thinking about the good society★

ichiritu-funabashi vs kajitsu 2005.1.10


この試合を観ていて感じたことを書いてみたい。
まず、今大会のひとつの特徴としてロングスローからのチャンス、得点シーンがかなり多く見られたと思う。決勝でも、ハーフラインより、10mくらい前の地点からですら、放り込むような形で、ロングスローを多用していた。今後は、チームに一人はロングスローアーがいることがひとつの条件になってくるかもしれない。また、やはりキックとは軌道もスピードも異なるので、合わせる方の準備の仕方も特別な形として、考えられるべきかもしれない。
さて、フィールドの内容に入ると、まず、個の能力に関しては、ほぼ互角であったといってよいだろう。身体能力も突出した選手がいるわけではなく、チームレベルはほぼ同じだったといえる。形として、市立船橋の方が技術に自信があるのか、低い位置からボールをまわそうという意識が強く、ショートパスを多用していた。対して、鹿児島実業は逆サイドや前のスペースへのロングボールを多用して、早い攻撃を心掛けているようだった。鹿児島実業のよい点はやはり、低い位置での細かいプレーがなかったので相手陣内でプレーする時間が長く、その分、安定して攻撃することが出来た点だろう。しかし、ロングボールが単調だったので攻撃時間のわりに決定機を作る回数が少なく、また、市船のミスで生まれたチャンスでの決定力もなかった。これが、勝ちきれなかったところであろう。市船はといえば、細かいパスを回し、今までの高校サッカーではなかなかなかった新しい流れを見ることが出来た。今大会の盛岡商業の国見を圧倒したパスワークは私の中で、新しい高校サッカーの流れを感じるものだった。そういう意味で、今大会の市船のようなシッカリした技術でショートパスサッカーというのは、これから増えていくことだろう。しかし、悪かった点は、ショートパスを自陣の低い位置で相手チームのプレッシャーがかかっているところでも、多用していた点だろう。やはり、リスクは回避されるべきだし、中盤までは、なるべく早い展開で、相手の準備が出来る前に攻撃した方が、有効であろう。また、大きな展開をみることができず、鹿児島実業のDFにとってはプレッシャーをかけやすく、的が絞りやすいDFとなっただろう。より、速い展開で、広くサイドを使ったり、はじめに少し長めのくさびをいれたりするのが必要だったと思う。また、足下へのボールがほとんどで、前線の選手も裏への動きというのが少なかった。これも、プレッシャーがかかりやすく、比較的相手ゴールより遠い位置で長い間プレーをさせられてしまうことになったひとつの要因になった。
DFに関しては、市立船橋は、カバーを浅いながらもしっかりつけているという印象を受けた。また、1vs1への強さ、特に後ろの選手はしっかりしたものを持っていた。鹿児島実業は、カバーリングの意識が低く、また、裏への対応があまり早くなかった。しかし、前へのプレッシャーはシッカリしたものを持っていた。そういう意味で、市船は裏への動きがなかったことは惜しかったところといえるだろう。

大会全体を通して、九州サッカー全盛だった時代もそろそろ幕を閉じるのではという、印象を受けた。これから、細かいパスワークを生かし、さらには大きな展開と早い攻撃が出来るチームが期待されるのではないか。また、身体能力から技術への変革が行われつつあるといえるかもしれない。

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: