-憂色-

-憂色-

プロローグ

        春ー・・・・




 うすいピンク色の花びらが風に揺られて舞う


木々の上で遊ぶ、小鳥たちのさえずり


やわらかな日差しが降り注ぐ


おだやかな季節




ー そうだ・・・あたしがあいつと出会ったのもこんな時期だったっけ ー




「夕海!おはよ。」

・・・・・・・・・・

「ちょっとー!何ボーっとしてんのよ。
        今日は大学の初日じゃないっ!しっかりしなさいよ。」

友達の顔が、どアップであたしの視界に入っていた。

「ぁあ・・・・うん。おはよ!あははっ・・・なんか2年くらい前の事、思い出してて。」

あたしの言葉に友は、何なに?なんかあったの?と突っ込んできた。


あたしはふっと誰かの顔が浮かんだ気がしたが、すぐに笑顔で返す。


「秘密っ。」



ー本当に不思議だった


偶然の出会い


今になっては最高の思い出だよ



ー ねぇ? ー

空


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