GOlaW(裏口)

2005/06/23
XML
「今の僕には、質の良いネジやプログラムそのものの方がずっと大切なんです」
「お前“また”、鈴木ねじを潰す気か?」
 だけど、理想を貫く力(資金)は無い――。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 何はさて置いてまず一言。
「良かった、忘れ去られて無くて“プログラマー”設定!」(←って、それが最重要事項なのかよっ!)

 第一話・第二話以降、全くといっていいほど闇に葬られていた天才プログラマーという設定。でも今回は無事に本領を発揮してくれました。
 ここの猪管理人がプログラマー萌え属性(←待て)なのは 『プログラマーのいるライトノベル』 で語ったとおりです。

 プログラムを組んでいる彼や、「僕の仕事だと思っています」、「(コンピュータを無心で楽しむには)もう食べ飽きました」など、プロとしての誇り(あるいは職業倫理)が滲むシーンにはニヤリ、としてしまいました。
 実際のプログラマーさんも納期に向けて、”死の行進曲(デスマーチ)”聞きながら頑張っておれられるんですもんね。

 そして、島男の姿勢が、時に脚本家さんや役者本人の姿と重なるのを感じました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 しかし、『周りが見えなくなる』のは『悪い熱(by香織)』だけではなかったですね(苦笑)。中盤での島男の黒化も、彼本人の資質によるものだと、良く分かります。

「もう食べ飽きました」
 この一言には、『好きだけでは、ゆで卵を喰い続けるような、命削ることはやってない』という思いが滲んでいました。
 それを理解したからこそ、高柳も島男を庇ったのでしょう。

 …余談ですが、『茹で卵』でまだ良かったな、鈴木島男(高柳口調で)。
(我が知人は『生卵』を食べ過ぎた患者さんを診察したことがあります。 こちら参照

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 最終回にして、ネット空間のCG処理を頑張りましたよね。
 アニメとか、すっごくいっぱい見て勉強したんだろうな…と、そう思いました。
 例えば映画版『COWBOY BEPOP』に出てくるネット空間に比べても、まったく遜色なし。
 他にも魚アタック第二弾(←これ絶対、監督の趣味です)・携帯でハッとするシーン・マザーボード(基盤)の襖などなど、CG処理が活用されてましたね。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 最終回(及び他のCGが出てくる回)を担当する鈴木雅之監督には二つの特色があります。
 一つはCG多用(時代劇ですら、CGがフル活用)、そして一つは草なぎ君の演じるキャラを変人に撮ること(←待てっ)。
『神変紅丼』 さんでは、草なぎ君の演技を虫にも例えられますが(←最大級の褒め言葉と受け取っています)、それは鈴木監督が演出を担当する作品全てに見られます。
 各話での監督の影響力が強かった(八話(鈴木監督)と九話(大木監督)の黒島男が別人に映ったり)『恋おち』。鈴木監督の回(11話中5話)は特に鈴木監督節が出ていました。


 私自身の好みだけなら、第六話担当の澤田監督の方が好きかな(『僕の生きる道』でも、この監督の回の演技はかなり好き)。

 ちなみに前回の予告と今回を見比べて分かるように、どうも食い違う部分があります。ノベライズと最終回の展開も食い違う部分があると聞きました。
 放送直前まで数パターンの展開を撮っていた可能性がありますね。
 そのため、結局鈴木監督テイストが強く出てしまったのかもしれません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 結局、島男は“螺旋(ネジ)男”で終わってしまったな…というのは感じました。
 『成田岳』『大木綾子』監督のお二人担当の回は”島男の心情”を撮ろうと頑張り、『鈴木雅之』監督の回は“島男の影響力”を撮ろうとしていた気がします。
 そして最終的に道化的役割が強く出てしまったな…と思います。
「こいつに人生狂わされた…」
 そんな台詞が、鈴木監督の回には似合います。

 でもどの回でも、“運命の螺旋”を回し続けたのは事実。
 最終回には全てを元の場所に戻したのですから。
 そして“最後に元に戻った後、脚本家達が高柳の下から島男を離れさせた”理由もそこにあるのかもしれません。
 彼がそこにいれば、また同じことを繰り返してしまうから。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 一応、島男の成長部分としては『一度は自分のやりたいことを曲げた』ことかな。
 自分が他人を振り回している、という事実は気づいたのかもしれません。

 それともう一つありましたね。
 分相応の“力”を、きちんと責任を持って扱うことができるようになったこと。
 彼は自分のプログラミング能力を、自分の意志(職業倫理)で責任もって扱うことができるようになっていました。
 それはホッとしたところです(…こちらの成長過程は、あまり描かれていませんでしたね)。

 …もうちょっとは成長してほしかったです(目に見える成長があまり無かったですね)。
 このままの性格だと“絶対”また『鈴木ねじ』を潰しそうで怖い。…パート2、作れるかも(←それは、待て)。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 最終回では島男の代わりに、高柳が大きな葛藤を抱くことになりました。

「夢で飯は食えないんだよ」
「お前、“また”鈴木ねじを潰す気か?」
 そう諭しながらも、どこかで自分を振り返り、同時に相手を心配するニュアンスが含まれる高柳の言葉。
 それは彼の中から“マネーゲーム”の魔性が抜け、捨て去ったはずの“甘さ”が帰って来たからだと思います。
 そして今の彼こそ、高柳本来の姿なのだとも思います。

 そして本来の高柳はすっごく可愛い(笑)。
 ぷっつんキャラの島男をさて置いて、宮川商事に啖呵をきったり(←よく切れなかったな、島男)。バスの中で凹みまくったり。
 島男のヘタレが伝染したのかな(←ウイルスかいっ)。
 一部では『高柳がまるで、バカ担任に切れる島男の保護者のようだった…』と言わせしめる次第です(微笑)。

 元々、すごく会社と社員を愛している人だと思います。だからこそ絶対に『フロンティア』だけは潰さないように、父の恩人さえ犠牲にして守ってきたんです。
 そんな社員思いの一面を出してしまったんですね。

 金が無ければ、社員を救うことさえできない。だから社員の夢を潰す。これまで、ずっとそう思っていた高柳。
 でも彼らが頑張っているのが、夢だけではなく職業モラルのためだと気づいた時。
 自分こそ『フロンティアに戻る』という夢にしがみ付いていることに気づき、自分の夢を『鈴木ネジ』の為に売り飛ばすことを決意するのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 最終回を見ていた知人の一言。
「あんな偉い人々が、あんな狭苦しい場所にいるのは嫌だーー!」
 それが最終回の醍醐味なのに(笑)。知人にそう言わせしめただけでも、成功だったと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 最後に。草なぎ君、そして共演者とスタッフの皆さん、三ヶ月間お疲れ様でした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 五年後。
 螺旋は巡り、そして再び高みへ―――。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005/06/27 05:20:13 PM
[その他、芝居(ドラマ・映画・舞台)] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Free Space

 こちらはSMAP、ケディ・ティン、チェヨン(ジニー・リー)ファンの管理人によるHP、
GOLAW の裏口になります。
 よろしければ正面玄関にも足をお運びください。

 なにかあれば、Web Crapでお知らせください。(ブログコメント欄は閉じています)

西遊記関連の記事一覧
その他のドラマ記事一覧



このブログおよびHPの画像は全て 素材サイト様 のものです。無断使用禁止。

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: