約束さ永遠のミステリ~ 妄想と考察と日常の闇鍋

約束さ永遠のミステリ~ 妄想と考察と日常の闇鍋

PR

×

プロフィール

greenred29

greenred29

カレンダー

バックナンバー

2026年06月
2026年05月
2026年04月
2026年03月
2026年02月

カテゴリ

コメント新着

コメントに書き込みはありません。

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2025年12月22日
XML
カテゴリ: 特撮
​特捜戦隊デカレンジャーで推理要素のあるエピソードを紹介・解説する第3回である。
※本考察では、デカグリーン/江成仙一を、作中での呼称にならい「センちゃん」と表記する。
ガス状生命体とシンノー星人ハクタク
デカレンジャーの世界は多種多様な能力を持った異星人が存在する。前回解説したバイズ・ゴアも平均身長が5.8㎝という異星人だった。宇宙においては地球の常識など通用しない。今回登場するアリエナイザー、スピリト星人ビョーイもその例にもれず、その正体はガス状の生命体だ。
地球人にはスピリト星人の姿すら見えない。その名の通り霊魂のような存在の異星人だが、彼ら専用の操縦マシンもあれば、彼らをいぶりだす薬草も存在する。設定には若干のご都合主義的な部分もあるが、基本的なフレームワークはきちんと作られている。
そんなスピリト星人ビョーイに対抗できる存在が、シンノー星人ハクタクだ。神獣の名を冠する彼女は宇宙の薬草に詳しい漢方医である。少々口は悪いが根っこは優しいおばあさんだ。外見で差別された経験があるのか、普段は可憐な少女に化けている。彼女は34話「セレブ・ゲーム」にて再登場するが、地球で漢方屋を営んでいる。その理由は本エピソードを視聴すれば納得できるだろう。
エピソード25「ウィットネス・グランマ」の考察

