーは、2号機の操縦者として登場するが、最初はかなりタカビー な感じであった。しかし、「使徒」との戦いでシンジのことを認め、呼び方も「七光」から「バカシンジ」に昇格する(昇格なのか?)。一方、口数も少なく、どこか虚無的なレイも、だんだんシンジのことを気にするようになり、彼と父親の間を取り持とうとする。シンジを中心にこのまま三角関係のラブコメ仕様になるかと思ったら、このあと、彼らを大きな試練が襲う。あいかわらずうじうじしているシンジだが、この「破」では、最後に「漢」を見せた。 まだまだ、この物語には謎が隠されているようだ。「ネブカドネザルの鍵」、「人類補完計画」などのキーワード、エヴァの覚醒、新たな登場人物など、この後、どう展開していくのだろうか。 画面が美しくも、ものすごい迫力で迫ってくる。やはり、家でテレビで観るのとは、かなり感じが違うものだ。また「今日の日はさようなら」やや「翼をください」といった懐かしい曲が挿入歌として効果的に使われているのもよかった。(監督)・庵野秀明(総監督)・摩砂雪、鶴巻和哉(キャスト)・緒方恵美(碇シンジ)・林原めぐみ(綾波レイ)・宮村優子(式波・アスカ・ラングレー)・三石琴乃(葛城ミサト) ほか○面白かったらポチっと1票! ○「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序 TV版」の記事はこちら○「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破」の公式HPはこちら風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
July 12, 2009
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金曜の夜日テレ系列の金曜ロードショーで放映された「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序 TV版」。「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破」が公開されるので、その記念として放映されたようだ。○DVD:ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序 説明の必要もないほど有名なSFアニメだが、一言で言えば、ヒト型決戦兵器である「エヴァンゲリオン」に乗り込んで、謎の生命体「使徒」と戦う碇シンジや、綾波レイたちの物語である。こういったものは結構好きなのだが、実は観るのは今回が初めてだったので、かなりの期待を持って観ていた。 結論は、この「序」だけではよく分からんということ。それにしても、主人公の碇シンジ、NERVというところに呼び出されて、いきなりエヴァンゲリオンに乗って、これから「使途」と戦えと言われる。NERVのスタッフたちが、エヴァが歩いただけで喜んでいるような状態なのに、シンジの眼の前には怖~い「使途」が。何とも気の毒なことだ。綾波レイの方も、いきなりベッドに乗って包帯だらけの格好での登場だ。綾波レイが良く包帯だらけでイラストに描かれるのはこういうことだったのか。 人間がロボットに乗り込んで敵と戦うというとマジンガーZなどが頭に浮かぶが、碇シンジが兜甲児なんかと決定的に違うのは、まだまだ悩み多き思春期の少年だということ。だから使命感のようなものは見られないし、かなりウジウジとしている。人類を守るためにさっそうと出撃していくというカッコよさとは無縁である。きっと、ここから成長していくのかなと思ったら、次回予告のナレーションで、シンジが壊れていくようなことを言っていた。まだまだ、この「序」では出ていない色々な裏がありそうだが、それがちょっと気になる。(監督)・庵野秀明(総監督)・摩砂雪、鶴巻和哉(キャスト)・緒方恵美(碇シンジ)・林原めぐみ(綾波レイ)・三石琴乃(葛城ミサト) ほか○面白かったらポチっと1票! 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
July 5, 2009
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昨日は映画「GOEMON」の封切りの日だったので、さっそく観にいってきた。何しろ毎月1日は映画の日ということで、1000円で入れるのだ。「GOEMON」とは天下の大泥棒石川五右衛門のこと。織田信長亡き後の豊臣秀吉の時代を駆け抜けた一人の男の物語だ。○茶々のフィギア 監督は「CASSHERN」の紀里谷和明。宇多田ヒカルの元ダンナである。とにかく映像がすごい。息をつく暇もないほど特殊効果シーンの連続である。これだけでも観にいった甲斐があるというものだ。ただ単純に楽しむのなら最高の作品である。 ストーリィの方は、史実に囚われずというより、完全に史実を無視して、独自の世界観を作り出している。そうそう、世界感と言えば、これ、絶対15世紀後半あたりの日本の風景じゃないね。「CASSHERN」のワンシーンと言われても信じてしまいそうだし、スターウォーズを連想してしまうころもあるし。それにしても、あれだけ人間離れした活躍をしていた、五右衛門なのに、あのラストは、竜頭蛇尾という感じを否めない。 ところで、ゴリが「サスケ」という役で出ていた。どこの「サスケ」さんかと思ったら、なんと「猿飛佐助」だった。猿飛佐助と言えば真田十勇士の筆頭である。それにしてはかなりしょぼいイメージは否めない。まさか、ゴリ→ゴリラ→猿→猿飛といった連想だけで、「お前は猿飛佐助だ!」というように役を決めたのではないと思うが?大沢たかおの霧隠才蔵はなかなか良かったが、どちらにしても、真田十勇士は関係なかったし、猿飛びの術も霧隠れの術も披露がなかったのは、ちょっと残念。 猿飛、霧隠ときたので、チェ・ホンマンは三好清海入道あたりかと思っていたら、こちらは「我王」さんだそうだ。「ガオウ」って、探偵ナイトスクープに出てくるあれか?(監督)・紀里谷和明(出演)・江口洋介(石川五右衛門)・大沢たかお(霧隠才蔵)・ゴリ(猿飛佐助)・要潤(石田三成)・奥田瑛二(豊臣秀吉)・チェ・ホンマン(我王) ほか○面白かったらポチっと1票! 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
May 2, 2009
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柴崎コウ主演の「少林少女」をフジテレビ系列の土曜プレミアムで放映していた。中国で少林拳の修行をしていた主人公の桜沢凛が日本に帰り、成り行きでラクロスをやる羽目になる。チームプレーが分からず、最初はチームで浮いていた凛だが、次第にチームに溶け込み、チームも少林拳をラクロスに取り入れて強豪チームに育っていく。その一方、凛を狙う者が動き出すというお話。○DVD「少林少女」 一言で言えば、「少林サッカー」のラクロス版+「死亡遊戯」といったところか。「脚本・監督・主演」少林サッカーでチャウ・シンチーがエグゼクティブプロデューサーとして名を連ねているので、似ているのも当然か。でも男ばかりのサッカーよりも女子ばかりのラクロスの方が華があっていいと思う。柴崎コウが、とても可愛く見えた作品だったが、突っ込みどころも結構多い。・凛の師匠だった岩井が、「お前は俺が守る」と言って、全然守れていなかった。・大場がなぜ凛との戦いにこだわるのか不明。・大場は、放火や暴行、誘拐と凶悪な犯罪を行っている。映画では殺人疑惑を示唆するようなシーンもあったが、逮捕もされず、最後は岩井と仲良く握手している。 この作品も、「少林サッカー」と「死亡遊戯」のパロディのようなものだが、さらにこの作品のパロディを考えてみた。・相撲の技をラクロスに取り入れる「おすもう少女」 もちろん、ユニフォームはまわし。・太極拳(武術の方ではなく、よく公園なんかで見るスローな動きの体操の方)をラクロスと合体させた「太極少女」 とにかく、ゆっくり、ゆっくり・・・・ 全然試合にならないか。 結構面白いと思うのだが。(監督)・ 本広克行 (出演)・柴咲コウ(桜沢凛)・キティ・チャン(ミンミン)・江口洋介(岩井拳児)・仲村トオル(大場雄一郎)・岡村隆史(田村龍司) ほか○面白かったらポチっと1票! 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
