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昨日は我が町も選挙告示日、9時から町内を遊説中10時チョット過ぎ役場からTELが有
り、農家からヒグマの目撃情報があったとの事。
場所を聞くと選挙カーの現在地から1.5km位先、選挙カーはもうすぐその地点を通過す
るので、直接目撃者から状況を聞いて見ると伝えたが、出動出来るハンターが居ないか
聞いてくる、2~3名の名をあげてみるが山の日向はほとんど雪が無い状態で、こんな
山でヒグマの追跡をしたいハンターは居ない(俺もヤダ)
目撃者の話を聞くと、山から下りて来て人が居るのに気づき山に戻ったとの事。
助手席の候補が、「 運転手の変わりは居るからお前行ってやれ
おりて、後輩のハンターと2人で追跡する事にした。
足跡から推察すると明け3歳位で、120~130kg位か。
追跡を始めるとヒグマも、笹の混んだ所は歩かず雪の上か、尾根の笹の薄い所を歩いて
居る「ヒグマも歩きやすい所を選んで歩くんだよ」などと説明しながら追跡するが、1/3は
笹の中を歩く事になる。
1時間位進んだ所で、ヒグマの歩き方に変化があった。
尾根から雪の上に飛び込み気配を伺った跡、そして走り始めた足跡だ、気づかれたな。
当たり前である、雪上を歩くも抜けるし、笹をこいでの追跡でその音がヒグマに聞こえて
当然だ。
少し行くと今度は、日向の笹の混んでいる所に入り、その先の雪上に足跡は無い、回り込
んでみるが無い、この中に居るか、自分でも緊張して来るのが分かる。
慎重に雪面の多い所を選んで進むとその先に足跡が見える、近づくと急ぎ足で今度は逆
の方向へ歩き始めた、笹の中で方向転換したんだ、少し付けてると足跡が少し乱れてい
る、アレと思って居ると足跡がない。
止め足だ、猟友に教えて気を付けながらバックする、あった、横に飛んでる、そして幾らか
雪の残っている斜面を沢底の方へ、沢向かいの斜面も沢底も雪で見通しが良い、チャン
スかと思い広範囲が見通せる場所まで下りてみたが、ヒグマは沢奥に向かい走った足跡
があるばかり・・・・・・あきらめました。
急ぎ帰って再び選挙カーの運転手でした。