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June 20, 2015
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テーマ: TVドラマ(110)
カテゴリ: ドラマ
American Horror Story (Freak Show)
アメリカンホラーストーリー シーズン4

第4話「ハロウィーンの呪い 後編」(原題: Edward Mordrake, Pt. 2)





あらすじ




次にエドワード・モルドレイクが姿を現したのは、スージーとポールのテントだった。

2歳の時、脊椎の問題で両脚を失ったスージーは、絶望した両親に施設の玄関に捨てられ、物乞いとなる。ある晩、彼女は嫉妬心から罪を犯した。長い脚でタップダンスを披露していた仲間の大腿動脈をナイフで刺したのだ。脚が体の一部だという認識がなかったせいで人を殺めた彼女は、その後改心し芸の道に生きることを決めた。
生まれつき両腕の短いポールは映画館だけが唯一安心できる場所だった。暗闇の中でアメリカ映画を観ていると現実を忘れられる。豊かな国に憧れて渡米したポールだったが、ここでも絶望の日々を過ごすこととなる。笑われ殴られて、アザラシ男と呼ばれたのだ。自己嫌悪に陥ったポールは、愛されるのが無理なら怖がらせようと、顔を除く全身に刺青を入れさせ自ら見世物になった。顔だけ残した理由は、ハンサムだったからだ。この顔に並の肉体さえあったらなんでも叶ったはずだ......彼らの過去を聞いたエドワード・モルドレイクはエルサのテントへ向かった。

エドワードから「他人を見下して満足する愚か者」と言い当てられエルサは怒り狂った。亡霊たちに義足をもぎ取られたエルサは促されて自身の過去を語り始める。

1932年 ワイマール共和国


エドワードが求めるのは堕落して病的で心身ともに醜い者だ。「この女だ」エドワードのもう一つの顔が告げたが、「そうよ、お願いだから連れて行って」と懇願するエルサの姿が彼を躊躇させた。



夜間出歩いている姿を警察に見つからぬよう移動していたジミーとマギーは、森の中でピエロに監禁されている3人を発見する。隙を見て人質を助け出したジミーはバスの窓から奇妙な光景を目にした。エドワード・モルドレイクが現れたのだ。

1943年
移動式遊園地の子供専用ピエロにある噂が流れた。ピエロはペドフィリアで、子供を膝に乗せて喜んでいる、そう言いだしたのは同じ遊園地で働くフリークの2人である。ピエロの人気に嫉妬したのが始まりだった。子供たちを心から愛していたピエロは中傷に耐え切れず、「逮捕される」と脅されて遊園地から逃げ出した。サーカス業界に嘘の噂を広められ働けなくなった彼はジュピターの実家に戻ったが、すでに母は死亡していた。そこで自作のおもちゃを売り込みに行ったが、そこでもピエロは拒否され、子供好きの異常者として扱われた。絶望したピエロは散弾銃で自殺を試みるも失敗し、歯と下顎を失うこととなる。

口元をカバーするマスクを作ったピエロにある考えが浮かんだ。手伝いを命じる意地悪な親やフリークから子供たちを救い出そう。美人の子守りも必要だ。湖のほとりでピクニックしていたカップルの男の方を殺して調達した。なぜなら俺はいいピエロなんだ。
エドワードは決断した。

ピエロの遺体を発見したダンディはそのマスクを手に取った。彼はそれをそっと装着すると何かを感じ、パトカーのサイレンを遠くに聞いて走り去った。

警察に事情を尋ねられ、謙虚だと言われたジミーは「真のヒーローはミープだ」と答えた。
ジミーが犯人を捕まえて人質を救ったおかげでジュピターの夜間外出禁止令は解除された。町の人々が怪奇劇場に大挙して押し寄せる。ジミーにお礼を言い握手するためだ。ジェシーから手作りのブラウニーを差し出され、劇団員たちは皆笑顔で応じた。

チケット完売の夜の部の準備をしている怪奇劇場に一人の男がやってきた。ハリウッドのスカウトマン、リチャード・スペンサーと名乗るその男は、マギーと手を組み詐欺を働いていたスタンレーだった。