April 27, 2009
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掲載が遅くなったが、日曜日の夜は、テレビ朝日系の日曜洋画劇場で「相棒 劇場版」を観ていた。テレ朝の開局50周年特別企画とのことである。テレビ版は、家族が観ているのを横目で見ていた位だが、話題になっていたので、これはしっかりテレビの前に座って観た。○相棒 劇場版 DVD 事件は、テレビ塔に、ニュースキャスターの首つり死体がぶら下がっていたことから始まる。現場には「f6」という記号が。これが恐るべき連続殺人事件の始まりであった。現場にはやはり謎の記号が残されていた。実はこの記号はチェスの棋譜の記号で、犯人の狙いは、東京ビッグシティマラソンの出場者と観客。果たして右京たちは、犯行を阻止できるか。 チェスの棋譜を使うという演出だが、チェスはあまり一般にはなじみがあるとは言えないので、観客には分かりにくかったのではないだろうか。しかし、これを将棋にすると、だいぶイメージが変わってくるし、難しいところだ。 犯人の方は、やっぱりと言う感じだったが、政治家や役人の欺瞞、マスコミ報道の無責任さや匿名になったときの人間のいやらしさといったことに対する批判がよく込められていた作品だったと思う。(監督) ・和泉聖治(出演)・水谷豊(杉下右京)・寺脇康文(亀山薫) ほか○他の人の読書ブログがたくさんあります。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
April 2, 2009
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昨日の「ごくせん」の記事と日にちが前後したが、金曜日の夜は、日本テレビ系列の「金曜ロードショー」で「ルパン3世vs名探偵コナン」を見ていた。実は、普段はそれほど熱心には見ていないのであるが、さすがに、「体は子供頭脳は大人」の名探偵と「体は大人頭脳は子供」の大泥棒(モンキーパンチ先生ごめんなさい)のコラボということには興味をひかれた。○「ルパン3世」と「名探偵コナン」のDVD 事件の発端は、ヴェスパニア王国で、サクラ女王とその息子・ジル王子が猟銃事故で亡くなったことである。 母と兄をいっぺんに亡くしたミラ王女は、レセプションに出席するために来日するが、何者かに命を狙われる。つまりは、王位継承をめぐる争いなのだが、コナンたちがこの事件にかかわることになったのは、蘭が王女と瓜二つのため会場を逃げ出した王女の身代わりにさせられてしまったからだ。 一方ルパンたちは、ヴェスパニア王国の「クイーンクラウン」を盗むことを計画したことから事件に関わっていく。そして夢のコラボが遂に実演と言う訳だ。 実は、ルパンが「クイーンクラウン」を盗もうと計画した理由は、亡き前女王サクラとの昔の約束があったからなのだが、ルパンは「カリオストロの城」のクラリス以外にもお姫様の心を盗んでいたようだ。いったいどの位のお姫様の心を盗んだんだろう。 蘭が、ミラ王女の服をを着て、新一とのことを思いながら、マジックミラーになっているとも知らずに、鏡面に写る自分の姿を見て妄想にふけっているシーンは笑えた。蘭もやっぱり夢見る少女だったのか。 それにしても、峰不二子って一体何者だ。「国際弁護士」という肩書を使っていたが、米軍から戦闘機は借りるわ、潜水艦に乗せて行ってもらうわ、いくらなんで顔が広すぎるだろう。○他の人の読書ブログがたくさんあります。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
March 31, 2009
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先般試写会に行けなかったと書いた「20世紀少年 ~第2章 最後の希望~」を観に行ってきた。この第2章での主人公は、前作の主人公ケンヂの姪であるカンナだ。ちょっとググってみると、このカンナ役を演じている平愛梨は、3000人の応募者の中からオーディションで選ばれたそうだ。選ばれなければ芸能界引退という崖っぷちの挑戦だったようだが、カンナ役をよく演じていた。表情に力強さがある個性的な美人なので、これからどんどん伸びていくことだろうと思う。あえて言えば、この第2章ではカンナは女子高生といいう設定なのだが、女子高生にしてはちょっと大人びすぎていたかな。(笑) この第2章では、日本はすっかり「ともだち」に支配されている。それだけではなく、何と世界各国の首脳やローマ法王ともお友達関係をつくっているのである。あちこちにあふれる友達マーク、熱狂する人々。こんな世の中が来ないように、みんなしっかり自分の頭で物事を考える習慣をつけようね。 この第2章のクライマックスは、「ともだち」が神になるというところだ。キリストの復活と同様、一度死んで生き返るというものである。でも、ちょっと待て!ずっとあの変なマスクをつけたままだ。生き返っても、「お前別人だろう!」と突っ込まれるのが普通だと思うのだが。 今回一番怪しそうだと思っていた「サダキヨ君」も「ともだち」ではなかったし、もう一人の怪しそうなやつも死んじゃったし、「ともだち」の正体がますます混沌としてきて、最終章でうまく収拾がつけられるのか心配になってきた。原作を読んでいないので、何も知らずに最終章を観ることになるだろうが、ぜひとも「なんじゃこれは!」とならないような結末を期待したい。 この映画で一つ分からないのは「ともだち」の人類滅亡の目的。何のために子供の頃に書かれた「予言の書」の実現を図ろうとしているのかだろうか。これも「ともだち」の正体と共に、最終章では明らかになるのだろうか。(原作)・浦沢直樹:「20世紀少年」(監督)・堤幸彦 (出演)・唐沢寿明(ケンヂ[遠藤健児])・常盤貴子(ユキジ[瀬戸口雪路」)・平愛梨(遠藤カンナ) ほか○原作「20世紀少年 1~22巻セット」 (浦沢直樹:小学館) とDVD「20世紀少年 第一章 終わりのはじまり」 ○「20世紀少年」の公式HPはこちら○「20世紀少年 第1章」の過去記事はこちら○「20世紀少年 もうひとつの第1章」の過去記事はこちら○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
February 16, 2009
