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テーマ: お勧めの本(8160)
カテゴリ: 大人の読書感想文


竹内浩三という詩人をご存知だろうか。正確には詩人と呼べるか
分からないのだが、竹内浩三という人は伊勢出身で太平洋戦争で
23歳という若さで戦死した人だ。彼は当時の若者達がそうだった
ように、当然のように徴兵され、当然のように死んで行った。彼
が他の多くの戦死者と異なっていたのは、類稀なる詩の才能を
持ち合わせていたことだった。竹内浩三が死んだ後、家族と友人
たちの力によって、詩集が出版され、近年ようやく日の目をみる
こととなった。その詩集を読んだ稲泉連という、同じく23歳と
いう若い作家が、竹内浩三の生涯と作品について追い綴った作品


竹内浩三の詩の中で、印象に残った一説がある。



戦死やあはれ
兵隊の死ぬるや あはれ
とほい他国で ひょんと死ぬるや
だまって だれもいないところで
ひょんと死ぬるや
ふるさとの風や
こひびとの眼や
ひょんと消ゆるや
国のため
大君のため
死んでしまふや
その心や

<中略>

なれど 骨は骨 骨は聞きたかった
絶大な愛情のひびきを 聞きたかった
それはなかった
がらがらどんどん事務と常識が流れていた
骨は骨として崇められた

<後略>


戦争に行くことを嫌がっていた竹内浩三が書いたこの詩が、
一般的には反戦詩として捉えられているのだが、作者の稲泉連は
青春詩として捉えている。

僕もこの捉え方がしっくり感じた。彼は戦争を全否定していたわけ
ではなく、あふれ出る詩を表現したかったのだ。恋愛をしたり、
仲間と音楽を聴いたり、人生を謳歌したかったのだ。意味すら
わからない戦争で、全てを奪われることになった竹内浩三が、
その気持ちを綴ったのが、この詩になったのではないかと思った。

毎年夏になると、何かしら太平洋戦争に関連する本を読みたくなる。
それは、自分にとっての「戦争」というものがどうにも曖昧であり、

記号の陳列にしか見えず、腑に落ちていなかったので、すっきり
させたいという思いがあったからだ。

この本を読んで、かなり腑に落ちた感はある。
戦争はあくまでも国や地域のイデオロギーや利権を奪い合うための
方法でしかないということ。今、当たり前のように感じている日常

いうこと。そんなことが、竹内浩三の詩を読んでいて、ひしひしと
伝わってきた。

まだうまく表現できないが、自分の中で戦争というものが何である
のか、少し腑に落ちた気がした。

GOLA





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最終更新日  2008年08月27日 23時58分40秒
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Re:ぼくもいくさに征くのだけれど(08/27)  
kyohagi  さん
存じませんでした。
GOLAさんにとって、とても大切な一冊になったのですね。
戦争は絶対嫌です。
そう強く思うようになったのは、本当に愛する存在ができてからでしょうか。
本日アフガニスタンが拉致されたNPOの伊藤さんが遺体で発見されたと携帯のニュースで知り、居た堪れない気持ちで一杯になっています。
戦争なんか、何も生みはしないのです。人の心は荒れ、善意の人までもが犠牲者となってしまうのです。
本当に戦争には絶対反対です。どんな人も踏みにじられて良い訳がないのです。 (2008年08月28日 03時01分30秒)

おはようございます!  
本のタイトルからして何だかせつないような そんな気持ちになりますね。
大事な大事なメッセージがこめられた一冊なのですね。

戦争は あってはならないです。
人が人の命を簡単に奪うことなど あってはならないですね。 (2008年08月28日 06時37分03秒)

Re:ぼくもいくさに征くのだけれど(08/27)  
初めて知りました。
じっくり読んでみたいです。

ただ普通に青春を謳歌したい、つつましくも穏やかに生活したい、そう願っていた若者たちが一枚の赤い紙の知らせで戦争に向かわなければならなかった、そのときの気持ちは…
と思うと、想像ができなくて。

こうして残されたものを読んで触れることは、私たちにとって、とても大切だと思います。
(2008年08月28日 09時19分30秒)

この前見た  
たなぽん99  さん
「ラストゲ-ム 最後の早慶戦」を思い出しました。
あれも戦争に振り回された若者の話だったので、
通じるものがありますね。

戦争、、、本当に嫌ですね。 (2008年08月28日 14時25分07秒)

Re[1]:ぼくもいくさに征くのだけれど(08/27)  
GOLA  さん
kyohagiさん
>存じませんでした。
>GOLAさんにとって、とても大切な一冊になったのですね。
>戦争は絶対嫌です。
>そう強く思うようになったのは、本当に愛する存在ができてからでしょうか。
>本日アフガニスタンが拉致されたNPOの伊藤さんが遺体で発見されたと携帯のニュースで知り、居た堪れない気持ちで一杯になっています。
>戦争なんか、何も生みはしないのです。人の心は荒れ、善意の人までもが犠牲者となってしまうのです。
>本当に戦争には絶対反対です。どんな人も踏みにじられて良い訳がないのです。
-----
戦争は当然反対です。
この本では、「生きる」ということにもっと真剣に
向き合うことが、必要なのかなぁと感じたりしました。
死ぬというのは、本当にひょんと死んでしまうのだと。
戦争の狂気というのは、戦後も続くんだと感じました。

GOLA (2008年08月29日 00時13分10秒)

Re:おはようございます!(08/27)  
GOLA  さん
よさこい鬼工房EMUさん
>本のタイトルからして何だかせつないような そんな気持ちになりますね。
>大事な大事なメッセージがこめられた一冊なのですね。
>
>戦争は あってはならないです。
>人が人の命を簡単に奪うことなど あってはならないですね。
-----
戦争を始める奴らは、自分の親や息子を戦場の最前線に
送ることができるのでしょうか?ブッシュは父ブッシュを
戦前に送れるのか。結局のところ、戦争というのは金持ちの
イデオロギーで、貧乏人が殺しあうという構図のような
気がします。

GOLA (2008年08月29日 00時15分05秒)

Re[1]:ぼくもいくさに征くのだけれど(08/27)  
GOLA  さん
かしわもちこさん
>初めて知りました。
>じっくり読んでみたいです。
>
>ただ普通に青春を謳歌したい、つつましくも穏やかに生活したい、そう願っていた若者たちが一枚の赤い紙の知らせで戦争に向かわなければならなかった、そのときの気持ちは…
>と思うと、想像ができなくて。
>
>こうして残されたものを読んで触れることは、私たちにとって、とても大切だと思います。
-----
こういうのは、国語の教科書とかでも使ったらよいのでは
無いかと思いました。戦争はごく普通の青年の夢を
見させることもなく、消し去るものだと。何も美化される
ことの無いものなんだということをもっと知るべきでしょうね。

GOLA (2008年08月29日 00時21分46秒)

Re:この前見た(08/27)  
GOLA  さん
たなぽん99さん
>「ラストゲ-ム 最後の早慶戦」を思い出しました。
>あれも戦争に振り回された若者の話だったので、
>通じるものがありますね。
>
>戦争、、、本当に嫌ですね。
-----
あんな時代があって、だからこそ今の日本があるのであれば、
今生きている僕らの世代は、戦争を廃絶させるように
努力しなければいけない業を背負っているような気が
しました。でも、今の日本はどうなんだろう。

GOLA (2008年08月29日 00時23分06秒)

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