植村隆博の考え方1


軽さの時代を経て、フォルムを計算してつくるコトに難しさを感じる
美容師が増えている。
そんな中、計算されたデザインと、それを正確につくりだす技術を持った
美容師が、美容室‘DADA’の植村隆博氏だ。

そんな彼の考え方をひとつ参考にしてもらいたい。

<以下インタビュー>

‘デザイン性と機能性を両立させるためのフォルムコントロール’
お客様にヘアを提供する上で一番大事にしているのは、
デザイン性・機能性・再現性の3つ。
デザインをつくる上で、どれが欠けても自分ではないですね。
その考え方にたどり着いたのは、サスーンのディレクターの仕事を
していたロンドンから帰ってきて、初めて日本の髪に接してからです。
ロンドンでは、たとえお客様から不満の声を耳にするコトがあっても、
デザイン先行でヘアを提案していました。
でも、日本に戻り日本人の髪に触れ、イギリス人とは全く違う髪質、
骨格、毛流に対してデザインどころか対応すらできない自分がいたんです。
そんな、今までの経験では対処できない、扱いにくい素材を
相手に仕事をしていかなければならない必要に迫られ、
独学で身に付けていったものが、
‘フォルムコントロール’です。

‘フォルムコントロール’とは、とにかく素材に従うコトを
核としたカット技術。決して逆らって強引につくったり、
ムリをしたりはしません。
骨格、髪質、毛流のそれぞれがもつ特徴、
こうするとこうなるという、
‘素材の原理’に従うコトで、‘カットの原理’が生まれたんです。

<インタビュー2に続く>


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