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取引先の女性スタッフの一人が最近退職しました。人柄もよく真面目で、電話対応も気持ちの良い人だったんですが、夏ごろに病気を患って会社を休みがちになり、11月に入ってからは週に一度は早退か欠勤をしていたそうです。たしかに、一緒に働く者の身になったらそれはツライですね。補助スタッフで会社にいること自体が仕事のようなものなのに、明日出社しているかどうか分からないなんていう状況が続いたら、大事な仕事は頼めません。それはきっと本人が痛いほど理解していただろうし、真面目な人だったから、それがいたたまれなくなって辞めたのかも知れません。会社にしてみたら、「能力はあるけれど休みがちな人」よりも「能力は低くても毎日来る人」のほうがありがたいのは事実ですし。でもなあ、と思います。たしかにそんな人がみんなと同じ給料をもらうのは無理でしょうけど、何かの形で残してあげることはできなかったのか。ワタシは発注とか納期の打ち合せとか事務的なことしか話したことはなかったんですが、彼女が仕事や会社を好きなことはなんとなくですが分かりました。伝わってくるものですよ、そういうことは、言葉や態度で。そういう人がちょっとからだを壊したくらいで働く場を失うなんて、あまりに残念だと思うんです。大人ですから、いろんな人がいろんな事情を抱えています。だったらいろんな会社との関わり方があっていいはずなのに、それはなかなか許されない。顧客にはワントゥワンマーケティングだのオーダーメイドサービスだの個別対応をやたら言うくせに、働き方の選択肢は悲しいくらい一律です。目標達成のために必死で走れ、走れなくなったら去れと。そりゃあ会社の中でもっとも評価されるべきなのは全力疾走できる人でしょう。それは分かります。でもゆっくり走る人や、一時休憩する人がいたっていいじゃないですか。あるいは、全力疾走だって入社から定年までずっとというのではなくて、ある一時期は必死で走るけれど、それ以外の時期はほどほどでいい、なんていうのもあっていいと思うんです。いろんな人がいるんだから、いろんな働き方があっていい。報酬や待遇で差をつければいいだけで。実はね、ワタシの女房も病弱なので、外で働くことはできないんです。ウチで、時間の使い方が自由ならできることはたくさんあるんですけど、それが許されるのって作家や芸術家くらいですからね。どこかにないかな。いろんな人がいろんな働き方をできて、全体としても社会的に価値のあるサービスを提供できる会社。なければ作るしかないかなあ。なんてことを考えていたら午前2時。もう寝よ。
2005年11月30日
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世間はクリスマスですねー。なんつって、最近は11月の初旬からクリスマスですけどねデパートとかは。広告屋のワタシは今、バレンタインデー&ホワイトデーの企画を考えています。なんかもう、時差ボケじゃないですけどシーズンを先取りしすぎで、今がいつだったのか分からなくなっています。やっぱバレンタインデーはバレンタイン監督がロッテチョコのCMに引っ張り出されるんでしょうか。ほんとロッテの監督にこれ以上の名前はないよなあなんて、そんなことばっか考えています。ところで、市場規模はバレンタインよりもホワイトデーのほうが大きいそうです。やっぱオトコのほうが購買力があるってことですね。ちょっと前なら「不公平やな~」とか思ったものですが、今はほっとする気持ちのほうが大きいかも。まだオトコは甲斐性を見せているってことですから。実際は桃色、じゃなかった青息吐息ですから。ほとんどのオトコたちは。そんなことを知りつつ、ワタシは女性の購買意欲を大いに刺激して、世のオトコの財布からわずかなマネーを引っ張り出すことに知略をめぐらせているわけです。ある意味「武器商人」ですな。ごめんよ、男性諸君。
2005年11月29日