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日曜日に、テレビ朝日系の日曜洋画劇場で「椿三十郎」をやっていた。主演は織田裕二。時代劇初出演である。劇場上映は、2007年。1967年に、黒澤明監督と三船敏郎のコンビで作られた映画のリメーク版だ。 次席家老たちの汚職を糾弾しようとしている9人の若侍を、ひょんなことから助けた浪人椿三十郎が、彼らを助けて活躍するという、ちょっとコミカルな、時代劇である。 威勢だけはよいが、腕っ節の方はだいぶ情けない若侍たちと、飄々としているが、腕の立つ椿との対比や、悪家老一味の、臆病ぶりなどが面白かった。殺陣のシーンを除いては、コミカルなつくりになっているのに、トヨエツ演じる室戸半兵衛だけは、終始ムスッとしたような顔をしていたのは、ちょっと浮いていた感じがあった。オリジナルの台本を、そのまま使ったということだが、彼には、もっとハジケさせてもよかったかもしれない。○DVD「椿三十郎」(織田裕二&三船敏郎版) (原作)・山本周五郎:「日日平安」(監督)・森田芳光(出演)・織田裕二(椿三十郎)・豊川悦司(室戸半兵衛)・藤田まこと(睦田)○他の人の読書ブログがたくさんあります。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
December 30, 2008
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ちょっと前に、東野圭吾による原作の方の記事を書いたが、3日の月曜日に、今話題の映画「容疑者Xの献身」を子どもと見に行ってきた。月曜日はメンズデーで、男性は1000円で入れるとのことで、ちょっと得した気分である。言うまでもなく、湯川准教授が持ち前の頭脳で、一見完全犯罪に見える事件のトリックを解き明かすという「ガリレオ」シリーズの一つである。「容疑者Xの献身」(東野圭吾:文芸春秋社) 映画の方も、私の記憶している限りでは、細かいところでは相違はあるものの、大筋では原作に沿っていたと思う。内容は、石神のアパートの隣の部屋に住む花岡靖子と娘の美里が、執拗につきまっとってくる靖子の前夫・富樫慎二を殺してしまったことから、靖子に好意を持っていた石神は、二人を助けるために、彼の天才的な頭脳で、犯行の隠蔽を図るといったものである。石神が高校の数学教師で、元々は湯川の大学時代の同級生であり、湯川も認めた数学の天才であるというところも原作どおりである。ただ、原作の方では、「ダルマの石神」というニックネームが付いていたが、さすがに堤真一からは、ダルマのイメージは感じられないためか、映画の方では、単に石神と呼ばれていた。 原作でも、映画でもこのあたりは、はっきりとは書かれていないが、おそらく石神は、ありあまる才能を持ちながら、数学という名の悪魔に翻弄され、大した業績はあげられなかったのではないだろうか。いくら才能があって、努力をしていても、幸運の女神がほほ笑んでくれなければ、大きな業績は残せない厳しい世界だ。特に、石神は、四色問題のエレガントな解法など、一か八かの大物狙いの節が見受けられる。高校の教師でも、論文を発表する場はあるので、業績を上げてさえいれば、無名だということはないであろう。才能がありすぎるゆえの悲劇だったのではないかと思う。堤真一は、心に屈託を抱えたこの石神の役をうまく演じている。 湯川と石神が二人で雪山に行くシーンがある。確か原作には無かったと思うが、これの必要性はよく分からない。この話は、あくまで、どう事件を論理的に推理していくかというところが重要な点である。湯川も石神も論理の徒なのである。こんな情緒的なシーンを挿入する必要が果たしてあったのだろうか。でも、雪山の景色は奇麗だったから、まあいいか。 湯川も、今回は、例の、いきなり数式をところかまわず書き始めるといったことはやらなかった。今回は物理トリックでなかったからか、数学者である石神から、物理学者が使う数学は厳密性に欠けると怒られるのを恐れたのか(笑)(原作)・東野圭吾:「容疑者Xの献身」(監督)・ 西谷弘 (出演)・福山雅治(湯川学-) ・柴咲コウ(内海薫) ・北村一輝(草薙俊平) ・松雪泰子(花岡靖子) ・堤真一(石神哲哉) ・渡辺いっけい(栗林宏美) ○原作「容疑者Xの献身」の記事はこちら○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
November 5, 2008
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土曜日の夜、フジテレビ系の土曜プレミアムで「フラガール」をやっていた。正直、それほど期待を持って観始めた訳ではないが、これが、思いがけず感動的で、久しぶりに良い映画を観たという感じであった。○DVD「フラガール」とフラダンスドレス 時代は昭和40年。かっては黒いダイヤとも持て囃された石炭の時代は過ぎ、既に、石油の時代になってきていた。大幅な炭鉱の縮小を余儀なくされるなか、起死回生のため、フラダンスショーを売り物にする常磐ハワイアンセンターが設立される。この映画は、「山」を守りたいとハワイアンセンターに活路を見出そうとし、フラダンスに挑戦する女性たちの物語である。ところで、この常磐ハワイアンセンター(現在はスパリゾートハワイアンズと名前を変えている)は実際にある施設であり、登場人物にもモデルとなるがいる人が何人かいるようだ。 当時は、日本でハワイ気分を味わえるというアイディアは画期的だったようで、常磐ハワイアンセンターは現在に至るまで興業的にも成功しているようだ。もっとも、成功をずっと維持していっているのは、最初のアイディアだけでなく、それに続く相当の努力も大きかったのであろうが。 しかし、新しいことをやる時には、それについて来られる人ばかりとは限らない。どうしても、新しいことをすぐには受け入れられない人の方が多いだろう。例えば谷川紀美子の母親がそうだ。娘がフラダンスの練習をしていることを知って怒り、紀美子は家を出ていくことになる。しかし、娘の練習風景を目にし、ハワイアンセンターのヤシが寒さで枯れるのを防ぐためのストーブ集めを率先して行うようになる。 フラダンスの講師として招かれた平山まどかは、最初は投げやりだったが、やがて真剣に指導に打ち込むようになり、生徒たちの絆が強まっていく。炭鉱で落盤事故があったときも、生徒たちが帰らずに、自分たちの意思で舞台に立ったことを非難され、その責めを一身に背負って、炭鉱を離れようとする。その時、生徒たちが、まどかを引き留めるシーンは感涙ものであった。 この物語は、男たちに代わって、違うやり方で「山」を守ろうとする女たちのたくましい姿を描いているといえよう。 蒼井優が普段以上に可愛く見えた。フラダンスもかなり練習したようで、うまいのに感心した。ところで、緋牡丹お龍の藤純子(現:富司純子)さん、こんなお母ちゃんの役をやるようになったんだな。最初は気がつかなかった。(監督)・李相日(出演)・松雪泰子(平山まどか)・蒼井 優(谷川紀美子)・豊川悦司(谷川洋二朗)・岸部一徳(吉本紀夫)・富司純子(谷川千代) ほか○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら***** 追伸 *****当ブログ貴賓館「本の宇宙(そら)」にも、「ブライトノミコン」(ロバートランキン著)に関するレビューを掲載していますの併せてお読みください。
October 13, 2008
