グッピー最高! ◆小型熱帯魚のススメ◆

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外産グッピーについて




現在グッピーは大きく2つに分けることができます。
国産グッピーと外産グッピーで、この2つにはとんでもない違いがあります。
ただ厳密には国産とは言っても日本の原生種ではなく、代をさかのぼって行くと必ずどこかの原産地からやってきた魚となります。
どういうきっかけで以下に述べるようなすさまじい差が出てしまったのかは今後勉強して行こうと思っています。


<国産グッピー>
文字通り日本国内で生まれ、ブリーダーさんたちや愛好家の方たちに大事に育てられたグッピーです。日本の水で育っている為、水槽に入れたときのペーハーショックなどの心配が少なく、基本さえ守っていれば元気に育ち繁殖します。
欠点としてはまず高価なこと。ホームセンターの熱帯魚コーナーでは1ペア2千円前後の値段をよく目にします。すぐ隣で外産グッピーが1ペア200~300円程度で売られていたりしますから余計に高く感じます。
また外産グッピーのウイルスには極端に弱く、これをもらってしまうと数日で無残な姿となってしまいます。さらに一部の方たちの過度な改良・作出が、少しずつ短命化や個体の弱体化を招いていると指摘する人もいます。

<外産グッピー>
主にシンガポールで大量に繁殖されたものが、劣悪な環境で(まあ実際目にした訳ではありませんが)空輸されて日本にやってきます。安価なうえ、国産より美しいのも多くいて、つい手が出てしまうのもよくわかります。
やっかいなのは10年ぐらい前から、不治の病とされるグッピーエイズまたはグッピー病と呼ばれる病気が蔓延していることです。悲しいことに「外産グッピー=すべて感染魚」と思っていて間違いありません。

想像して下さい。10年もの長い間、日本中の問屋さん、ショップ、愛好家の方たちがありとあらゆる努力や研究を行ったはずです。それでも未だに解決法は見つかっていません。個人が市販の薬でどうこうというレベルではありません。
ただ購入後は飼育環境に大きく左右されますし、私が知らないだけで、約1年の寿命まで育てられた方も存在するとは思います。問題はその割合です。一般論としては外産を寿命まで育てるのはプロのブリーダーさんでも難しいと言われています。

土日になるとホームセンターの水槽の前は家族連れでにぎわいます。大きな水槽に百匹近くものグッピーが泳いでいる姿は本当に綺麗です。
しかし! 悲しいことに無邪気に泳いでいる百匹のうち、少なくとも半分以上は1ヶ月後にはこの世にはいません。全滅している可能性も十分あります。そこに着くまでに空輸中に死に、問屋さんで死に、ショップでもどんどん死んでゆきます。かろうじて残った魚が泳いでいるだけなのです。買って帰った次の日に死んでも全く不思議ではありません。
あまりにバタバタ死ぬために最近ではシンガポールではなくスリランカからの輸入に切り替える流れもあるようですが、根本的な解決までにはまだまだ時間がかかるはずです。

なぜそんな魚を売っているんだ!と思われる方もいるでしょう。
答えは簡単。「売れるから」「もうかるから」これです。どんどん死ぬ、どんどん売れる、どんどん仕入れる(輸入する)、これの繰り返しです。
店員さんに聞いたところで「1ヶ月もてばイイほうじゃないですか?」なんて彼らは口が裂けても言いません。本当に胸が悪くなる話だと思いませんか?
知らずに買ってしまうお客さんも気の毒ですが、使い捨てカイロのような扱いを受けている何の罪もない魚たちがかわいそうでなりません。

<結論>
外産グッピーには手を出さないことを強くおすすめします。金儲け主義の連中を喜ばせるだけだと思ってください。
逆に外産を1匹も置いていない熱帯魚屋さんを見つけたら、そこは要チェックです! 売れることがわかっていて扱っていないわけですからね。案外少ないですよ。
悩むのは両方売っているショップです。普段の管理が甘い店の場合、国産の水槽も感染してしまっている可能性があります。一度このパターンで失敗した経験があります。
我が家には外産はおりません。グッピーはペア2千円レベルの国産だけです。しかし、2千円を高いと思ったことはありません。彼らに日々の生活を最高に楽しくしてもらっているからです。


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