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忙しいのも一段落、と書いた翌日になんじゃこりゃ。いきなり仕事場で夜明かしじゃん。あーもう、何やってんだか。サイト制作が遅れに遅れている某クライアント。原因は社長が原稿やデザインになかなか納得しないせい。そりゃあ新サイトが今後の食い扶持を得るための大きなポイントになるのは分かります。しかしゆったり取ったスケジュールの大部分を自分の納得のために費やして、ツケを全部ワタシら制作サイドに回すというのは違うんじゃないのか。結局こういう経営者って「無理を言っても何とかなる」を通してきた人なんでしょう。いや社長の過去なんてどうでもいいんですが。「今日ゴーサインをいただけなければ納期は間に合いません!」と意を決して強気に出たワタシ。実はこの社長、結構コワモテで本気で怒ったらヤーさんもたじろぎそうなタイプなんですが、ワタシもハラを括って玉砕覚悟の最終通告。普段温厚な(と思います)ワタシが怒気をはらんだ声で迫ったのが効いたのか、「だったら何とかするわい」と原稿の最終チェックにのぞんでくれました。が、一度直したところをまた直す、するとひらめいて新しい文章を書き加える、といつもながらのダラダラチェック。ワタシが持参した原稿は数時間後には跡形もなくなっていました。夕方から打ち合わせを始め、気がつけば夜12時過ぎ。夕食抜きでっせ!この手の社長はスイッチが入ると、野生の馬が引っ張っても動かないほどの集中力を発揮します。それって本人はいいですが、付き合うほうは超迷惑。この会社の社員、続かないだろうなあ。ようやくケリをつけてクライアントの社屋を出たのが午前1時半。タクシーくらい呼んでくれるかと思ったら、社長は「ほな、また」と自分だけ自家用車に乗って走り去ってしまいました。ウソ!ちょっと待ってよ!そこは大阪とはいえ奈良のちょい手前で、自宅にも仕事場にも歩いて帰れる距離ではありません。しかもワタシの財布の中には千円札が一枚のみ。21世紀の日本にこんな貧困があるとは・・・。ほっとかないでよ、白バンドの皆さん。こうなったら24時間営業のファミレスで夜を明かそうと、国道沿いの歩道をとぼとぼ歩き始めました。すると、とっくに閉店したパチンコ屋の駐輪場に自転車が積み上げられているではありませんか。おそらく長期間放置されて邪魔になるやつを定期的に処分しているのでしょう。もしかして乗れるものもあるんじゃないかと思い、いくつかの自転車を引っこ抜いてみると、タイヤの空気も入っていてカギもかかっていない、そして持ち主の名前も書いていないのが運良く一台。それに乗って約1時間かけて仕事場にたどりついたというわけで(自宅だと2時間はかかるので)。しかし40過ぎてこんな地を這うような仕事してるのワタシくらいだろうなあ。もう笑うしかないっす。おうちに帰りたいよう。
2005年11月28日
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「忙しい忙しい」言っている人間を見るのは鬱陶しいものですが、自分がそういう立場に立つと、ついつい同じようなことを言ってしまうものです。でも、じゃあ何が忙しいのかと振り返ってみると、なかなか説明は難しい。というより、日記を書いていない12日の間にしていたことって、よく覚えていないんですよ。もちろん、やった仕事の「項目」はちゃんと記憶にあるんですが、書き出してみると、それで12日間息もつけないほどの仕事量であったようには見えない。実際は毎日終電かそのちょっと前の電車で帰宅しているし(帰れずホテル泊2日)、時間ぎりぎりまで資料づくりをしていてお昼ご飯をたべていない日も多いし(平日は2日に一回は昼抜き)。一体ワタシは何をやっていたのか・・・?契約を取るための企画・提案、取った仕事の運営・フォロー。本当はこれだけでいいはずなのに、先月退職した前任者の残した問題の火消しや、不意に入る依頼の電話、それに緊急事態への対応に時間を取られているってことです。(トラブルってなぜか忙しいときに起こるんだ!)さすがに仕事が山積みになってパニックになるような年ではありませんが、コントロールしきれていないのは間違いなし。悔しいですけど、まだまだ時間活用に改善の余地アリです。ワカゾー君たちのように馬力で乗り切るよりも、賢く「やり方」でこなさなきゃね、オヤジらしく。とりあえず先週末で、ようやくこの今世紀最初の多忙期間も一区切り。明日からまたぼちぼち書きますので、よろしかったらお付き合い下さい。
2005年11月27日
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神戸三宮のガード下で発見。「家庭の延長」というなんか凄まじいキャッチフレーズに圧倒されました。そして屋号が「皆様食堂」!少し時間が早くて準備中だったんですが、今度行ったら入ってみようかな。これとは別に「仕事の延長」っていうお店があってもいいですね。食堂なのに中にホワイトボードがあったりとか(ないってそんな店)。