あらすじ
地球に怪重機・ハンタージェットが現れた。職務質問をしても応答はなく、中に入ってみるもそこには誰もいない。ただ操縦席に魔法瓶のようなものが置かれていた。操縦者は何処に行ったのかと辺りを捜索するデカレンジャー達。
場面は代わって、一人の少女が苦しむ男性を目撃する。紫色のもやもやが男性の身体に入っていく。この紫色のもやもやこそスピリト星人ビョーイだ。ビョーイは男性に憑依し、目撃者の少女を追いかける。
センちゃん(デカグリーン)はその少女を保護し、テツ(デカブライト)によって男は撃退される。その後、倒れている男を梅子(デカピンク)が発見し、ジャスミン(デカイエロー)が邪悪な残留思念を感じ取る。遅れてバン(デカレッド)も合流し、少女に化けていたハクタクをデカベースへ連れていくことになる。
デカベースで白鳥スワンの分析により怪重機に乗っていたのがスピリト星人ビョーイだと判明する。デカレンジャーはハクタクに協力を要請するも、人を外見で判断する地球人に協力したくないと言われてしまう。
しかし、その直後、ハクタクはデカベース内で何者かに狙撃される。誰かがビョーイに憑依されてると気付いたセンちゃんは、ハクタクを連れてデカベースから外へ逃げ出す。センちゃんは誰が犯人だと推理を巡らすも、発信機によって後をつけられアブレラの部下からの攻撃を受けてしまう。上級戦闘員のイーガロイドすら現れ、何とか撃退するもセンちゃんは怪我で満身創痍となる。
ハクタクの隠れ家に避難し、怪我を押してシンキングポーズで推理する。解決策を思いついたセンちゃんはデカレンジャーのメンバーを呼び出し、「この中にビョーイに憑依されたやつがいる」と指摘。取りついているか分かる薬があると丸薬を差し出した。この丸薬を飲むとくしゃみが出るが、取り付かれた人間はくしゃみが出ない。そう言って薬を飲んだセンちゃんは何度もくしゃみをする。
皆も薬を飲むが、バン以外のメンバーは誰もくしゃみをしなかった。しばらくすると、バンだけがくしゃみをし始めた。そこでセンちゃんは「ビョーイが乗り移ってるのはバンだね」と指摘。丸薬が単なるビタミン剤だと知ったビョーイは、センちゃんの指摘に驚愕し暴れ出す。センちゃんの罠に引っかかったビョーイを、ハクタクは自分を囮にして外へ誘い出した。センちゃんがハクタクの指示でビョーイをあぶりだせる薬草を狙撃し、その煙によってビョーイはバンの身体から追い出されてしまう。ビョーイは逃亡。怪重機に乗って逃げようとするが、ジャッジメントによりデリートされ、一件落着となった。
推理小説的要素の考察
「ウィットネス・グランマ」は、センちゃんの頭脳と正義感がいかんなく発揮された名作である。自身の怪我よりもハクタクの身を案じるその優しさに、ハクタクだけでなく視聴者もときめいてしまうだろう。(それが災いしてラストで玉手箱によりおじいさんにされてしまうのだが)
スピリト星人ビョーイの憑依能力については、第19話「フェイク・ブルー」のウージョン星人ジンチェも似た能力を持っている。こちらは精神を入れ替える能力だ。ホージーが当初疑われたのは、過去に『フェイク・ブルー』で肉体を乗っ取られた経験があるためである。
「ウィットネス・グランマ」の推理小説的要素としては、 「犯人当て」 があげられるだろう。
仲間の内の誰か一人に宇宙人が憑依している。地球人には憑依している宇宙人は視認できない。ハクタクもビョーイを見ることはできても、乗り移っているかは分からない。ハクタクの身を守るためにも不用意に仲間に接触できない。そんな状況において、誰が犯人かを当てなくてはいけないのだ。
テツはビョーイが乗り移った男を追いかけ、梅子は第一発見者。ジャスミンは倒れた男に触れているし、バンは合流するまで時間があった。ホージーは過去に肉体を乗っ取られたことがある。ホージーが疑われた理由はこじつけであるが、後は皆に機会があったと言える。地球人にはビョーイが見えない以上、推理から犯人を見つけなくてはいけない。
そこで出てくるのが、 「犯人のみが知っている情報」 を逆手に取る要素だ。
センちゃんはビタミン剤を、ビョーイを特定できる薬だと偽って皆に飲ませる。「くしゃみが出たら大丈夫、くしゃみが出ないならそいつが犯人だ」と指摘したのだ。勿論これは罠である。このやり口は刑事コロンボや古畑任三郎が有名ではないだろうか。私は刑事コロンボの「5時30分の目撃者」を思い出した。
ミステリーとしては非常にベタな罠であるが、ビョーイの立場からすれば引っかかるのは仕方ない。なにせ周りは自分以外全員が敵であり、正体がバレれば袋叩きにされかねない状況だ。ビョーイからすれば、正体が露見するプレッシャーが大きかったのだろう。犯人だからこその不安を上手く利用したセンちゃんの頭脳には脱帽である。
ところでビョーイは、センちゃんにトリックを見破られた時点で、別の人物に乗り移るという手段はなかったのだろうか。もっともハクタクの隠れ家は人里離れたところにあったし、ハクタクの薬草が無くとも宇宙警察ならスピリト星人を確保することはできただろう。人に乗り移る隙に逮捕されても困るし、ハクタク排除に気を取られていたのかもしれない。
「ウィットネス・グランマ」のセンちゃんは実にかっこいい。強さと賢さと優しさがしっかり描かれており、ハクタクが惚れるのも納得してしまう。なお、玉手箱での老人化は最後にはちゃんと戻るので大丈夫だ。(ロマンスグレーのセンちゃんもなかなか魅力的ではあるが)
この考察はあと2回ほど書いてみる予定だ。他にもこの特撮作品のこの話がミステリーっぽいよと思う話があればぜひ教えて欲しい。
【note有料記事の告知】
本考察の最終回はnoteにて有料コンテンツとして販売させていただく予定です。
無料記事を読んで「面白い」「考察が深い」と感じてくださった方は、よりディープな特典が付いた最終章のお買い上げをぜひご検討ください。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

特捜戦隊デカレンジャー 全50話セット 【DVD】
価格:9,800円(税込、送料別) (2025/12/22時点)







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2025年12月22日 18時54分37秒
コメント(0) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: