愛!勇気!元気!広げよう幸せの輪!

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2001年日本青年交流代表団に参加して

上海歓送会

2001年10月7日
2001年日本青年交流代表団に参加して

 40歳目前の私にとって、中国は前々から行って見たいという夢であり、日本青年代表団の立場で参加できたことは、幸運であり、ハードなスケジュールではあったが、多くの方と交流でき友好を深められたことは、とても有意義な9日間であった。
 初めての中国は、私がイメージしていたものと全く違い、日本と変わらない生活ぶり、ファッション、携帯電話の普及、テレビ放映内容、熱心な教育、高層建物、車の多さ、スーパーマケットの品揃え等々あげればきりがないほど、驚くべくこと、関心することが沢山あり、百聞は一見にしかずのとおり、実際に見て、触れて、感じ、そして理解が深まった。
 中国経済は、社会主義体制の下で十数年来開放政策を掲げ、1992年には、「社会主義市場経済」を明確に打ち出し、これにより、外資の導入や自主運営、株式制、個人経営などの経済改革に拍車がかかり、急激な発展は、日本の高度成長期に似ており、また、所得倍増論のごとく、国民が豊かになっている。これは、中国人の熱心な教育、テレビなどのマスメディアの普及による購買意欲、多くの労働力、自由競争、計画された都市開発(土地は国のものである)、などなどによるものではないかと感じた。急激な発展と同時に、都市と農村部の格差、貧富の差、公害・環境問題、犯罪の増加等の諸問題が増え、これらの解決が、今後の課題になるであろうと思った。WTOの加盟、2008年オリンピック開催が決まり、発展する中国が、今後どのようになるのか、楽しみである。
 また、訪中前から、日本における教科書問題、靖国神社参拝問題等が話題になっているが、くしくも、延吉で滞在した9月18日は、70年前に柳条湖事件(満州事変)が起きた日で、中国では、抗日戦争の起点としており、特別な日です。まして、過去に植民地化された東北地方であるためか17日、18日にホテルで、その事件を取り扱った内容のテレビ放映がされているのを見ました。私としても、この件に関しては、日本の軍国主義による、中国をはじめ近隣諸国に、そして一般の日本国民にも、多大な犠牲、損害を与えた侵略戦争であると思いますと同時に、今後、二度とこのようなことが起きないように認識すべきだと思います。このような思いを、訪中の間、何人かの中国の方と話をしたり、また、それぞれのあいさつの中でも、全て、歴史問題については、「歴史(過去・事実)を忘れるのは、裏切りである。歴史を鏡として、同じ間違いを繰り返さないこと。そして、未来これからの発展を求める。」と言った内容でした。恨みがある人もいると思いますが、前向きな寛大な中国の方のお言葉に、胸打たれました。
 最後に、この事業を成功するためにご尽力いただいた中国青年連合会関係者、日中友好協会関係者の皆様、お世話になったホストファミリー、大学生、日本青年代表団、職場の皆々様に感謝申し上げますと同時に、今後も、微力ながら、日中友好協会をとおして、日中友好のために、活動していきたいと思います。

  関係者の皆様、ありがとうございました。




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