GOlaW(裏口)

『X'smap ~ 銀の湖と五人の男』

 『X'smap~虎とライオンと五人の男』(以下、原著)DVD発売記念として、小説用に書き下ろした簡易プロットを置いておきます。
 こちらを使って小説を書きたいという方、大歓迎です。ただしその場合、こちら側の著作権も手放しませんので宜しくお願いします。
 こちらにリンクの上、こそっとメールでお知らせくださいませ。場合によってはこちらからもそちらのリンクさせていただくかもしれません。

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<舞台設定>
”銀の湖の街”
 正式名称は一切出さない。
 原著の舞台となった街からはかなり北方。
 リゾート地として有名で、オーロラも見える。
 街の半分を透明度の高い湖が占め、隣接した丘には“笛吹財閥”が持つ白亜の城がある。
 笛吹財閥は警察にも圧力を掛けられるほどの影響力を持つ。

“銀の泉”
 伝承には“10年に一度、妖精が訪れる。目撃したものに幸運が宿る”とある。
 実際、妖精達からは聖地として崇められる地。
 湖の底には“Mother of Elves(マザー・エルブス)”と呼ばれる存在が眠る。妖精は誕生日にこの湖に飛び込むことで、この母なる存在から命を分けて貰い、次世代の妖精を授かる。

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<設定>
ジュンサ … 研修で婦警と共に“銀の湖の街”に一時転属。

ジュニア … 息子と共に、“銀の湖の街”にリゾートへ。前回(原著のこと)の出来事以降、きちんとコミュニケートを取っている。

アジー&オットー … 笛吹財閥の持つ秘宝の“笛”を狙い、城の近くまでやってきた。

マスター … 人間との“混血”で力が弱いことがコンプレックス。やはり力が弱い子供が生まれるのでは、と悩んでいる。


ミストレス … 笛吹財閥の女主人。娘を溺愛しているが、新しい父親が必要と思っている。

アンクル … マスターの叔父でやはり妖精。マスターが飛び込むのを見届ける役目。


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<展開>
01.
 物語は半月前、ようやくアンクルがマスター親子に追いつくところから始まる。
「順番だ」とマスターに飛び込むことを要請。
 “人の心を読む能力”も弱い彼は悩むが、結局なし崩しのままに『銀の湖の街』へ引越しを開始。 


02.
 ジュニアは息子を連れ、『銀の湖の街』へ。
 が、その直後に偶然すれ違った“ミストレス”に気に入られてしまう。
 ミストレスに誘われるままに城に連れて行かれる親子。そして薬を盛られて、ジュニアはそのまま軟禁される。
 息子は城の外に放り出される。


03.
 アジーとオットーは『笛吹財閥』の笛を狙って城へやってくる。
 こっそり見取り図を作っている間に、「あんたぁぁぁ~!」のメイドさんに再会したりする(←勤務先が代わっていた)。


04.
 ジュンサは事なかれ主義の警察署で馴染んでいるように見える。
 だが婦警はその本心を知っている。
 ジュンサは未確認である『ミストレスによる人攫い』情報を確認しようと、こっそりと動いていた。


05.
 アジーとオットー、ジュニアのひとり息子を拾う。
 城の構造を良く知っている息子から、なんとか情報を引き出そうとする。
 会話に夢中になっている二人は、気づかない間に『カレー屋』に入り、『トナカイカレー』を食ってしまう羽目に。


06.
 結局マスターの家に上がりこんでしまう三人。
 マスターも「人助けだろっ!」と脱出を手伝うように強要される。


07.
 ジュニア、腐るほどある隠し通路から脱出を試みる。だがいずれも失敗の連続。
 だがそのおかげで、ミストレスの一人娘とジュニアは邂逅。
「父親が欲しいんじゃない。お母さんともっと一緒にいたいだけ」
 その本心にハッとするジュニア。以前の自分とミストレスの状況を重ねてしまう。


08.
 マスターと先代サンタとの会話。
「何故、母さんと湖に飛び込んだのか」
 その影響で力も弱まったというマスター。
 力に自覚が無いだけで自分と変わらない、と言い切る先代。その言葉に困惑するマスター。

09.
 クリスマス・イブ。
 トナカイ姿(しかし、二人は無論その姿に激しい抵抗を覚えていた)でアジーとオットーが城へ向かうのをジュンサが目撃。
「ありゃ、○年前の…」
 こそ泥の追跡を口実に、城へ突撃するジュンサ。


10.
 なんとかジュニアを連れ出し、笛を持ち出す兄弟。
 その途中でミストレスに出会うが、ジュニアは一言「娘と話したらいい」とだけ言い残す。


11.
 ミストレスの警護に捕まりかける三人。
 そこへジュンサが飛び込み、助ける形になってしまう。
 そしてそりが突っ込む。


12.
「定員オーバーだってば!!」
 悲鳴を上げるマスター。
 同じくジュニアとジュンサも悲鳴を上げる。
 悲鳴を上げつつも、なんとか片目を地上へ。城や自分の店を見る。


13.
 店からそりの軌跡を見つめる息子。
 その傍ではなぜか合掌する先代&アンクル。

 城ではミストレスと娘が寄り添う。


14.
 この四人なら大丈夫だとマスター核心。
(彼には無自覚ながら“人を見る目”という能力がある)
 覚悟を決めたマスター、湖に飛び込む。
「何やってんだ、バカヤロー!」
 ドロボウ兄弟の怒涛のツッコミ。


15. 
 湖の中で光に包まれる五人(呼吸可)。五人から光の滴が一つずつ、吸い取られる。
 マザー・エルブス(光でできた絶世の美女)、それをかき集め、さらに自分からも光の珠を取り出して一つにする。
 光の珠、マスターの胸元へ。


16.
 気が付くとそりは湖の麓のマスターの店に。マスターの胸元には赤子。
 屋根裏でマスターから、事情説明。赤子は五人の子供と言うことになり、唖然とする4人。
 しばし、いろいろ話し合う。

 サンタがほんとにいた、ということにジュニアは驚き、息子を抱きしめる。


17.
 ドロボウは湖の下に笛を落としたことに気づき、大パニックに。
 それを咎めるジュンサ。追いかけっこのまま退場。

 ジュニアもサンタたちに頭を下げて退場。
 マスターは赤子を育てると言い切る。


18.
 ミストレス親子や、原著の人々もそっと空を見上げていた。

                   2005/11/01 UP


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