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金曜日の夜は、日本テレビ系の金曜ロードショーで「ハウルの動く城」を観ていた。もちろん宮崎駿監督によるスタジオジブリ作品だ。公開は2004年11月である。実はこの映画、公開時に、珍しく試写会に当選して、劇場でも観たが、あれからだいぶたっているので、さすがに詳細は忘れていたので、思い出しながら観ていたような感じだ。○DVD「ハウルの動く城」 内容であるが、一言でいえば、魔法で老婆にされた少女と気弱な魔法使いとのラブストーリーだ。簡単にさわりだけ紹介しよう。「荒れ地の魔女」に呪いをかけられて、90歳の老婆になってしまった帽子屋の娘ソフィー(実年齢18歳)は、街を出て荒地でさまよううちに、ハウルの城に出くわし、住みついてしまう。女性の心臓を食べるという噂のハウルは、強大な魔力を持ちながら、戦争を憎む気弱な美青年だった。やがて、ハウルのもとに、国王から、戦争に参加させるため、出頭せよとの命令が届く。王室付きの魔法使いサリマンは、ハウルの魔法の先生。サリマンの苦手なハウルは、ソフィーを代理として国王の元に行かせる。 髪の毛の色が変わったって落ち込んだり、荒地の魔女を恐れたりしている気弱なハウルと、90歳の老婆になっても、慌てず騒がず冷静に行動しているしっかり者のソフィーとの対比が面白い。しかし、ソフィーの年齢が、場面によって変わることがあるのはどう解釈すればよいのだろう。魔法で腰の曲がった老婆になったはずが、時折元の姿に戻ったり、最後の方は、老婆だが腰はしゃんとしている姿が続いたりしている。魔法の効果が、変化することがあるのか、ソフィーの心の反映か、それとも、ハウルの目に、そう映っているということを表現しているのか。 荒地の魔女だが、声を担当しているあのお方に、顔があまりにも似ているので、ちょっと驚いた。それにしても、この魔女、最初は、かなりの大物のような感じだったが、後半とのギャップが激しすぎる。 スタジオジブリ作品らしく絵がすばらしい。また音楽が、映画とよくマッチしており、強く印象に残る。いつまでも音楽が、頭の中から離れていかない感じであった。(原作)・ダイアナ・ウィン・ジョーンズ:「魔法使いハウルと火の悪魔」(監督)・宮崎駿(出演[声])・倍賞千恵子(ソフィー・ハッター)・木村拓哉(ハウル) ・美輪明宏(荒地の魔女) ほか○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
October 6, 2008
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久しぶりに劇場で映画を観てきた。観たのは、今話題の「20世紀少年」。テレビなんかで流れるCMから感じる昭和のレトロな香りに魅かれて観てみようという気になった。原作はYAWARA!で有名な浦沢直樹による同名のSFサスペンス漫画だ。読んだことはないが、1999年から2006年まで週刊ビッグコミックスピリッツに連載されていたらしい。なんとコミックスの単行本で22巻もあるということだ。 この映画の主人公ケンヂは、冴えないコンビニ店長である。ロック歌手を夢見ていたが挫折し、母親と姉の子供の3人で暮らしている。一方世間では、「ともだち」と名乗る謎の男が率いるカルト教団がはびこり、世界は細菌テロによる混乱が続く。ところが、これらの一連の事件は、ケンヂたちが子供の頃遊びで作った「予言の書」に書かかれている通りに起こっていた。ケンヂたちは、すべての裏に、「ともだち」が糸を引いていることを知り、予言の書に書かれた9人の戦士として、テロリストの汚名を着ながら立ち上がる。(実際は、諸般の事情により、7人しか集まらなかったので、この時点で予言は外れているのだが) ところで、この映画に出てくる人類への脅威ベストスリーは、以下の通り。ただし、この映画が、これらに対して警鐘を鳴らしているといったようにはあまり感じなかった。1.カルト教団2.細菌テロ3.巨大ロボット 最初の二つは言うまでもないだろう。ロボットについては、鉄人28号のようなものを連想していたが、出てきたのは、ただでかいだけで実にしょぼかった。既に過去となった時代の話なので、この程度にしないと、当時の技術水準からリアリティが薄れるということもあるのだが、やたら画面を暗くして、ロボットの形をよく分からないようにしているように思ったのは、考えすぎか。 監督は、「TRICK」シリーズの堤幸彦。原作は読んでないので、原作とどう違うかは分からないが、殺されていた大学生が「金田正太郎」だったり、彼の所属していた大学の研究室が、「お茶の水工科大学」の「敷島」教授だったり。そういえば「諸星弾」という名前も出てきた。このあたりのネタ、私たちの世代には、懐かしい響きがあるのだが、若い人にはネタだと分からないかもしれない。このような小ネタの使い方は「TRICK」シリーズとも共通しており、堤監督らしいと思う。しかし、全体に若干ギャグっぽい味付けがしてある割には、細菌テロでは、血が噴き出すようなシーンが何回も出てきて、ちょっとアンバランスな感じはする。ただ、面白いか、面白くないかと言えば、面白いのであるが。 終わり方も、びっくりするくらい中途半端だと思ったら、この作品は、全3部作の1作目だったようだ。ちなみに今後の放映スケジュールは、以下のとおりである。・第1章:2008年8月30日(本作品)・第2章:2009年1月31日・第3章:2009年秋 あんな中途半端な終わり方だと、次が気になって仕方がない。これも敵の作戦か?(笑)(原作)・浦沢直樹:「20世紀少年」(監督)・堤幸彦 (出演)・唐沢寿明(ケンヂ[遠藤健児])・常盤貴子(ユキジ[瀬戸口雪路」) ほか○原作「20世紀少年 1~22巻セット」 (浦沢直樹:小学館) ○「20世紀少年」の公式HPはこちら○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら*** 追伸 *** 本日の貴賓館「本の宇宙(そら)」には、貴賓館オリジナル記事として,主婦探偵の活躍するレスリー・メイヤーの「ハロウィーンに完璧なカボチャ」のレビューを掲載しています。併せてご覧ください。→こちら
October 5, 2008
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金曜日の夜は、日本テレビ系の金曜ロードショーで「舞妓Haaaan!!!」を観ていた。ところで、この題名、覚えるのが結構難しい。読み方はすぐ覚えられるのだが、書き方となると、「a」が4つで「!」が3つと、結構ややっこしいのである。DVD「舞妓Haaaan!!!」 それは、さておき、話の方であるが、舞妓さんオタクの鬼塚(阿部サダヲ)は、「舞妓さんと野球拳をすること」が夢であった。念願の京都支社にめでたく?左遷され、彼女の富士子(柴咲コウ)を振って京都へ。しかし、お茶屋には「一見さんお断り」の壁が。なんとかお茶屋遊びをしたい鬼塚は、社長に連れて行ってもらおうと、新商品の企画を。 しかし、お茶屋で乱入してきた、野球選手の内藤(堤真一)は、そのお茶屋の息子で、鬼塚お気に入りの駒子(小出早織)の兄でもあった。おまけに、 鬼塚の運営していた舞妓さん専門のホームページの「荒らし」だったのである。ここから、鬼塚の内藤に対抗した、怒涛の快進撃が始まる。しかし、内藤は、いつも一歩先を行っていた。 一方、富士子も京都にやってきて、鬼塚の通っているお茶屋で舞妓の修行を始める。 脚本が宮藤官九郎ということから、想像がつくように、最初から最後まで、ドタバタの味付けである。でも、そんなドタバタのなかにも、しんみりとした話が織り込まれて、結構面白かった。 一言で感想を言えば、 「面白く、やがて哀しき 『舞妓Haaaan!!!』」といった感じかな。 でも、実は私は、白塗りは苦手だ。いくら伝統だからと言っても、刷毛を使ってまで、あんなに白く塗らなくても良いと思うのだが。首の後ろって、あんな感じで塗り残すんだな。それに、舞妓さんって祇園だけでなく夢川町も有名なのか?京都には長く住んでいたが、貧乏学生だったので縁がなかったからな。(監督)・水田伸生 (脚本)・宮藤官九郎 (出演)・阿部サダヲ (鬼塚公彦)・堤真一 (内藤貴一郎)・柴咲コウ (大沢富士子)・小出早織 (駒子) ・伊東四朗 (鈴木大海) ほか○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
