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窓から射し込む陽の光が暖かく 窓辺の花たちも嬉しそうピ~ンと張りつめていた気持ちが優しい気持ちに冬の私は精神的に余裕がなくて嫌い!女が一人豪雪地帯で頑張っている内に気が強くなってどんな出来事があっても一人でやらねばならないので“どうしましょう~”って言ってられなくて今日から少しずつ優しい女に戻りましょ…・・☆・・―さくらの木― もしも、母さんが 叱らなきゃ、咲いた さくらの あの枝へ、ちょいと のぼって みたいのよ。一番目の枝まで のぼったら、町が かすみの なかにみえ、お伽(とぎ)の くにの ようでしょう。三番目の枝に 腰かけて、お花のなかに つつまれりゃ、私が お花の 姫さまで、ふしぎな 灰でも ふりまいて、咲かせたような、 気がしましょう。もしも 誰かが みつけなきゃ、ちょいと のぼって みたいのよ。(金子みすず)
March 14, 2004
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雪が降ってます。でも、気分は春もう峠は越えたって感じ!でも、結構な降り方なのよ。・・☆・・―春の歌― 春はきぬ 春はきぬ 初音やさしきうぐひすよ こぞに別離(わかれ)を告げよかし 谷間に残る白雪よ 葬りかくせ去歳(こぞ)の冬 春はきぬ 春はきぬ さみしくさむくことばなく まづしくくらくひかりなく みにくゝおもくちからなく かなしき冬よ行きねかし 春はきぬ 春はきぬ 浅みどりなる新草(にひぐさ)よ とほき野面(のもせ)を画(ゑが)けかし さきては紅(あか)き春花よ 樹々の梢を染めよかし 春はきぬ 春はきぬ 霞よ雲よ動(ゆる)ぎいで 氷れる空をあたゝめよ 花の香おくる春風よ 眠れる山を吹きさませ 春はきぬ 春はきぬ 春をよせくる朝汐(あさじほ)よ 蘆の枯葉を洗ひ去れ 霞に酔へる雛鶴よ 若きあしたの空へ飛べ 春はきぬ 春はきぬ うれひの芹の根を絶えて 氷れるなみだ今いづこ つもれる雪の消えうせて けふの若菜と萌えよかし島崎藤村(若菜集)より
March 13, 2004
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雨が降ってます暖かくなって来たってことかしら?雪解けの頃って悲しくなるくらい汚いの・・・でも、我慢しましょ春がそこまできた気配だからこの冬は皆さんの書き込みに励まされましたありがとう!壁紙を変えてみたけれどちょっと不安です!・・☆・・空気と光とそして友達の愛!これだけ残っていたら、弱りきってしまうな。(ゲーテ)
March 11, 2004
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アカデミー受賞作品 “今を生きる”をごらんになった方は多いと思います。Oh Captain! My Captain!の続きを知りたいというメッセが入りました。それで今日はホイットマンの“Oh Captain! My Captain!”です。―おお、「船長」!わが「船長」よ!―おお、船長!わが船長よ!私たちの恐ろしい航海は終わった、船はあらゆる苦難を凌ぎ(しの)ぎ、私たちの探(たず)ね求めた獲物はかち得られた、港は近い、聞こえてくる鐘の音(ね)、群集はみな狂気している、人々の目が、がっちりした船、いかつくも果敢な船の後を追うとき、しかし、ああ、傷む心よ!心よ!心よ!冷たくなってたおれ死んだ、ああ、紅(あか)き血の滴(したた)り。続きはこちら
March 10, 2004
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―'Light-winged smoke, Icarian bird'―Light-winged smoke, Icarian bird,Melting thy pinions in thy upward flight,Lark without song, and messenger of dawn,Circling above the hamlets as thy nest;Or else, deperting dream , and shadowy fromOf midnight vision, gathering up thy skirts;by night star-veiling, and by daydarkening the light and blotting out the sun;Go thou my incense upward from this hearth,And ask the gods to pardon this clear flame.(Henry David thoreau)―軽やかな翼の煙―軽い翼の「けむり」、イカロスにも似た鳥よ、お前は昇るにつれて翼を溶かす。歌わぬヒバリ、夜明けの使者よ、お前はねぐらとする村の上空で弧を描く。あるいは立ち去ろうとする夢なのか、裳裾にひだをつくる、真夜中の暗い幻影なのか。夜は星おおい隠し、昼は光線を暗くして、太陽を翳らせる者。いざ立ち昇れ、わが香煙よ、この暖炉より、そして乞え、神々に、あかあかと燃ゆる焔の許しを。(ヘンリー・デイビット・ソロー)森の生活 (ウォールデン)より・・☆・・あかあかと燃える暖炉の焔は体はもちろんのこと何故か心まで暖かくしてくれる。でも、このところ暖炉からの出火が多くあるので気をつけなければ・・・。
March 8, 2004
