The manzai
久しぶりに本の話題です(笑)
何冊か読みながら、どうも言葉にすると薄っぺらになりがちなので
ブログに書くのも気が引けてしまって。。。
でも、素敵な本との出会いは紹介したいですからね
映画バッテリーでも注目されたあさのあつこさん
バッテリーも良かったけど、今回は『 The manzai（1） 』
例によって、中学生のお話なんだけれど
主人公は結構ハードな思いを抱えてやってきた転校生 瀬田歩君
いろんな家庭状況をかかえた同級生たちと、
学校とせめぎあいながら（変な言い方？？）
文化祭で漫才をやるというもの。。。が１巻
３巻まで読み終えて、まだまだ登場人物の抱えるいろんなものが
これからも出てきそうな予感。
そう、いろんな方のブログを拝見してて思うのだけれど
人は本当にいろんな思いを。。。
悲しみ、苦しみ、怒り、恨み。。。抱えてるよね
ぱっと見だけでは判断できない。
千差万別。。。
ただ同じなのは、
本当は誰かにわかってもらいたかったり
誰かに聞いて欲しかったり
一番言って欲しい言葉を かけてもらいたかったり。。。
そんな 心の揺れが とても上手く描かれている
バッテリーのときにも思ったことだけれどね
自分の負の感情を
酔いに任せて弱い立場のものにぶつけるいやな大人や
陰でこそこそと嫌がらせをする 根は悪くないけれど
ちょっとプライドゆえにねじくれてしまった優等生
そんな負の感情を持ったいろんな人たちを
『ああいうやつらを心のそこから笑わせよう』というのが
もうひとりの主人公とも言える秋元君の考え。
笑いの力。。。癌だって克服するパワーがあるんだものね～
そんな秋元君にひきづられるようにして、
自分の中の負の感情、いやな性格から目をそらし
人となるたけかかわらないように過ごしてきた主人公は
ドンドン、自分の本当の思いを取り戻していく。。。気がする
落ち込みながらも、あんなふうになれないと、否定しながらも。。。
本当になりたい自分、
こうあらねば。。。ではなくて
こうありたい。。。と思う自分
そんなものを発見していくのかもしれませんね～
最近心の底から笑ったこと。。。ありますか？？？
おもろうて、やがて哀し。。。の上方演劇のような
こころがヒリヒリ、ちくちくしながらも。。。
泣き笑いをしながら 『あ～スッキリ』といいたくなるような
そんな作品でした。
まだまだ続く。。。 楽しみですね
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