2005年11月14日
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なんか昨夜から立て続けに日記をアップしてるワタシ。忙しいのは変わりないんですが、でもこういう時間もなくあまりに乾ききった日常(テレビ、本、映画、ビデオ、スポーツ一切なし。音楽だけは職場でかかっていますが)が続くと、あるとき突然何もかもイヤになってしまいそうで。そうならないように今朝も仕事前に一本。ワタシの住んでいるマンションは、おおむね両端が東西に向いている平べったい直方体のような形状です。このマンションの東の端は広い通りに面しているんですが、ここ半年くらいの間にいきなり鳩に「羽休めゾーン」に指定されてしまったようで、最近はいつ見ても数羽が外階段の手すりや東寄りの部屋のバルコニーにとまっています。この前置きだけで、マンション住まいの方ならば後の展開が読めるでしょう。そう、糞害です。いついているのはまだ数羽なのに、とにかくスゴイ。もともと濃茶色のペンキを塗ってある外階段が、鳩の糞で灰褐色と薄緑色のまだら模様になっています。南米のカモメの糞でできた海岸の岩(地理で習った。なんつったっけ?)みたいな。管理人さんは毎日掃除をしているようですが追いつかず(夜にも鳩は飛来して排便している模様)いちばんひどい外階段の4階から6階あたりは汚くてほぼ使用不能になっているほどです。当然管理組合も動き出しているのですが、掃除はできても今後鳩を寄せ付けないようにするためにどうすればいいかなんて、だれもそんな方法は知りません。インターネットで調べたところいろいろあるにはあるようですが・・・。実施を検討するには決め手がないというか。なぜこんな状況になってしまったのかというと、一つ原因ははっきりしています。いちばん糞害のひどいのは4階の東の端の部屋で、バルコニーは完全に変色し、手すりの上もドロドロ。そこは管理人さんの仕事の範囲ではないので住人が掃除をしなければならないわけですが、まったくなされるがままなんです。それで部屋のインターホンを押してみると、・・・いつも留守。空き家ではないのに、住人がもうずっと前からいないんです。人のいる部屋は鳩も警戒するようで被害は多少マシなのですが、空き家同然の部屋のバルコニーなんて、鳩にとっては野鳥保護区みたいなもの。そこにきっと巣を作っているのでしょう。なぜか被害はマンションの東寄りの部屋ばかりで、たまたま西寄りのワタシの部屋は今のところ無事。被害のひどい東寄りの住人たちはすでに殺気だっていて、鳩を殺して吊るしておけとか、つがいの二羽を生け捕りにしてオスの見ている前でメスをいたぶればいいとか、もはや常軌を逸した会話がマンション内で交わされています(しかも主婦同士)。築10年以上たっていきなり降って湧いたこの災難。マンションの購入って、こういうリスクもあるということを痛感しました。東寄りの被害のひどい部屋の一つには実に人柄のいい温和な老夫婦が住んでいるんですが、可哀想な限りです。不思議なものでこういう被害っていい人ほど遭うような気がします。ペット禁止なのに犬を数匹飼っているバカ一家の部屋はなぜか無傷ですから。うーん、どうしたものか・・・。
2005年11月13日
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(今日4本目です。まとめ読みよろしく)「ビール注ぎ名人」はテレビで紹介されてもはや有名人ですが、カップラーメンにも同じように「お湯注ぎ名人」がいることはご存知ですか?ビールは保存温度やグラスに注ぐときの泡の立て方で味が変わると言われていますが、名人によるとカップラーメンも同じように、おいしく調理(っていうのか?)するノウハウはあるんです。粉末スープは山に盛るよりもまんべんなく粉の状態でカップ内に行き渡らせ(味が偏らないように)、紙のフタは外して汁椀のフタを使います(旨みがよりよく循環するように)。もちろんお湯も熱ければよいというわけではなくて、適温があるそうですよ。それをチョロチョロとササーの間くらいの勢いで注ぎ込む。恐ろしく繊細な作業です。さらに待ち時間ですが、名人は銘柄ごとに秒単位で最適時間を把握しているんです。当然、名人がお湯を注いだカップラーメンは、普通の人がテキトーに作るのとはっきり味に違いがあるそうです。なんて、信じました?ウソです。すみません。さっき夜食にカップラーメンを食べながら、そんな名人がいたら面白いなーと思ったまでです。(えっ、何ですかその目は?)friedplanteggさん、リンクありがとうございました。天神さん付近で仲間と月イチイベントをやっているので良かったら来てね。
