Guitar Battle

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SG

SG


ギブソンSGは、アメリカ・ギブソン社が1961年に発表したエレクトリックギター。

SGとはソリッド・ギターの意。1952年に発売されたレスポールは当初好調なセールスを続けたが、50年代後半になると販売台数も落ち込んできた。また、メイプル・トップ+マホガニーバックの構造等製造コストの問題も抱えていた。そのためギブソン社はレスポールにモデルチェンジを施す。フェンダー社よりテレキャスターが発売された頃と異なり、この頃はギブソン社が発売するギターの伝統的なデザインが古臭いと評されていたこともあり、カッタウェイもシングルからダブルへと変更され、製造工程のコスト削減の為ボディーもメイプル+マホガニーからマホガニーの一枚板となり、厚さも薄くなったためとても軽い。

当時の名称はレスポールだったが、レス・ポール氏との契約が切れたため、SGという名称になった。それ以前のシングル・カッタウェイのレスポールと区別する為、この頃の物をレスポールSGと呼ぶ。レス・ポール氏は、「クワガタみたいで驚いた」と言っている。氏がSGを抱えたカタログ写真も存在するが、本人はこのモデルチェンジをあまり気に入っていなかったようである。

当初よりカスタム/スタンダード/スペシャル/ジュニアというレスポールと同様のラインナップが用意されたが、カスタムのボディーカラーはそれまでのブラック・ビューティーからホワイトに変更。スタンダードもサンバーストからチェリーレッドの単色に変更された。スペシャル、ジュニアも、それまでのオリジナルデザインのボディーからスタンダードと同じボディを使うことで、コスト削減が図られた。

ボディーが薄くマホガニーのみを使用しているため、音色はレスポールに比べるとクリアー。レスポールのような低音の図太さには若干欠けるが、中音域に独特のガッツがあり、ロックミュージシャンに好まれる。 デザインと抱き心地を両立させたボディラインと、ネックのほぼ全てがボディから飛び出したデザインにより、演奏性は非常に良いが、ストラップで吊るした時のバランスが若干悪く、ネック側が下がり気味になってしまうのが玉に瑕である。


ギブソンSGを使用しているギタリスト
アンガス・ヤング(AC/DC)
トニー・アイオミ(ブラック・サバス)
リヴァース・クオモ(ウィーザー)
デレク・トラックス
アンガス・ヤング、トニー・アイオミはデビュー当時からSGを使っている。 クリーム時代のエリック・クラプトンも愛用した。彼はカラフルなサイケデリックペイントを施している(後にトッド・ラングレンが所有)。
ジョージ・ハリソンもクラプトンと同時期の66年から68年頃まで使用した。ジョージはこれをバッドフィンガーのピート・ハムに譲り、近年オークションに出品された。
また、60年代後半からピート・タウンゼントはSGスペシャルを使用。「ロックンロール・サーカス」「ウッドストック」「ライブ・アット・リーズ」などでその音色が聴ける。同型のシグネイチャー・モデルも近年発売された。

<日本のミュージシャン>

西川進
カトウタロウ(BEAT CRUSADERS)
坂本慎太郎(ゆらゆら帝国)
ホリエアツシ(ストレイテナー)
和嶋慎治 (人間椅子)
セイジ(ギターウルフ)※ライブではエピフォン社の廉価版を良く使う(壊してしまう・値段が安いため)
ハヤシヒロユキ(POLYSICS)


SG



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