飛び立て!

飛び立て!

Merry X'mas


ノックもせずにドアノブに手をかける。
そして躊躇無く扉を開いた。




「…誰?」

部屋の主は鋭い目線をこちらに向ける。


「よ、よお。」
「隼人…か。」

俺のことを認識すると、安心したように軽く溜め息をこぼした。



「クリスマスだっていうのに、風紀委員長様は今日も仕事かよ?」
「僕にクリスマスも正月も関係ないよ。」

そう言って、雲雀はさっさと仕事にとりかかった。




別に
「俺が来たんだから、ちょっとは構えよ!」
とか言うつもりはない。

いつもこんな感じだし。
あ、甘えたいだなんて思ってねえし!//




…ただ、クリスマスくらい、いつもと違う"特別"があってもいいのに。




少し寂しさを覚えながらも、近くのソファに寝そべった。

「はぁ…。」
「溜め息なんて零してどうしたの?」


お前のせいだよ!!

…なんて言えるはずもなく。


「別に溜め息なんてついてねえ!」
「それならいいんだけど。」

雲雀は顔も上げずに仕事を続ける。
あーもう、この気持ち全部筒抜けになったらいいのに。
そしたら紅い顔して伝えなくても、全部伝わるのに。








「どうもしてない…って顔じゃないんだけど。」


「?!!…ッ///」




いきなり耳元で聞こえた声に反応してしまった。
振り向けば雲雀の顔がすぐそこにある。

「だ、…から、何もねえっつうの!!///」
「ふーん……。」


また少し、顔が近付く。

「ちょ、近…//」


キスされるのかと思い、思わず目を堅くつむってしまう。




………







長い間。


雲雀は「Merry X'mas」と言うとすぐに元いた場所に戻っていった。
そっと目を開くと、目の前の机の上に小さな包みが。


「……開けていいのか…?」
「どうぞ。」



ガサガサと音をたてながら包みを開く。

「あ、コレ…。」


出てきたのは髑髏のついたシルバーネックレス。

「君、そういうの好きでしょ?」



「お、おう…///」

雲雀がこんなことするなんて思ってもいなかった。
むしろ、「プレゼントは?」とかそういうタイプだと思ってたから。


「サンキュー//」
「どういたしまして。」

雲雀が、ふっとと優しく微笑んだ。





恋人たちのクリスマス、なんて何処の誰が言ったのだろう。
とりあえず、今幸せだからそれでいいか。





* * * * *

10000Hit記念ということで玲央さんに頂きましたぁぁぁ

素晴らしいです・・・!
これは・・・神なのか神様がここにいるよー!
と見た瞬間思いましたっ!!

雲雀さんにに胸キュンしまくりですッ
キターッ!!!ってなりましたよ雲雀さんんん
獄の可愛さにも胸がキュンッとなりました^^

本当に・・・可愛いヒバ獄を!!
素晴らしいヒバ獄をありがとうございました!!!!!

一生の宝物にしますッッ

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