2005年11月12日
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先日このブログを通じて発表したワタシの「アクティブシート理論」、コメントではさほど(というか全然)共感を集めなかったようですが、今日賛同してくれる人が一人現れました。不動産会社の営業の男性です。だから電車の座席ではないんですが、まあ本質的には同じだろうと。彼が言うには、マンションには出入りの激しい「動的な部屋」と、入った人が比較的動かない「静的な部屋」はたしかにあるそうです。日当たりとか騒音みたいな理由は別にして。言われてみれば、ワタシが住んでいるマンションも入れ替わりが奇妙に激しい部屋があります。ワタシの部屋の真上なんですが、あるとき引っ越してきた家族がありまして、入居時にわざわざ階下のウチに「小さな子供がいますのでご迷惑をかけるかも知れません」とご挨拶に来られたんです。たしかにときどきトテトテと子供の走る足音が響いてきたんですが、別に迷惑というほどでもなく、律儀な人だなと思ったものでした。その足音が、わずか1ヵ月後に聞こえなくなったんです。管理人さんに聞くと「引っ越して行きましたよ」と。ええっ!ここ分譲なのに・・・。そんな短期間でローンとかどうするのさ!?そこは企業の借り上げとか、持ち主が別にいて賃貸にしている部屋でもなかったようなんですが、不思議なこともあるものです。で、その部屋ってほぼ1年ごとに住人が変わっているんですよ。(まさかワタシが階下から悪い気を発散しているとか?)まあちょっと話は違う方向に来ましたが、「場の力」のようなものは座席にもマンションの部屋にもあるんじゃないか、ということで。
2005年11月11日
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ある人材派遣会社のサイトリニューアルの依頼を請けたんですが、現状のサイトの使い勝手はどんなものかと、試しに自分で派遣登録をしてみました。そしたらうわ面倒くせ~。手書きで履歴書を書くのもうっとうしい作業ですが、登録フォームの小さな書き込み窓に文字を入れていく作業は何とかならないか。住所や氏名だけならいいですが、職歴なんか考えただけで疲れてしまいます(ワタシの職歴は正直に書いたら大抵の書式をぶち破ってしまいますので)。でもそれ、どこの人材会社も大差ないんですよね。そういうわけで、思ったんです。履歴書を作らなくても登録できる派遣(紹介)会社があったらいいなと。登録を希望する人が電話をかけたら(もちろんフリーダイヤル)、担当スタッフが所定のフォーマットに基づいた質問をして、その内容をもとに履歴書、職歴書を作ってくれるという。そういうのがあったらいいなあ。そういう会社、ある?てなアイデアをクライアントに言ってみたところ、「それは電話スタッフが手間ですから」と却下。悪いアイデアじゃないと思うけどなあ。最近は顧客との窓口をインターネットに集中して、電話番号を公開すらしない会社が多いじゃないですか。そんな時代だからこそ、電話みたいなアナログ手法を生かすべきだと思うんですけどねえ。実際、よそ(とくに大手)より手間かけなきゃ勝てないでしょうに。なんてWEB側にいる人間にあるまじき発言ですな・・・。
2005年11月10日
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20代のころに勤めていた会社の取引先には、財閥系企業がありました。ガラスを扱っていたその会社は、財閥系なのに社名に財閥の名前が含まれていませんでした。その理由をその会社の人から聞いたことがあって、「ガラス屋みたいな、そんな割れやすいモンを売っている会社に、由緒ある名前をつけられんということですわ」だそうで。ほんまかいな、とワカゾーであったワタシは思ったものです。疑念がワタシの顔に浮かんでいたのか、その人はこう続けました。「昔はそうだったんですわ。たとえば東京海上さんは三菱グループの中でも中核の立派な会社ですけど、『保険みたいな人の不幸をメシのタネにする賤業に三菱の名はふさわしくない』ちゅうことであの名前になったみたいやしね」なんでも三菱グループには社名委員会みたいなのがあって、新しくグループ内に出来た会社に三菱の名をつけるのを許すかどうか、必ず審議するというじゃないですか。