August 31, 2008
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金曜日の夜、「DEATH NOTE リライト2 Lを継ぐ者」を日本テレビ系の金曜ロードショーでやっていた。「DEATH NOTE」のアニメ版である。ハッキリ言って好きなタイプの作品ではないが、オリンピックにも興味がないし、ブログネタにでもなればくらいの気持ちで観ていた。○DVD「DEATH NOTE リライト2 Lを継ぐ者」 内容は、タイトルからも想像がつくと思うが、呪怨の映画に出ていたような錯覚を起こさせるLが死んだ後の物語である。Lの後継者ニアと夜神月が対決する話だ。このニアという男も、Lの後継者だけあって、やはりかなりの変人である。 しかし、物語の方は、どうにもいただけない。勘違いして神になったつもりの、ただの殺人狂のイカレタ兄ちゃんの話というだけである。自己顕示欲も強く、言わなくてもいいことまで行ってしまうおバカであり、苦悩というものがまったく見えない。おまけに、魅上照という検事のくせに、キラを神とあがめるもう一人のおバカも出てくる。主人公に共感できるところがないというのは、致命的だ。せっかく、死神のノートという格好の素材があるのに残念なことである。 ニアとネロとの立場の違いもよく分からない。結局は、彼らは対立していたのか、それとも暗黙のうちに協力していたのか。単にニアがネロを利用したのか。そのあたりが、うまく描ききれないまま、ネロは唐突に現れ、唐突に死んだような感じだ。 それにしても、ニアと夜神月が対決した、倉庫のファン(換気扇)が、やたら、リアルだったのが、妙に頭に残っているのはどういうわけだろう。 (原作)・大場つぐみ・小畑健 (監督)・荒木哲郎 ○「DEATH NOTE リライト2 Lを継ぐ者」の公式HPはこちら○応援クリックお願いします。
August 24, 2008
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月曜の夜は、TBS系の月曜ゴールデンで、「2008夏の映画スペシャル(1)」と銘打った「どろろ」を観ていた。私が子供のころ、「週刊少年サンデー」に連載されていた手塚治虫の漫画が原作であり、私たちの世代には懐かしく思う人も多いと思う。調べてみると、少年サンデーに連載されていたのは、1967年から1968年までだったようだ。結末がどうも思い出せないと思っていたら、どうも途中で掲載誌が「冒険王」に変更されていたようである。 ストーリーであるが、48の魔物に体の48か所を奪われた青年百鬼丸が、こそ泥のどろろと、体を取り戻すため、妖怪を倒しながら旅を続ける話である。百鬼丸は、父の醍醐景光の野望のために、魔物に体を奪われたのだが、助けてくれた医師により、人工の体を与えられていた。一方、どろろは、醍醐景光に両親を殺されていた。旅を続けるうち、百鬼丸は、弟の多宝丸に出会ったことから、景光の城に行き、自らの出生の秘密を知る。自分が、どろろの両親の敵の子供であったことを。○DVD「どろろ」 最初の方は、魔物との対決も迫力があり、なかなかいい感じだ。でも、途中の、魔物退治のシーンは、お笑いのような感じで、作品が軽くなるような違和感がある。百鬼丸の性格も、だんだん軽くなっていくようであり、これも残念だった。演技が軽いのは、どろろを演じる柴咲コウも多宝丸を演じるも瑛太もいっしょで、軽い演技の人々中、中井貴一演じる醍醐景光だけが重くて、かえって浮いてしまっていた。その醍醐景光も、最後はちょっぴりいい人になったが、これは最後まで徹底的に悪役を演じてほしかったところだ。 ところで、終りの方で、百鬼丸がどろろに、股間を蹴られて痛がっていたが、ここはもう魔物から取り返していたのか。 なお、このどろろ、続編が、「どろろ梵」(どろろぼん)として、昨年から「ヤングチャンピオン」に連載されているようだ。私も、一度立ち読みしたことがあるが、なんと、百鬼丸が女性として転生している。妖怪になったどろろに体を真っ二つにされた百鬼丸が、500年後に、どろろを殺す旅を続けるという話らしい。こんどコミックスを見つけたら買ってみるかな。(原作)・手塚治虫(監督)・塩田明彦 (出演) ・柴咲コウ (どろろ)・妻夫木聡(百鬼丸)・中井貴一 (醍醐景光) ほか○応援クリックお願いします。 ○「どろろ」(手塚治虫:秋田書店) と 「どろろ梵」 (道家大輔/手塚治虫:秋田書店) 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」はこちら
August 6, 2008
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金曜日の夜は、日本テレビ系の「金曜ロードショー」で「ゲド戦記」を観ていた。ゲド戦記は、ヒューゴー賞とネビュラ賞をW受賞したSFの名作「闇の左手」で有名な、アーシュラ・K・ル=グウィンの原作によるものである。ただし、宮崎駿の絵物語である「シュナの旅」も原案として付け加えられているので、原作とはだいぶ異なった部分があるようだ。 物語について簡単に紹介しよう。エンラッドの王子アレンが、父王を刺して出奔し、旅の途中で、ハイタカ(大賢者ゲド)に出会い、共に旅を続ける。しかし、アレンが、奴隷狩りの一団に捕まりってしまう。ハイタカはアレンを助け、昔馴染みのテナーの家に身を寄せた。しかし、テナーと一緒に住んでいる少女・テルーは、アレンに対し冷たい。一方、ハイタカに恨みを持つ悪い魔法使い・クモの魔手がハイタカたちにせまる。 この作品は、宮崎駿の息子である宮崎吾朗が監督を務めたが、内外で散々な不評を買ったことで知られる。ということで、かえって興味をひかれ観てみたが、なるほど、批判の多いのもうなずけると思った。 冒頭で、アレンは、父王を刺すが、これが、全く唐突で、理由がよく分からない。竜が出てくるが、その意味が不明だ。最後は、テル―が竜に変身したようだが、なぜ?ハイタカとクモの因縁は?アレンの影は、なぜ現れるようになったのか?真名を教えると結局どうなるの?とにかく話の設定がよく分からないことだらけだ。 映画の続編などは、前作を観ないと、よく分からない場面が結構出てくる。この映画もそんな感じだ。しかも、その前作なんて、どこにも存在しないのである。もっとも、最初にアレンが父王を刺した場面は、フロイト流に解釈すれば、監督の、偉大な父親に対するエディプス・コンプレックスの現れとなるのかもしれないが。 もっとも、悪いところばかりともいえない。絵は他のジブリ作品同様きれいだし、手嶋葵の挿入歌「テル―の唄」は、素朴な感じがなかなかいい。ネットを調べると、この唄の場面を延々とやっているところに、演出のまずさを指摘する意見もあったが、その時間、よく分からない話を続けられるよりはましではないかと思う。(原作)・「ゲド戦記」(アーシュラ・K・ル=グウィン ) (原案)・「シュナの旅」(宮崎駿 ) (監督)・宮崎吾朗(製作)・スタジオジブリ ○応援クリックお願いします。(両方押してね) ○DVD「ゲド戦記」 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
