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観劇感想



TVドラマでファンになった鹿賀丈史さん目当ての、生まれて初めての観劇。内容の充実した舞台で、とても楽しかったです。

一つの舞台に同時に存在する異なった空間と時間、圧倒的な情報(セリフの)量。とても難しい舞台なのに、それらを混乱させる事なくスムーズに見せてくれた、演出・舞台装置・そして役者さん方の力量に感服。

鹿賀さんや市村さんが素敵だったのはもちろんですが、他の八人の役者さんも引けを取らない素晴らしい方々ばかりで、バランスの取れたパワーゲームが楽しめました。

鹿賀さんは、もう私にとっては最高で、この方を観れただけでも満足でした。カリスマ首相がハマり役でしたね。
市村さんは初めてでしたが、とっても魅力のある方でファンになってしまいそうでした。前半は何だか可愛くて「ぎゅん太」って感じでしたよ。後半の背負った物の重さに潰されそうになる切なさが、なんとも良かった。

お二人以外で私好みだったのは、温厚な癒しオーラ出しまくりのエームケ(近藤芳正さん)と、スマートな体と演技で時間・空間を自由に行き来していたクレッチマン(今井朋彦さん)。ウーリー(=バウハウス(小林正寛さん)も頼れる庶民派のアニキって感じで良かったなぁ。
それからヴェーナー(藤木孝さん)、黒幕っていうからもっと悪そうな人物を想像してたんだけど、どこか憎めない。でも、黒幕としての存在感は充分。素敵な俳優さんですね。鹿賀さんと抱き合うシーンは、微笑ましかったです(笑)

これだけのベテラン俳優、しかも男性のみ、このような中身の濃い舞台はなかなか無いのでは? 是非是非、DVD化して頂きたいです。

この舞台が後の、滋賀と大阪の地方公演までどう熟成されて行くのか今から凄く楽しみです。これが舞台の醍醐味なんですね。


しかし、観劇ってある意味リスキー?

舞台を観るまで、自分の好みかどうか分からない。
初演で確認してからチケットを取ってたんじゃ良い席は無理。
でも、安くないし…。

でも今回の舞台は、実に私好みだったから良かった~♪
なんせ登場人物全員、素敵なオジサマ。(あっ、お兄様もおられましたね。)


「難しいかも」「分かりにくいかも」などの初演の感想を、ネットで見ながらドキドキしてたので、思い切って東京まで行って正解でした。


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