そういうところなんだなあと思いました、財閥って。名を重んじるという。ちょっと仰々しくて面倒くさそうな世界ですが、でも憧れも感じましたね。当時はCIブームとかで、せっかく何十年と大事にしてきた社名を、いとも簡単に「似非モダン」なカタカナ名に変える会社続出の時期でしたから。まあワタシも少しばかり稼がせていただきましたが。どうしてそんなことを思い出したかというと、最近消費者金融の広告の隅っこに財閥系銀行の名前が書かれるようになったから。わざわざ同系列であることをアピールしているわけですよ。財閥が消費者金融と。消費者金融の地位が上がったのか、財閥系銀行の価値が下がったのか。まあ関係ない話ですけどね。
2005年11月09日
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夜の7時に「打ち合わせしましょう」なんて人を呼びつけておいて、行ってみたらクライアントは不在。「前の仕事が押してしまったので、30分ほどお待ちいただけますでしょうか」と事務員のおばさんはさほど申し訳なさそうでもなく伝言を伝えてくれました。まあいいけどね。今日もまた昼ごはんを食べ損ねるほどのタイトなスケジュールだったし、30分の待ち時間って悪くありません。応接室のふっくらしたソファに体重を預けてリラーックス、ドンドゥーイット、ウェンユワナゴー(意味なし)。10分ほどしたところでドアをコンコンとノックする音が。意外に早いじゃんかと思ったら、クライアントではなくオカモチを持った青年でした。何かの出前のよう。「あのー、ご注文スけど」「えっ?ワタシ?頼んでないけど」「エーでも電話で女の人が」ははーん、さっきのおばさん、メシどきに長時間待たせて悪いと思ったのかな。それともクライアントが「舎路人さんに先に食事してもらってて」とか連絡してきたのかも。気がきくじゃん。こっちはおなかペコペコだし。「じゃ、そこに出しといてよ」と言うと、青年はオカモチからラップのかかた中華丼を出して「ありあとやしたー」と出て行きました。「ほいご苦労さん」。とはいえ、やはりだれにも断らずに箸をつけるというのは大人としてちょっと抵抗があります。どうしようか、おばさん事務員に「いただきます」を言いに行こうかと思案していると、おばさんが血相を変えて飛び込んできました。「すみません!これこっちのです」と、熱いだろうに中華丼を隠すように抱いて出て行きました。あぶねー!もう少しで箸をつけるとこだったよ!神様はときどきこうして人を試すんです。男子たるもの、ビジネスの場で一瞬たりとも気を抜いてはいけません。くそー、負けるもんか(何にだよ)。
2005年11月08日
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4月に入社した新人クンも半年の間にいろいろな経験を積み、「出来ること」の幅が加速度的に広がってきました。その成長ぶりを見るのは面白いし誇らしいのですが、しかし余裕や自信が妙な方向に出てくることがあるので、たまにはシメる必要も出てきます。今日も新人クン、某リサーチ会社を呼びつけておいて、相手が時間ちょうどに来ているのに自分は席で悠然と関係のない電話をしています。ワタシはちょいちょいと肩をつついて来客を知らせました。「おい、○○社が来てるぞ。何してる」「あ、いいんスよ。今回は向こうからの売り込みですから、ちょっとくらい待たせとけば」こんなセリフを吐くんですよ、ガキが。馬鹿モン!そういうのはものすごくレベルの低いビジネスマンのすること。取引先も目の前では何も言わないけど、陰できっと「馬鹿じゃないの」と軽蔑してるぞ。横柄と「格」を勘違いするんじゃない。すぐに応対しろ!まったく。でもこういうのって先輩の真似をしている可能性が高いんですよね。2年目の社員がそういう態度をしているのかなあ。で、そいつらはもっと上の先輩の真似をしてたりとか。うーむ、自分自身も態度や物言いを振り返ってみる必要があるかも。夕方、某クライアントから入金。経理に金額を聞くと、請求額よりも微妙に少ない。もしやと思って計算すると、やっぱり。振込み手数料を引かれていました。言わないとそういうことをする会社ってあるんですよ。昨日書いた「仕事を先にさせてから値切る会社」同様、くだらない大人の見本みたいな連中です。わずかの金額と引き換えに失うものをどうして分からないのか。もっと「人からどう見られるか」を考えようよ、大人の皆さん。
2005年11月07日
