★デイ・アフター・トゥモロー
さらに帰りは帰りで、雨が酷くて、いつものように映画館でチラシをパクって、逃げるように帰ろうとしたら、大雨のせいで、チラシが台無しになってしまいました。（←天罰か？）さらに駅からの帰りも大雨の中、壊れかけの自転車で惨めに帰り、なんだかとても辛い休日になりました。･･･その影響もあってか、評価が低めになってるかも。
内容は北極の氷が解けて、それの影響で海水量が多くなり、水温が低下して、異常気象になって、世界中が嵐と雪と低温に襲われてパニックになります。それに立ち向かう人々と、離れ離れになってしまった親子の絆を描いた、パニック・アクションムービー。まさに自分が好きなタイプの映画です。
監督は『インディペンデンス・デイ』のローランド・エメリッヒ監督。主演はちょっと久しぶりに見たデニス・クエイドと若き実力派ジェイク・ギレンホール（さすがに高校生役という設定はやや無理があったけど）。ワーカーホリックだった父親が、息子を救出するためにはるばるニューヨークまで決死の旅を続ける姿･･･そんな父を信じて、人々をまとめあげ、生きる希望を失わずに、ひたすら頑張る息子（オオカミにも立ち向かっていく！←自分ならありえない）･･･この２人の父子の絆には感動させられました。涙でるほどではなかったけどね。
そして途中で犬を連れたホームレスの黒人が登場するけど、最初は犬を連れてるせいで避難場所にも入れてもらえず、もちろん犬を見捨てることも出来ずに、頑張ります。この犬が自分のお気に入りのキャラで、助かるかどうか気になって、多分大丈夫だろうとは思ってたけど、ひそかにずっと応援してました。そういえば『インディペンデンス・デイ』にも、ゴールデン・レトリバーが登場。炎をバックに大ジャンプして助かるシーンなどがありましたが･･･。結局犬は助かる運命なんですね【笑】まぁ犬が死ぬ映画なんて個人的には許せないので、それだけで減点ですが【笑】
で、この映画の何がすごいって、やっぱり映像がすご過ぎる！ ロスの町を襲う複数の巨大な竜巻、建物はもちろん、お馴染み「HOLLYWOOD」の看板や、町で中継してるTVリポーターをも巻き込んでしまうその迫力。こんな竜巻が本当に起きたらと思うと、ぞっとしました。その後に海面が上昇して水に埋もれてしまうニューヨークの町や、大雪が降り積もって、頭だけが見えている自由の女神など･･･なかなかインパクトのある映像ばかりでした。やっぱりこういう映像はスクリーンで見るべきですね！
で、この映画の何が気にいらなかったというと･･･。全体的な流れと作品としてのインパクトの無さですね。たしかに続々と災害が起こる前半はその映像も含めて、圧倒されっぱなしだったけど、後半、父親が息子を助けにいく所は、非常に淡々としていて、正直長かったです。そのわりに最後はあっさりだし。
それに、このような災害パニックアクションは、他にいくらでもあるので、その中で勝負するには、映像のすごさだけでなく、人の心を熱くさせる人間ドラマは必要不可欠！ 今回は最初にも述べた父子の絆、あとはナースである母親が重病の少年の命を救うために病院で１人で救急隊を待つ、嵐の中に閉ざされた人が最後にずっと大切にしてきたスコッチで乾杯する･･･など、見所はあるけど、エピソードとしては弱い。一応、メインである息子のジェイクと女の子が結ばれるエピソードも、感動的ではあるけど、涙が出るほどではない。
『インディペンデンス・デイ』では自ら戦闘機に乗り込んで敵に立ち向かっていった大統領（実際にあんな大統領がいるわけないが）の演説、そして妻との死別。最後の宇宙船に向かっていった、それまではさえなかったおっさんの、壮絶な最後など･･･もっと人間ドラマ的な要素が強かった気がします。他に災害パニック物『アルマゲドン』『ディープ・インパクト』なども、もっと胸を熱くさせるような人間ドラマがありました。だから、まぁ、大作にしては意外と普通だったかなというのが正直な感想です。
【この映画の自己満足度】★★★★★★★☆☆☆/７点
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