ハワイの雑貨やグルメを紹介

憩いの島オアフ

雑感
アキ
OAFU 憩いの島オアフ
ハワイの自然は魔力を放出させていて、
油断するとその力に蝕まれ、時には熱にうなされたりもする。
一度ハワイに魅せられたものはいつしか魔力の生け贄になり、
夢遊病者のように自らその祭壇を登っていく。
ワイキキのあるオアフ島にも
そんな魅力的な場所がたくさんあり、
少し市街を離れるだけですぐに遭遇することができる。


ダイヤモンドヘッド登頂には少々根気を要する。
登っても登ってもなかなか頂上に行き着かない。
ハイキング気分でいると途端に後悔することになる。
自動販売機や飲み水はどこにもなく、
すべて自己調達しなければいけない。
お国柄の違いを苦笑しつつ、そんな不便が少し嬉しい。
登山道は意外なほど狭く、
立ち止まろうものなら後ろの人が将棋倒しになる。
暑くて、苦しくて、ゼイゼイゼイ。
苦労した者への労いのように、
頂上には素晴らしい褒美が待っていた。
何にも邪魔されることのない360度の大パノラマ、
息をのむ藍色の海のグラデーション。
鳥になりしばし俯瞰の自然を楽しもう。


島の最東端にあたるマカプウポイント。
ここは私がもっともハワイをイメージする場所。
視界を遮るものはなにもなく、
ターコイズブルーの大海原を堪能できる。
海に浮かぶラビットアイランドは、
陽気に白い輝きを放っている。
右手の岸壁には展望台があり、
日陰のない山道を2時間かけて登りきった者だけが
素晴らしい景色を望むことができる。
嬉しくも悲しい拷問のような道のり。
今日も誰れかが憑かれたように誘われていく。


私はなぜか先端オタク。
半島の突端に無性に惹かれる。
あの日喚ばれたように突き進んだKANEOHEの突端。
どの道を選んでも米軍基地に突き当たる。
見たい、その先の海原をどうしても見たい。
辛抱強い同行者は私の執念にかなり耐えてくれるものの、
静かに伝わる怒りの波動に私の方が観念し諦めてしまう。
あの先端に未練が残り景色が見たくて仕方ない。


観光地ではないけれどWAIANAE山脈を望む西海岸のドライブも、
素顔のハワイに触れるようでまた楽しい。
オアフを知り尽くした人でも、ここはとても新鮮に写るはず。
のどかな田舎町と語りかけてきそうな迫力の山がとても対象的。
ただ、とても静寂なこの場所では、
自分がヨソモノだという自覚が必要でもある。


ハレクラニは素敵。高級だが華美ではなく清楚。
そのくせ我家にいるような寛いだ気分も味わえる。
部屋の構造もよく考えられていて、
設計者の自信の程がうかがえる。
部屋から見えるダイヤモンドヘッドを望む景色は
まさにワイキキのランドマーク。
望んだ者だけが手に入れることのできる
この世の楽園がここにある。






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