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先月おつきあいの始まった会社がありまして。初めてですからこちらもいろいろと気を遣い、綿密に打ち合わせを重ねてようやく実施すべき広告内容が決定。媒体に掲載スケジュールを確認し「ゴーサインをいただければ○日後から掲載可能です」と電話を入れたら、相手の反応はこうでした。「舎路人さんのところとは長いお付き合いをしたいと思ってるんですわ。その点をご考慮いただいて、料金をもう少し勉強してもらえませんかなあ」がっかり、ですね。実施寸前で値引きを求められるとは。もちろん見積りは最初の段階で提示して「その線で」という話でプランを作ったんです。まあワタシももう20年間いろんな人と仕事をしていますので、そんなことを言われてたじろいだりしません。ただ哀しいだけです。この程度の会社(人)との打ち合せに時間を費やしてきたのかと思うと。「長いお付き合いをいただければこちらも大変うれしいです。でも基本的に仕事を発注するイニシアチブはお客様が握っているじゃないですか。ワタシどもはヘタな仕事をすれば切られてしまいます。でもそれでいいと思っています。一回一回真剣勝負をさせてもらえればと思っているんです。そういうことで、将来のご発注をいただくための値引きはしたくありません。今回の料金はお見積り通りでお願いします」とまあ、いちおうこちらがへりくだる形で収めました。本当はそんなに気を遣う必要はないんですけどね。はっきり言って「長いおつきあい」をエサに値引きを求めるような会社(人)はろくなもんじゃありません。本気で「長いおつきあい」をしてくれるというのなら、長期契約の書類を作ってお互いハンコを押すべきです。でもそんなことを持ちかけたら応じてくれると思います? もし万一そういう契約があったって、先方の業績があまりに悪かったりしたら「発注下さい」とは常識的に言えません。「長いおつきあい」なんて約束するものではなくてあくまで結果。最初にそれを言うのって、そもそも空手形なんです(こういうこと新人クンたちに教えておかねばな)。で、ワタシ相手に値引きを求めてきた怖い者知らずの会社ですが、返してきた言葉が「うちも遊びでやっているんじゃなくて、ビジネスですから」。ぎゃはは。ビジネスだから相手を引き返しにくいところまで引っ張り出して、無理を押し通させてもらうよ、という理屈でしょうか。何を言おうと勝手ですけど、ひとつだけ間違いを正しておきましょう。そういうのはビジネスではありません。ビジネス「もどき」もしくは「ごっこ」です。仕事を出す側も受ける側もハッピーでなければビジネスとは言いません。少なくともワタシは。というわけで、その会社からはいまだに発注がありません(笑)。おそらくワタシの作った提案を他の代理店にまわして見積もらせているのでしょう。あーもう。程度の低い会社のなんと多いことか。
2005年11月06日
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これから書くことはもしかしたらスゴイ発見かも知れません。なので特許を取ることも考えたのですが、根拠が理論化できないことと、やはり自分一人得をするのはよろしくないということで、思い切って公開することにしました。ワタシの発見、それは混み合った電車の中で、高い確率で席にありつくことを可能にする原理です。あっ!なんですかその目は!なんですかその「しょーもなー」みたいな冷ややかな笑いは!まあいいでしょう。続けます。最近気づいたんです。電車の席には「動的な席」と「静的な席」があると。「動的な席」は人の入れ替わりが多く、「静的な席」は一人の人がずっと座り続けるんです。なぜかは分かりませんが、そういう席がたしかにあるんです。それぞれの席がどのあたりにあるかということは、特に規則性はないようです。おそらく車両によっても違うのではないかと思います。だから混みあった電車で席に座りたければ、座っていた人が下車するのをよーく観察することです。先にいた乗客が降りて前に立っていた乗客が座ったその席にじわじわっと近づいて、さりげなく前の位置をキープしましょう。きっと今しがた座った乗客は比較的短時間で降りるはずです。ほんとですって!ここ数日電車に乗るたびに注意して観察していたんですが、電車内に「動的な席」と「静的な席」が存在することはワタシの中で確信になりつつあります。通勤ラッシュで疲弊している勤め人の方はぜひお試し下さい。21世紀の「流星課長」は車内を飛びまわったりしないのです。
2005年11月05日