July 13, 2008
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「南を甲子園につれてって!」 色々忙しかったので、先週の金曜日に、日本テレビ系の「金曜ロードショー」で放映された「タッチ」のレビューを今頃書いている。原作は、あだち充が「週刊少年サンデー」に1981年から1986年にかけて連載していた同名の野球漫画だ。もう20年以上も前のことだが、当時は、岩崎良美の歌うアニメのテーマソングもヒットしていた。現在でも根強い人気があるようであり、この実写版は、長澤まさみ主演で、2005年に東宝系で公開されている。 実は、私は野球にまったく興味が無い。特に高校野球は、あの坊主頭ばかりという体質に大きな違和感を感じてしまう。しかし、長澤まさみが出ると言うことで、つい観てしまった。この私に高校野球がテーマの映画を観させるとは、やっぱり将来の大女優の片鱗が見られる。(どんな基準だ!) もっとも、漫画や映画に出てくる高校野球には、なぜか坊主頭はほとんどいないので、あまり違和感は感じずに済むのだが。でも、かなり現実から乖離しているので、野球部員役のタレントは全員坊主頭にして、もっとリアリティを追求すべきだとも思ってしまう。 内容は、言うまでもないと思うが、隣同士で幼馴染の女の子(浅倉南)と双子の男の子(上杉達也、和也)の野球をテーマにした青春ラブストーリー。南は達也のことが好きなようで、和也は少し焦り気味。でも和也が交通事故で亡くなり、達也は野球部に入部し、弟に代わって南を甲子園に連れて行こうとする。 ところで、この3人、小さいころから、両家が共同で建てた勉強部屋でいっしょに過ごしていたが、いくら幼馴染と言っても、高校生になっても、男女が、同じ勉強部屋を使っていると言うのはまずいのではないかと思うのだが。 (原作)・あだち充:「タッチ」(監督)・犬童一心 (出演)・長澤まさみ(浅倉南) ・斉藤祥太(上杉達也) ・斉藤慶太(上杉和也) ほか ○応援クリックお願いします。 ○「タッチ」全巻風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
May 1, 2008
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土曜日の夜は、テレビ朝日系の「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!」を観ていた。2007年4月に劇場公開された映画である。この4月に新作である「クレヨンしんちゃん ちょー嵐を呼ぶ金矛の勇者」が封切予定なので、その前宣伝のための放映であろう。 ところで、「クレヨンしんちゃん」と言えば、元々は臼井儀人が1990年夏に「週刊Weekly漫画アクション」に連載を始めた漫画であるが、アニメ化されたことにより、一時社会現象とも言える程、子供たちに影響を与えた。最近はあまり聞かないが、かっては、子供たちがあちこちでしんちゃん言葉を使っているのを耳にし、世の親たちの顔をしかめさせていたものである。 内容をごく手短に紹介しよう。「ケツだけ星人」が巨大隕石を破壊するのに使った特殊爆弾のうちの一つが地球に流れ着き、野原家の愛犬シロにオムツのようにくっついてしまった。この爆弾が爆発すると地球は壊滅するため、シロごと宇宙へロケットで捨てようとする「宇宙監視センター(UNTI)」と、爆弾を手にして地球を支配しようとする美人テロ集団である「ひなげし歌劇団」が爆弾の争奪戦を繰り広げるというもの。果たして地球は助かるのか。そしてシロの運命はいかに。 宇宙監視センターの略称の「UNTI」(しんのすけは「うんち」と発音している)といい、ケツだけ星人やケツだけ爆弾といい、相変わらず、爽快なまでのお下劣ネタに溢れたおバカな映画だ。しかし、論理的に考えてみると、大きいとはいえ、地球に比べたらごみのような大きさの隕石を壊すのにすら爆弾を何個も使っていたのに、どうして、流れ着いた爆弾1個だけで地球が破壊されるということになるのだろう。そんなに破壊力があるのなら、はた迷惑にならないよう、「ケツだけ星人」も、初めから必要以上に使わなければ良いのにと思ってしまう。 それにしても、うちのわんこ、シロのような名(迷)犬になってほしいものだが。(原作)・臼井儀人(監督)・ムトウユージ (声の出演)・矢島晶子(野原しんのすけ)・ならはしみき(野原みさえ)・藤原啓治 (野原ひろし)・こおろぎさとみ(野原ひまわり)ほか ○応援クリックお願いします。 ○DVD風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
March 31, 2008
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土曜の夜は日本テレビ系の金曜ロードショーで「妖怪大戦争」を観ていた。2005年の角川映画である。一応、1968年の大映映画のリメイク版という位置づけらしいが、内容はだいぶ異なっているようだ。宮部みゆきと雑誌『怪』編集部の旧作に関する雑談がきっかけで企画された映画のようである。そのためか、宮部みゆきもちょっとだけ学校の先生役で出演していた。また、制作には、この道の専門家?である、水木しげる、京極夏彦、荒俣宏、宮部みゆきといったすごい面々が参加していたらしい。 お話は、両親の離婚のため鳥取に引っ越してきた都会っ子の稲生タダシが、伝説の「麒麟送子」に選ばれたことから、世界を破滅させようとする魔人・加藤保憲と戦うというもの。加藤保憲とはどんな人物か、川姫の過去の出来事、タダシはなぜ麒麟送子に選ばれることになったのか等、説明不足の点が目立ち、結局妖怪たちが大騒ぎしていた場面だけが頭に残る映画になってしまっている。 妖怪たちはユーモラスで面白かった。でも、スネコスリは、もっとかわいくデザインしても良かったのではと思う。いかにも間に合わせで作ったような感じがしてちょっといただけない。また、加藤保憲は、「帝都物語」での嶋田久作のイメージが強いので、豊川悦司だとどうも違和感がある。 ところで、麒麟送子って、結局武器(聖剣)の方で勝手に戦っているような感じで、誰かが剣を持っていなくてもいいんじやないかと突っ込みたくなった。それに、加藤の企みが失敗する原因が小豆洗いの小豆一粒というのもかなり安直な気がする。(原作)・荒俣宏(監督)・三池崇史(出演)・神木隆之介(稲生タダシ/麒麟送子)・宮迫博之(佐田(雑誌「怪」編集者))・近藤正臣(猩猩) ・高橋真唯(川姫) ・阿部サダヲ(川太郎)・栗山千明(鳥刺し妖女アギ) ・豊川悦司(加藤保憲) 他○応援クリックお願いします。 ○「妖怪大戦争」DVD&原作(荒俣宏) 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
March 23, 2008
