Ｈａｎａ　Ｍａｈａｌｏ

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2008年06月01日

『瞼の母』観てきました、最終回。

カテゴリ： SMAP

きょう、心のなかで忠太郎さんにお暇乞いをしてきました。

もう、観ているのがつらい。
ギブアップです！

という訳で、
自分にとって１００回でも観る価値のある『瞼の母』の演出プランを、自分で考えてみました～！！

まずオープニング、ひぐらしと子供たちのかくれんぼの声ね。
・・・はじめて観たとき、ここでいきなり目の前が薄ら暗くなりましたよ、あたしゃ。
以前に動員かけられてサクラで観に行ったシロウト芝居でおーんなじ演出を見たことがあったんだもん。

おぬいが押し付けられた手紙を見て、半次郎が
「忠太兄ィが訪ねてきた」と勘違いするシーンは断固カットします！
字の読み書きができないと互いに承知してるのに、
この二人が手紙のやりとりはあり得ない。
「字が書けねえ」はおむらと忠太郎のシーンの重要な伏線だから、
ここはないがしろにできません。

夕方なのに朝顔（だよね、遠目だったけど）が満開なのは不自然。
ひぐらしって夏の終わりじゃなかったっけ？　ひぐらしの後の夏祭りや打上花火の演出は不自然に感じました。
季節感は丁寧に見せたい！

（中途略）クライマックスシーンいきましょう。
ここは私、大竹しのぶの芝居は一切観ないようにしてたので、

ちなみに、なぜ大竹しのぶの芝居に観る価値がないと判断したのかというと、最初から最後まで「ヒステリー婆あ」の一本槍で、つ・ま・ん・な・いからです。

忠太がはじめて「おっ母さん！！」と呼びかけたあと、
おはまがなんか激しい拒絶の台詞を言うよね、
ここの大竹しのぶの芝居で、客席がどっと笑うんだよね。
これはヒドいと思う。

やっとたどり着いたその人の名前を真っ直ぐに叫んだ直後に、
笑いが起きるんだよ？
忠太の２４年間の想いをこめた台詞に、客席が笑いで応えるってあり得ないでしょ？

私は悔やしい。
草なぎ剛のファンとして、こんなに悔やしいことはない！
「おっ母さん！！」　あの全身全霊をかけた言葉に酔わされたまま、
この場面を最後まで観たかった。
２度目からは、自分でそうするように心がけてた。
安易に笑っちゃう客をバカだ心ない人たちだつよぽんのファンじゃないそんな人たちはいない私には見えないって思い込もうとした。

ここで一度笑いが起こっちゃったら、
ヒドいときには（客席の年齢層が高い場合）大竹しのぶが声を荒げるたびに笑う客が出てしまう・・・。
客席にいるのが、ホントつらかった。
アタシ、お金をちゃんと払った客だったのに。

私なら、
「おっ母さん！！」のあとのおはまの台詞は、呆けたように言わせる。
死んだと思ってたのに生きてたの本当に本当に？　って気持ちを見せたい。
ビックリすぎて我を失ってる間に「本当だったら嬉しい」って気持ちを覗かせたい。
それから徐々に、待って待って本当だったらお登世は水熊はどうなっちゃうの？　って焦って行く様子を見せたいし、
自分はいまおもしろおかしく暮らしてるんだから邪魔すんなって、台詞では言うけど、心からそう思って言ってるんじゃない、勢いでどんどん非道いことを言い出しちゃったらとまんなくなっちゃった！感じも見せたい。

草なぎには、泣きやむところまでちゃんと演じさせたい。
泣いたはいいが泣きやむ前に次の台詞をはじめてしまうので、鼻水を押さえるしぐさが多過ぎ。
もう２分、ください。
百両を懐にしまって崩れた着付けをきちんと直して、鼻水たれないところまで。
それから「おかみさん、もう一度お尋ねいたしやす」の台詞にいってください。

おはまと忠太郎のやりとりの、
最後のおはまの台詞は確か「忠太郎さん、お待ち！」だったと思う。
そのあとのおはまの気持ちを聞かないで忠太は出て行ってしまうけど。

今回の演出では、おはまが最後に何を言いたかったのかが伝わってこない。
ヒステリックに忠太郎を追い出そう追い出そうとそれしか考えてないくせに、何がいまさら「お待ち」だ馬鹿野郎。

私は「お待ち」の台詞に、
「非道いことを言ってごめん、アタシ思い込みが激しい性質だから。
落ち着いてから本心を言うから、もう一度再会の場面をやり直そう」って気持ちを見せたい。

私の、忠太郎さんのいちばん好きなところ。
それはおっ母さんのために貯めた百両を、ちゃんと懐にしまうこと。
鳥羽田や金五郎一味に切りかかられて、自分の命を守ったこと。
おっ母さんに逢うことだけを願って生きてきて、
いざ願いが叶ったらぜんぜん自分の思ってたとおりじゃなくて、
だからって、決してやけになって自分の将来や命を粗末にしなかったこと。

現代人は（テレビのニュースを見る限り）
ちょっと自分の思い通りにならなかったからって、
将来を悲観したり、自分や他人の命を粗末にしがちだ。

悲願達成ならず！しかし忠太郎かっこよし！というところを見せることに、
この芝居を現代に蘇らせる意義があると思います。

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