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これから会社を立ち上げるという起業家の方と初面談。いくら忙しくてもそういう場は大事にしなければ。営業的にはもちろんですが、起業する人やビジネスには興味がありますからね。で、お会いした方は美容関連の食品を通販したいとのこと。こんなところでプランをお話しするわけにはいきませんが、かなり希少性の高い商品らしいのでいけるかも。とは言うものの、起業する人ってみんな大成功間違いなしみたいな話をするんですけどね。おっと・・・。健康といえばテレビの影響が相当に強いのですが、人気番組の「A辞典」は一千万円、「Oテレビ」は二千万円で商材を取り上げてもらうことができるとか。テレビ局にはその筋の会社が頻繁にアプローチしているそうですよ。実際、それだけお金を使ったってCMを流すよりよほど効果がありますから。取材シーンの中でさりげなく商品のパッケージを映させる(これ見よがしでなく)のがいいらしく、うまくいけば翌日には全国から何百件も問合せがはいるそうで。ネットではそこまでいきません。まだまだテレビの力ってすごいです。人を動かす力が。しばらくお会いしていない某不動産会社の方と電話で打合せ。「近いうちにブログを使った広告を提案してよ」ときました。やったね。ああでもどうやって時間をひねりだせばいいんだ!
2005年11月04日
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セミナーも終わって気持ちの上では大きな山を一つ越えたんですが、日々の仕事は「やらねばならないこと」が山積みで「気がつけば夕方」みたいな毎日が当面続くのはほぼ間違いなし。退職者から引き継いだ仕事の中にいくつもの問題が発覚し、おそらく明日から「火消し」に走らねばなりません。どうやら安請け合いをいくつもしているらしく、いくつかのクライアントから「あれどうなりました?」みたいな電話が入っているんです。「すぐに対応しますが、費用は○○円かかりますよ」「何言うてますの!Aさんはタダでやる言うてましたで!」退職者Aクンの携帯に電話して確認すると、たしかにそう言ったとのこと。このバカタレ。その場しのぎの対応で逃げまわってきたものの、身動きが取れなくなって結局パンクしてしまったというのが退職の実態のように思えてきました。これから「火消し」にかかる時間と手間を考えると、どうしても以前からのクライアントへのケアがおろそかになります。これはやり方を考えないと、以前からのクライアントと引き継いだクライアントの両方にそっぽを向かれる可能性も。電話の受け答えや事務スタッフへの指示がトゲトゲしくなっているのが自分でもよく分かります。「忙しい」は「心を亡くす」、ハイほんとそうです。そういうわけで、今日一日はしっかりと休養。買ったもののずっと取りに行けなかったスーツを受け取りに心斎橋に出て、あてもなくぶらぶら。昼食は回転寿司ながらクオリティの高い「赤垣屋」に入って、秋鮭を堪能しました。うーん、この時期の鮭の油の乗り方は尋常ではありません。トロやら炙りやらオニオンあえやら白子やら、鮭づくしで満腹です。パソコンの前でとりあえず空腹を満たすためだけの食事をとる毎日、ひさしぶりに満足感のある食事をしましたが、次にこんな食事ができるのはいつになるか。なんてムショ入り前のやくざの鉄砲玉みたいな心境。とにかく山積みの仕事を今月中に片付けて、年末までには軌道に乗せてしまわねば。そうして年末にはやりたいことやって、行きたいところに行って、食べたいものを食べて、会いたい人に会う。そのために当面は仕事一色禁欲生活。
2005年11月03日
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TOP欄でごくさりげに告知していましたセミナー、無事終わりました。楽天仲間では「今日のピン!」の特許屋さん、「販促ソムリエ ホリマガ」ことほりたさんが来てくれました。ありがとうございました。関西系楽天有名人でもありお忙しいお2人に来ていただけるなんて、鼻が高いです。場所は扇町インキューベーションプラザ、通称「メビック大阪」というところ。実はワタシも今回初めて知ったのですが、今はなき「扇町ミュージアムスクエア」の流れを汲む組織体なのだそう。「ミュージアムスクエア」と聞いて「おおっ」と身を乗り出す人はワタシと同世代?いやもう少し若い人もいるかな。ライブハウスくらいの小さなスペースで、小劇団の演劇をよくやっていました。