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「あなたにとってのソウルフードは何ですか?」 土曜の夜は、いつものように、フジテレビ系の土曜プレミアムで「UDON」を観ていた。2006年8月に公開された映画だ。題名から分かるように、「うどん」をテーマにした映画である。ところで、「うどん」といえば「讃岐うどん」ということで、舞台はもちろん、讃岐すなわち香川県である。 映画の冒頭で紹介されていたが、香川県は人口百万人のところに900軒のうどん屋があるとのことで、一人当たりの年間うどん消費量は日本一だそうだ。あの独特のコシのあるうどんは、県外にも多くのファンが多いことと思う。昔、四国の人に、うどんは醤油をかけて食べると聞いたことがあるが、映画でも生醤油に玉子だけで食べている場面があった。讃岐ならではの食べ方であろう。 ところで、映画の内容をごく簡単に紹介しよう。松井香助は、コメディアンになろうとして香川で製麺所を営む実家を飛び出して渡米したものの、夢破れ、借金を抱えて地元に帰ってきた。友人の紹介で地元のタウン誌に就職し、うどんブームを巻き起こす。 コメディタッチの中のストーリーの中に、「不器用で頑固親父とそれに反発する息子」、「亡くなってはじめた分かる人の価値」、「夢を追うことの大切さ」など、色々な要素が盛り込まれて結構面白く観ることができた。また、何回も行ったことのある、讃岐の美しい風景が、郷愁をそそる。それにしても四国は上空から見るとため池が多く、独自の風景を形作っているのに気づく。金毘羅さんの階段も、昨年行ったばかりで懐かしかった。 ところで、一番気に入ったのは、劇中に出てくる「キャプテンウドン」である。スピンオフで、本当に作ったら結構面白いんじゃないかな。(監督) ・本広克行(出演)・ユースケ・サンタマリア(松井香助) ・小西真奈美(宮川恭子) ほか ○応援クリックお願いします。 ●DVD「UDON」●讃岐うどん色々 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
March 17, 2008
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月曜日の夜は、「巨匠・市川崑監督追悼緊急特別企画映画」と銘打って、TBS系の月曜ゴールデンで「犬神家の一族」をやっていた。1976年に、やはり市川崑監督によって映画化された作品のリメイク版で、2006年に公開されたものだ。 舞台は信州。大財閥の犬神佐兵衛が死に、残された遺言状をきっかけに、おぞましい殺人事件が続く。その背景には、過去の因縁が・・・ しかし、おどろおどろしい殺人事件を扱っている割には、なぜか笑えてしまうのはどういうけだろう。佐清の白マスク、本当は、恐怖を際立たせるような働きをしなくてはいけないのに、表情が微妙についていて、なんか変な感じであった。また、菊人形に乗っていた生首も、あきらかに作り物ということが分かるようなおそまつなものであった。出演者は、そうそうたる顔ぶれを用意していたのに、残念なことだ。(監督)・市川崑 (原作)・横溝正史(出演)・石坂浩二 (金田一耕助)・松嶋菜々子(野々宮珠世) ・仲代達矢(犬神佐兵衛)・富司純子(犬神松子) ・松坂慶子(犬神竹子)・萬田久子(犬神梅子) ・尾上菊之助(犬神佐清)ほか○応援クリックお願いします。 「DVD 犬神家の一族」風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
February 20, 2008
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金曜日の夜は、日本テレビ系の金曜ロードショーで「DEATH NOTE デスノート the Last Name」をやっていた。2006年の11月に同じく金曜ロードショーで放映された「DEATH NOTE 前編」の続きである。確か、このころ「DEATH NOTE デスノート the Last Name」が映画館で封切られた覚えがあるので、1年以上も遅れて、テレビ放映されたことになる。この作品、それほど好きというわけではないのだが、一応前編を観たので、完結編にあたるこちらの方も観ないとなんとなく落ち着かないということで観ていた訳である。 ところで、お話の方だが、死神の眼を持った第二のキラ・弥海砂が月の前に現れる。月は海砂の死神の眼でLの本名を突き止め、デスノートで消そうとするが・・・ しかし月が海砂に逢った時に、海砂が警官を殺したことをちょっと攻めていたが、 「お前が言うか?」 相変わらず、映画「呪怨」の隅っこに出ていそうなLがかなり怪しい。ほとんど妖怪に近い。そういえばこのLが主役の映画が出来たんだな。どんな映画ちょっと気になる。 それにしても、主役の夜神月をやっている藤原竜也には、原作のようなシャープさがないので、どうにも違和感がある。 最後に、死神は、女に甘く、男に厳しいということか。まあ、女の死神(いるのか?)だったら、もっと違った結末になっていたかもしれないが、夜神月の出会った死神が男(たぶん)だったのが、一番の不運だったんだろう。(原作)・大場つぐみ、小畑健 (監督)・金子修介 (出演)・藤原竜也(夜神月) ・松山ケンイチ(L / 竜崎) ・戸田恵梨香(弥海砂) ほか○「DEATH NOTE 前編」の記事はこちら「DEATH NOTE」(大場つぐみ /小畑健:集英社) ○応援クリックお願いします。 風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
February 10, 2008
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土曜日の夜は、フジテレビ系の土曜プレミアムで「バブルへGO!!タイムマシンはドラム式」という映画を放映していた。調べてみると、2007年2月に公開されているようだが、このような映画があったことは知らなかった。阿部ちゃんが出るので、たぶんハチャメチャな映画だろうと思って観てみると、やっぱりそんな作品であった。 この映画は、いきなり薬師丸演じる田中真理子の葬式のシーンから始まる。もしかして、写真だけの出演かと思ったら、ちゃんと後で重要な役割を演じていた。実は、真理子はバブル崩壊の原因となった行政指導を止めるため、財務官僚の下川路功により、タイムマシンで17年前の世界に送り込まれたまま消息を絶っていたのだ。葬式の席で、下川路と出会った真理子の娘真弓は、真理子を探し出し、バブル崩壊を止めるため、タイムマシンで17年前の世界へ。 タイムマシンが洗濯機というのが面白い。出てきたときに泡だらけになっているのだが、洗剤を入れる必要があるのか? 実は、バブル崩壊の陰には、大きな陰謀が。それを阻止するべく真弓と若きころの下川路が大暴れ。真弓、なぜそんなに強い? このタイムマシンは真理子が偶然発明したようだが、大丈夫か。偶然発明したもので、ちゃんと帰って来られるという根拠はなんだ? それに、真理子たちが帰ってきた元の世界では、歴史が変わって、バブルが途方も無く膨れていたが、大丈夫か日本?(監督)・馬場康夫 (出演)・広末涼子(田中真弓)・阿部寛(下川路功)・薬師丸ひろ子(田中真理子) ほか○「バブルへGO!!タイムマシンはドラム式」の公式HPはこちら○応援クリックお願いします。 DVD「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 スペシャル・エディション」風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
January 14, 2008