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いつも訪れて下さる白鳥の好きなあなたに・・・・・☆・・―クール湖の白鳥―樹々はそれぞれに秋の美を装い森の小道はみな乾いている十月の夕暮れの光を吸って水は静かな空を映しているところどころ涸石の散る水辺には五十九羽の白鳥がいる。はじめてその数をかぞえた時から十九度目の「秋」が来ている。あの時は、まだ数えおわらぬうちにだしぬけにみんな飛びたって乱れた大きな輪となりざわめく羽音とともに、散っていった。それから毎年、これらの輝かしい生きものを眺めてきたが今年、私の心は傷み悲しむばかりだ。すべてが変わってしまったのだ、頭上の羽音とともに足どり軽く走ったあの時とはすべてが変わってしまったのだ。それなのに白鳥たちはいまもなお倦(う)む様子もなく愛しあっているよくなじんだ冷たい水を掻いて進みまた、空に飛び立ってゆく彼らの心は老いることがないのだ、どこに流浪しようと、常にその情熱と征服欲をしっかり内側に保持しているのだ。それでいて彼らはいま静かな水に浮き漂っている。何たる霊妙な姿であることか!そしていつの日か私が目を覚まして白鳥たちは飛び去ってしまったと知った時も彼らはどこかの池か湖のほとりで藺草(いぐさ)の間に巣を作り誰か、私の知らぬ人の眼を楽しませつづけるのだろう。(W.B.Yeats)加島祥造 訳
March 6, 2004
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私の本棚の中には中学生の頃からの愛読書があります。増えずづける本の整理をして、ダンボールに入れて友人にあげたりするのですが、どうしても手放せない本があります。その中の一冊がヘルマン・ヘッセの『郷愁』ちょっと疲れた時、読みたくなる本さまざまな悲しい経験にあいながらも明るい心を持ち続ける主人公(ペーター・カーメンチント)そして美しい自然描写。雑多な日常のあれこれにかき乱された私の心はこの本と私の周りの美しい自然とその静けさによって癒される。あなたも一度は手にされたことのある一冊でしょう。
March 5, 2004
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気温マイナス9℃真冬に逆もどり、ブルブル!息を吹くと飛んで行くくらい軽いサラサラの雪が降ってます。もちろん雪の結晶が、ちゃんと肉眼で見れます。いい雪だけれど・・・もう、いらない!!我が家は、床暖房とボイラー暖房で全ての部屋、トイレも浴室も暖かいのですが、唯一暖房がない所があります。それは厨房ここはとにかく寒い!まるで冷蔵庫です。吐く息が白い、台ふきんが凍ってる!絞ったままの状態で台ふきんが凍ってるなんてことが度々です。ごめんなさい。ちょっと体調が悪いのでベットの中に戻ります書き込みをして下さった方にお返事が出来てない状態ですが、後ほど必ず参りますので…・・☆・・ ―草のみ一つ二つより―外形にこだわる勿(なか)れ。小事に拘泥(こうでい)する勿れ。面白がる勿れ。愚痴をこぼす勿れ。希(ねがわ)くば一歩を進めよ。唯一歩を。然らば汝の前には不如意はその影をひそめ、不平はその跡をを絶たん。否、不可能と思ったことの存在不可能でも何でもないことをさとるだろう。その一歩を進むか否かによって見ゆるべきものの眼中に落ちてこなかったのを知るだろう。否一歩、唯一歩の相違で、あたりのさまのまったく変わってあらわれて来るのを見るであろう。(田山花袋)
March 3, 2004
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―三つの泉―人の世のはてしなき悲しい荒野にひめやかに人知れず 三つの泉が湧きだした一つは青春の泉 抗らう思いをはらみほとばしり わきかえり かがよい ざわめく一つは詩の泉 霊感の波をたたえ人の世の荒野にて追われた者の喉をうるおす残る一つは―冷たい忘却の泉これがなにより 甘く心の渇きをいやす(アレクサンドル・プーシキン)
March 2, 2004
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―私の夜―別れるとき もう次の約束をしなくなった“さよなら”のあと“ではまたいつか”の言葉をそえるだけで地下鉄の階段を 右と左に別れて降りてゆく振り返る ということも もうないことを思って私も振りむくことをやめている夜になると この夏 日和佐の砂浜で見た海亀の産卵の姿を思っている四肢を砂に埋めて 見開いた目を空にむけて長い苦しみの時間をかけて産み落とす卵はいままで私の見たものの中で もっとも美しいものとして目に残り薄紅色の 真珠色のあたたかく やわらかく私の手のひらの中に ちょうど包めそうな光に珠はひとの姿を形づくる前の宿ったばかりの ひとのいのち そのものと同じに違いない亀はその淡々しい 美しいいのちを砂に埋めて自然の手にまかせたまま 星明りの海に帰っていった重く疲れた体を引きずり波打ちぎわにたどりつくまでの長い時間も亀は振りむくことをしなかった振りむくことを期待して 波間にかくれるもで見送った私の感傷を灯を消した床の中で 私は笑ってみる動物も植物も 愛などという面倒な感情は不用なのだ犬や猫 猿の生態に愛を認めるのも人の感傷に過ぎないのではないか彼らは 愛よりも生そのものを 見事に行動しているのだ愛を断ち切ったり 紡いだりそれも至極個人的な感情の中での操作をくり返している日々に何がある?亀は 産卵の傷ましい疲労からとうに回復しているだろう産み落とした卵のどれほどが生を全うして 海に帰って来るかを思うこともなくすべて自然のまま海底に 心静かに 忠実に生を呼吸しているだろう“またいつか”の言葉の意味の 重さ 軽さそのどちらとも計りかねて 胸に手を置くと私の生が忠実に 生を鼓動していることに気づく私も 星明りの海の 深みへと降りてゆく私の夜(高田敏子)
March 1, 2004
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