秀次郎 (阪急豊中) 2002.8.16


食った物:内モンゴル塩ラーメン&どて焼き2本
値段:900円・1本100円(税込み)
メニュー:醤油ラーメン、ネギそば、チャーシューメン、角煮ラーメン、内モンゴル塩ラーメン、秀次郎丼・
ブタマヨ丼、ぎょうざ、角煮単品、チャーシュー・半熟煮卵盛り合わせ、どて焼き、ライス、ビール
その他:18時~2時(売切れ次第閉店)11席しかなく、待つ人が多い

秀次郎外観
阪急豊中駅より徒歩2分。西口のアップル薬局と喫茶店の間の細道をまっすぐ50mほど行くとある。
閑静な住宅街の中で、11人で満席になる小さい店なのでちょっとわかりずらいかも。並んでる人が目印?
18時の開店から人が途切れることなく、常に店外で空席待ちの状態だ。
たまに深夜にいけば待たずに座れることがあるが、営業時間のAM2時までに完売することもしばしば。
ちなみにその先をまっすぐ行けば、甲子園ができる前に高校野球が行われていた「豊中球場」の跡地がある。

この店はかなりのこだわりを持った店である。
下の写真のように上方ラーメン定義を店長自ら定め、遵守している。
上方ラーメン定義
一、上方の味の基本、昆布と薄口醤油を用いる。
一、自家製麺である。製麺屋の麺は使わない。
一、平ザルを用いる。うどんデボは使わない。
一、あっさり、クリアーである。濁ったダシは使わない。
一、モヤシはラーメンに合わないので使わない。
以上の五箇条だ!!
たまたま、隣にいたオヤジさん2人組みが異常なくらい真剣に食っていて、食いながらびっしりメモを取っていた。
会社か店にここのラーメンを食ってレポートを書けと命じられたそうだ。
店長はその行為に立腹する様子もなく、逆に「何か質問があったら聞いて下さい」と寛大及び丁重に応対する。
別に聞かれたわけでもないが、ラーメンに相当な自信を持つ店長は自らこう語る。
「うちは製麺屋の麺ではなく、自家製麺を使ってます。製麺屋は自分とこで使うのではなく、他の店で使うから
安全を求めPGや保存料を必ず使いますね。うちは自家製だからそんなの(保存料)は必要ないんです。
ラーメン屋は麺で勝負でしょ?スープがうまいのならスープ屋になればいい。麺を食べておいしいと思って
もらえれば、こっちの勝ちなんですから。(完敗です!)
水は10杯分で替えます。鍋は中華鍋を使います。なぜなら麺はアルカリ性で、洗剤なんかもアルカリ性でネバネバ
するでしょ?麺がダメにならないようにこまめに替えます。
平ザルを使うのは、デボだとこの中にしかお湯が入らないからおいしくならない。それにデボの中でこうやって
ハシでかき混ぜると麺に傷がつきますね。
うどんデボなら誰でも簡単に茹でれるけどラーメン屋なら平ザルを使わないとダメですね。
あと、製麺屋に頼んでオリジナルの麺を使ってるとこは認めますけど、そうじゃないとこはズルイですよ。
300円しか儲からないとこ(製麺屋の麺なら)600円は儲かりますよ。大きいですよね。
ラーメンを(和食の)麺料理と考えればここまでしますよ。」
以上、が店長のコメントである。

とにかく、麺で勝負だ! ガチンコでもスープが取り上げられ、世間はスープを重視するが、店長はスープは
麺に付随したオマケと考えている。
ここの麺についての秘密をちょっと。(店内に書いてるから秘密じゃない?)
麺は無農藥、無漂白の一等小麦粉に名古屋コーチン鷄卵、内モンゴル産天然カンスイを用いた自家製麺。
「名古屋コーチン卵と小麦粉のほのかな甘味、旨味がスープの味をさらに深め、細目なのに十分コシがあり、
スープとの相性抜群」(抜粋)

さあ、長くなったがラーメンの紹介だ。
内モンゴル塩ラーメン&どて焼き

さきに頼んだどて焼きから食す。これはチャーシューです。また食ってしまいました^^。
かなりカロリーが高そうだが、肉食獣のぼくにとっては病みつきになるうまさだ。これ3本をおかずにして
飯を2杯は食える。
次に待望の内モンゴル塩ラーメン。もともと日本人はモンゴルからやってきた移住民。
先祖代々受け継がれた血が騒ぐ!? というのは冗談で、関西風うどんをイメージしたラーメンというだけ
あってスープは透き通るような美しさだ。
大判チャーシューにほうれん草、モヤシのかわり?にレタスが入っている。海苔とワンタン2枚もイケる。

店長がこだわりまくった麺はアルデンテ。固めに茹でたのではなく、良い食材を使い、なるべくしてなった
芸術のコシだ。麺を食ってるんだ!という感動さえ覚える。
別におおげさにいってるのではない。うそと思うなら食ってみて下さい。
スープはあくまでもオマケというが、なかなかどうしてうまいじゃありませんか。
最近とんこつのコテコテを飲み続けてきてちょっとカンベンだが、このスープは体に染み込んでいくように全て
飲み干せました。
どうしてもラーメンのスープはカロリーが高く、全部飲むと体に悪いと言われるが、その心配はなさそうだ。
薬湯といえばうそだが、中華スープの感覚で飲める。
ほんとに味が薄いんで麺に消されたように思えるが、コクが後から追っかけてくる。昆布と名古屋コーチンの仕業!?
薄味にはほうれん草とレタスがマッチし、おいしく食物繊維とカロチンを摂取できる。
ここまでベタ褒めであるが、スープの温度が若干低いようだ。夏だから特に問題なし?たぶんノビの防止だろう。
あと、値段がちょと気になった。しがないサラリーマンにはぜいたくなラーメンになってしまう。

ハイ!ゴウランクは ★★★★ です!
金の5つ星でないのは、未知の激ウマラーメンが存在するかもしれないからだ!ここが満点ならそれ以上の
ところがなくなってしまうからね。あっさり塩ラーメン好きなら間違いなく満点でしょうな。


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