GUINの匣

GUINの匣


本日朝から自治会の掃除。バイト(激短)。その後八月のグループ展、波展の打ち合わせ。遅れて合流。集まったのは六人中五人。早く帰った一人をのぞき、四人で居酒屋へ。

会話はいつしかスペイン中心に…。
たとえ二週間でも、美術館やスケッチで巡れる事が出来た二年前。

考えてみれば、ヨーロッパに憧れた学生時代。実際に自分が行けるなどとは思っていなかったかな。学校を出てすぐに勤め始め、普通に結婚し子育てもした。新婚旅行のツアーで海外に行きはしたものの、絵画とは程遠い旅行だった。

滞在中は美術の教科書や資料集、画集で見ていた作品を、美術館で毎日のように見ていた。雑誌でしか知らなかった現代の作家の情報が聞けたりもした。
学生時代に、ソファーに座り込み二時間ほど見つめた地元神戸の美術館での展覧会に来た作品。向こうで再会した時には何故あの時そうしたのか、思い出して確認することが出来た。

お酒の力もあって、また饒舌に語ってしまった。

自分には無理だと思っていた事が一つ叶った。

いろいろな国を回れるようなゆとりは今はないから、これが最後のチャンスかも知れないと二年前は思った。でもいつかは行ってみたいと夢は広がる。もちろん絵画を通して訪ねて行くこと。
叶わないかも知れないけれど目標として、来年もう一度渡西したいな。そして二年前には出来なかった事をやりたい、行けなかった所を回りたい。そんな思いがまた膨らんだ。
例えすぐに叶わなくても、準備はしておこう。気持ちを失わなければいつかきっと叶うさー。
もうけして若くはないから、他人と比べて早いか遅いかを考えているより、残りの人生の中でやれるかどうか。どうせならやってみたい、とまた夢を見ることにした。

一つの夢が叶う事はやっぱり次への始まりになって、終わりなく追いかけて行くものなのかも知れないな。

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