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30日の、深夜というよりは、もう大晦日の早朝といっても良い時刻に、地元のテレビ局で、「インストール」という映画を放映していた。通常なら、この時間はとっくに寝ているのだが、正月休み中ということで、眠い目を擦りながら観ていた。 この映画は、綿矢りさの同名小説が原作である。ところで、綿矢りさといえば、2004年に、「蹴りたい背中」で、芥川賞を最年少で受賞した。同じく「蛇にピアス」で最年少受賞した金原ひとみと共に、、その美少女ぶりでも話題になったものだ。その綿谷りさが、なんと高校在学中に書いたのが、この「インストール」という小説で、こちらも、第38回文藝賞を当時最年少で受賞している。 主人公の野沢朝子は、17歳の高校生である。ある日、部屋の中のものを全部捨てて、不登校を始める。朝子の捨てた壊れたパソコンを青木君という10歳の小学生がもらい、OSをインストールしなおして動くようにする。ところが、この小学生、ネットで専業主婦に成りすましていて、風俗で働いているお友達もいるというすごい設定だ。朝子は、青木君に勧められ、青木君の家の押入れの中で、毎日エロチャットのバイトを始める。 こんな小学生、現実にはさすがにいないと思うが、エロの世界にやたら詳しく、朝子もすっかり青木君のエロ哲学に感化され、エロチャットのバイトに没頭する。あっ、でも、さすがに知識のみで、実技面はでてこないので念のため。ただ、青木君が朝子の胸を触るシーン(もちろん服の上からです)があり、結構話題になったらしい。このときの青木君の真剣な顔は、ちょっと怖かった。しかし、小学生にエロの世界に奥深さを教えられてどうする。この青木君、エロの世界に精通しているくせに、時折四文字熟語の読み方を間違って覚えているのは微笑ましい。少しジェネレーションギャップも感じるが、エロにやたら詳しい小学生というのが面白くて、最後まで観てしまった。 (原作)・綿矢りさ:「インストール」 (監督)・片岡K (出演)・上戸彩 (野沢 朝子) ・神木隆之介 (青木 かずよし)・菊川怜(モモコ先生) ほか ○応援クリックお願いします。 ○「インストール」(綿矢りさ:河出書房新社 )&DVD(上戸綾主演) 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
January 4, 2008
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30日の夜は、テレビ朝日系の金曜洋画劇場で「武士の一分」を観ていた。藤沢周平の短編小説集である「隠し剣秋風抄」のなかの一編・「盲目剣谺返し」を原作とする2006年松竹映画である。 あらすじを簡単におさらいしよう。三村新之丞(木村拓哉)は、海坂藩に毒見役として仕える30石取りの下級武士であった。ある日、毒見の際に、赤つぶ貝の貝毒にあたり、命は助かったものの光を失ってしまう。 そんな新之丞をかいがいしく面倒見る妻の加世(檀れい)に不倫の影が。上司の島村に、家名存続の見返りに体を求められたというのだ。新之丞は、「武士の一文」をたてるため、妻を離縁し、島村に果し合いを挑む。 それにしても、昔の武士は、「魂」があったり、「一分」があったりと大変なことだ。果し合いに敗れた島村も、命は取り留めたものの、「武士の一分」をたてるために切腹していまう。なんとも窮屈な時代であった。 ところで、海坂藩の殿様、新之丞が回復し、お目見えした際に、「大儀!」の一言だけで去っていってしまった。てっきり馬鹿殿さまかと思ったら、新之丞に対する扱いで、家老たちの出した結論をひっくり返して、石高を安堵したとは、案外名君なのかもしれない。 最後に、こちらの方でも、原作同様、徳平の粋な計らいにより、最後がきれいに締めくくられている。(原作)・藤沢周平:「盲目剣谺返し」(監督)・山田洋次(出演)・木村拓哉(三村新之丞)・檀れい(三村加世)・笹野高史(徳平) ほか ○原作の「隠し剣秋風抄」の記事はこちら○応援クリックお願いします。 ○DVD「武士の一分」風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら[*** 緊急追記 ***]横浜で広汎性発達障がいのある12歳の男の子が行方不明になっているそうです。 今日たまたま訪れたともるーさんのブログで、協力を呼びかけられていました。特に神奈川県周辺の方々は何かありましたら情報をお願いします。詳しくはともるーさんの「ともるー's ブログ」まで ⇒ こちら[2008.1.8追記]男の子、無事に保護されたそうです。本当に良かったですね。協力していただいた皆様ありがとうございました。
January 2, 2008
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12月27日の木曜日の夜は、TBS系列で「半落ち」をやっていた。一瞬、先日やっていたばかりなのに、再放送かと思ったが、映画版の方であった。そういえば、ドラマ版の方は、放映しているTV局がテレビ朝日系列だった。この映画版の方は、寺尾聰の主演で、2004年東映映画で第28回日本アカデミー賞最優秀作品賞に選ばれている。 あらすじの方も、当然のことに、小説やドラマ版と比べて、細かいところは変えてあるものの大筋は同じである。ざっとおさらいしておこう。県警捜査一課の強行犯指導官・志木和正(柴田恭兵)は、アルツハイマーの妻(原田美枝子)を殺したとして自首してきた梶聡一郎警部(寺尾聰)を取り調べる。梶は、自分が壊れていくことに耐えられなくなった妻に頼まれて、その首を絞めたのである。しかし、梶が妻を殺してから自首するまでの空白の2日間があった。梶の服のポケットに、新宿歌舞伎町のティッシュが入っていたため、それが色々な憶測を呼ぶ。果たして梶は、何のために歌舞伎町を訪れたのか。 ドラマ版の方は、主人公役を梶から志木に移して、アルツハイマー患者を家族に抱える者たちの悩みを前面に出していたようなつくりであった。しかし、この映画版の方は、梶を中心にして、その周りに、担当刑事、担当検察官、新聞記者、担当弁護士、担当判事といった関係者の思いを絡ませており、構成は原作に近いものになっている。寺尾聰は、梶の悲壮な感じがよく出ており、キャラとしてはぴったりであろう。一方、柴田恭兵の方は、たたき上げの強行犯指導官の警視役をやるには、ちょっと線が細いような気がするのだが。 原作やドラマとの一番の相違点は、裁判で、この空白の2日間の真相が明らかにされるということである。梶は、否定したものの、状況証拠で、ほぼ明らかな状態となる。そして、検察官までも、梶に有利になるような尋問を行う。この流れからは、当然執行猶予がつくだろうと思うのだが、まさかの実刑判決が下される。意表をつくのもいいのだが、見るからにお子様お子様した裁判官が、場の空気も読めずに、私情たっぷりの判決を出したようなつくりにされているのは、残念なことである。 また、原作ではもう一人助けたい、ドラマ版でも、再発の恐れのある青年をもう一回助けたいといったことで、梶があと1年生きようとしたことに、大きな意味があったと思うのだが、映画版では、そのあたりをあまり前面に出さず、アルツハイマーを患った妻に対する愛情の方が前面に出ていたような感があったのもちょっと気になるところである。○ドラマ版「犯落ち」の記事はこちら○原作「犯落ち」の記事はこちら(原作) ・横山秀夫 :「半落ち」(監督)・佐々部清 (出演)・柴田恭兵(志木和正) ・寺尾聰(梶 聡一郎) ・原田美枝子(梶 啓子)ほか ○応援クリックお願いします。 「半落ち」(横山秀夫:集英社)&DVD 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
December 29, 2007
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