ハッピー Happyラウンジ

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November 29, 2024
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カテゴリ: マミー
第7章 - 冷徹な対応
9月15日、私は師長からの連絡を待っていた。
約束の9時半になっても電話がかかってこなかったため、
私は病院に直接電話をかけた。

電話口の師長は冷たい声で「電話での説明でよろしいですか?」
と聞いてきたが、私は冷静に「面談を希望します」と伝えた。
午後になると、ようやく面談の機会が訪れた。

病院に着くと、師長が遅れて現れ、
最初に言った言葉は


しかし、その言葉には何の謝罪も含まれていなかった。
診断が遅れたことへの謝罪の言葉がないことに、私は強い違和感を覚えた。
まるでその遅れが何でもないことのように感じられたからだ。

病室で、私は師長に冷静に説明を始めた。
「10日と12日に、脳梗塞の可能性を訴えた看護師たちには、
どうして検査をしてもらえなかったのか」と、その経緯を伝えた。
10日と12日の看護師の特徴を挙げながら、その対応が遅れた理由を尋ねた。

師長は淡々と答えた。
「言い訳に聞こえるかもしれませんが、一般的にはろれつが回らない場合、血管系の病気を疑います。でも、私たちは呼吸器系など他の症状も考慮していました。ただ、ろれつが回らないだけでは検査はしません」
その説明を聞いた私は納得できない気持ちが湧いてきた。

さらに師長は、10日と12日の看護師の連絡票には何も記録がなかったと言い、

その一言が私の胸に刺さった。

「まるで私が嘘をついているかのような対応だ」と、私は強い不満を感じた。
しかし、社会人として部下をかばう師長の立場を理解し、追及はしなかった。
それでも、最初に謝罪がなかったのは、診断の遅れが重要だとは感じていない証拠だと私は思った。

その後、母の左腕を見た私は、三角巾で固定されていることに疑問を抱いて質問した。

「日に日に症状が広がり、腕がだらんとしてきたため、固定しています」と説明された。
この言葉を聞いた私は、母の症状が確実に悪化していることを感じ、心が痛んだ。

母の状態が少しでも回復することを願っていたが、
現実は残酷で、その状況に直面する度に胸が締めつけられた。


その後、ナースステーション奥の部屋に移り、再度話し合いが行われた。
地域連携室の職員2人が同席し、その場で私はいくつかの新たな情報を受け取った。

まず、Z医師が新たな担当医となったこと、
そして非常勤の脳外科医が頻繁に診察することが伝えられた。
母の症状に対する新たな治療方針が決まったことに少し安心した。

私は、母の病状についてさらに詳しく知りたかった。

脳梗塞の種類について尋ねると、師長は電子カルテを確認した後、
「ラクナ梗塞」と診断されていることを説明した。

そして、リハビリについても、すでに開始されており
回復期リハビリ病院への案内がされる予定だと伝えられた。

その説明を受け、私はようやく少しだけ安心した。
母の病状や治療方針が明確になったことは、
これまでの不安を少しは和らげてくれた。

しかし、診断の遅れや初期対応の問題に対する不信感は、
簡単には消えることはなかった。
あの日から続いてきた不信感は、
今後の治療や対応にも大きく影響を及ぼすだろうと、
私は予感していた。












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Last updated  November 29, 2024 09:00:11 PM
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