ピエロのマスクを身につけたダンディは自宅で黒人メイドのドーラの喉元を切り裂いた。ドーラの喉元から鼓動に合わせて血液が湧き上がっている。ダンディは嬉しさのあまり笑い出していた。















感想



エドワード・モルドレイク、面白かったですね。彼自身も、もう一つの顔さえなければ公爵の地位をあたえられていたという悲劇の人だから、その行動に興味がわくし、スージーやポール、エルサの過去も知れてよかった。こっちのエルサはありのままに生きすぎだろうとも思ったけど。マレーネ・ディートリッヒに嫉妬心を燃やし続けているから、一体どんなビッグスターだったのかと見ていたら、経歴はSM嬢とポルノ女優。余計かなしい。エルサのあまりの自分本位な考え方に、エドワード・モルドレイクも呆れ顔でした。でもそんな身の程をわきまえない野心的な女の話は大好きなので、今後も楽しみ。性格の悪い人が集まったほうがドラマは盛り上がる。性格が悪い人の中にも同情すべき部分があって、私の心は嵐の大海に浮かぶ小舟のように揺れています。毎回そんな感じ。特にジェシカ・ラングの演じるキャラクターは総じてそんな生い立ちを背負っている。

今回は嫉妬心がテーマかなと思った。脚のないスージーは長い脚でタップを踏む物乞いの仲間に嫉妬するし、ペッパーは特に何も考えてないようだったけど(本当に? 彼女がシーズン2のペッパーと同一人物だとすると、悲しい宿命を背負った賢い女性だということになる)、エルサはマレーネからドット&ベット姉妹まであらゆる人気者に嫉妬し、今回は双子の垂れ幕まで下げさせてしまった。エドワード・モルドレイクに魂を連れて行かれたピエロはかつての仲間に嫉妬されて人生の歯車が狂い出した。あのピエロも考え方と行動が短絡的で幼かったというだけで、もともとは高潔な精神の持ち主だったわけです。環境が悪すぎた。あの小人たちを見ていて、ペドフィリアの人の中には当たり前のように他人も小児性愛者だろうと推測する人も多いんだろうな、と思った。自他の区別がつけられず、他人の成功が喜べないという点ではエルサと一緒だ。嫉妬心は他人のレベルが自分と同じ場所にある、と認識したところから始まるものだけれど、相手の考え方や外見・生い立ちを自分とは異なる個性として、その違いを尊重できていたらこんな悲劇は起こらなかっただろうに。

ピエロがたまに見せる芸、バルーンアート作ったりするやつ......「私はこわくないよ」みたいなジェスチャーしつつやる、お辞儀から始めるあの一連の動き......あれがいちばんこわいんだよな...勝手に失敗してブチ切れたりするし......あれ、こわかったですね。もう死んじゃいましたけど。間違ってこのドラマを見た子供の夢に出ると思う。

ダンディって、日本の冬彦(92年のTBSドラマ『ずっとあなたが好きだった』でマザコン夫として国中を震撼させた)と似てますね。単にマザコンだっていうだけじゃなく、ダンデイの「アイヘイトユー!」って何回も叫ぶシーンは冬彦の「美和〜!」に通じるものがある。どちらも物事が自分の思い通りにならなかった時あげられる雄叫びだ。冬彦がSMで開眼したように、ダンディもピエロの遺品のマスクで覚醒してしまった感がある。冬彦はプロデューサーが「世間では3高(高身長、高学歴、高収入)の男がちやほやされていますけれども、条件を満たしてあなたの前に現れるのは冬彦かもしれない。あなたはそれでもいいですか?」と世の若い女性に問うつもりで、そこまでヒットするとは思わずに作り出したモンスターでした。ダンディも、学歴はわからないが高身長で裕福な家庭の御曹司、顔形は整っている。今後の活躍が気になる。


今回なんて、エマはピエロの格好したダンディに捕らえられて汚い箱に入れられ口に布切れ詰められて、「アシスタントのペチャパイです!」とか言われてさぁ、しかも婚約解消って......かわいそうです!!!
こうなったらもう川内康範の霊を呼び出すしかないね。お盆の夜、オリジナルのセリフを付け加えてステージでおふくろさんを歌うと、激怒した老人の霊が現れるという......(森昌子が説得すると帰る)





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Last updated  June 21, 2015 03:32:58 PM
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