ワタシはさほどそちら方面に興味はなかったのですが、20代の頃に勤めていた会社の同僚にアマチュア劇団員がいた関係で、何回か足を運んだことがあります。最初の結婚をする前にデートで行ったこともあったなあ、誘われて。たしか「ブリキの自発団」でした。銀粉蝶や片桐はいりが出ていましたが、ワケわかんなかった(笑)。さてセミナーですが、講師としてはとりあえず予定していた内容は全部話せたので、いちおうは満足。受講した人がどう思ってくれたのかは分かりませんが・・・。終わった後で主催団体の方がアンケートのコピーをくれたんですが、5段階評価は上から2番目の「まあまあ良かった」が一番多かったのでとりあえずは一安心。ですがこういうアンケートはあまり悪いことは書かないものですから、多少割り引いて受け止めたほうがいいかも知れませんが。まあしかし、終わってから熱心に質問してくれた人がいたり、なにより某県のコンサルタントの方から「ビジネスブログにテーマを絞ってぜひセミナーを」なんて話もいただいて、講師的には収穫大でした。アンケートで明らかに不満を表明していたのは3人。文面からするとウェブデザイナーの人かな?「知っている内容ばかり。もっと突っ込んだ内容が聞きたかった」とのこと。たしかになー。今回はどちらかというと初歩的な内容を多くしたんですが、反省点は間違いなく「集客時にレベルをはっきりさせなかった」ことですね。案内のチラシに「ウェブ業界人向け」とか「これからネットショップを開く方へ」みたいな、ターゲットと受講者の知識レベルを示唆する文言を入れておくべきでした。「インターネット広告で小さな会社がお客をつかむ方法」では、そこまで分からないですよね。まあ、ある程度含みをもたせたテーマでお客を集めようというスケベ心もあったのは事実ですが。物足りなかった方、すみません!次回からは「レベル」をはっきりと表示しますので許して。ああでも2時間のセミナーで最後に声が枯れたのはプロとしてはちょっと情けない。それとマジメすぎたかな。笑いが取れなかったのも悔しい!次だ次!
2005年11月02日
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退職した同僚から引き継いだクライアントの三田部長(仮名)と朝から打合せ。終わったのが12時半だったので、部長から「昼食でも」と誘っていただきました。まだ会ったのは3度ばかりでビジネスの話しかしていないので、「お互いをよく知りましょう」みたいなニュアンスのランチです。話題のジャブはお約束というか、部長のほうから「舎路人さんはどちらにお住まいなんですか?」。「○市なんですが、××というところはご存じですか?」すると部長、相好を崩して「おおー、我が母校のある町ですな。私は○高校ですわ」。びっくりです。ワタシも「○高校」の出身なんですから。「うわっ!それじゃ先輩でいらっしゃったんだ」「舎路人さんおいくつですか?」「今年42です」「何いうてますのん!それやったら同い年やんか」「うわわわ、失礼しました」「これはちょっと落ち着いて話さねばなりませんな」食事中、互いの友人や名物先生の記憶をひもといていくと知っている名もあり、これは間違いありません。とはいえ、同じ高校で同じ3年間を過ごしながら、ワタシは部長を、部長はワタシを全然知らなかったんです。その2人が高校を卒業しておよそ四半世紀後に邂逅するというのも不思議なものです。それにしても、高校時代の記憶がこれほどまでに薄れてしまっているのかとお互いに愕然としましたね。頭の中に消しゴムがあるのかと思うほどですよ。お互いに1、2、3年生のときの担任の先生がはっきりしないんですから。間違いなく覚えているのは戦前からあったボロボロの木造校舎や学校の前にあった「チキンラーメンを食べさせてくれる」駄菓子屋などのモノばかり。どうして人の記憶があまり残っていないんだろう。いやしかし、部長と並んで立って同い年だと言ったら、10人中10人が「ウッソー」だろうなあ。上場企業の部長(執行役員兼任)と、いまだ町中を走り回ってる企画屋じゃ顔に刻まれる皺の数や種類も違うのか。中身はオッサン、見かけはワカゾー。逆「名探偵コナン」かワタシは。別れ際、「そしたら次の打合せのときには卒業アルバム持ってくるわ」と笑ったその一瞬、高校時代に部長を校庭で見たような気がしました。
2005年11月01日
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