いろんな毎日

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2回目の流産




うさぎ(ミニ) 2回目の流産 うさぎ(ミニ)




病院に行ってから1週間後、また出血がありました。

でも今度は少量で下腹部痛もなかったのですが、出血したことに動揺しながら病院に電話を入れました。

夜だったのですが、「もし心配なら泊まる準備をして来ていいですよ」と看護婦さんに言われ

急いで荷物を準備して旦那さんに車で乗せて行ってもらいました。

病院に着いたら出血は止まっていたのですが、明日一番で診察してもらえるようにとその日は泊まりました。


翌日の診察では、赤ちゃんの心拍が確認できました。初めて見た動く心臓。ドキドキしました。

ですが血の塊が子宮内にあったためもうしばらく入院することになりました。


1週間後の診察では血の塊はほとんどなくなっていました。

でも今度は赤ちゃんがあまり大きくなっておらず、心拍も初めて見た時よりも遅くなっていました。

週数から見ても赤ちゃんの大きさが小さすぎて、もしかしたらダメかもしれないと言われました。

出血も止まっていたし、赤ちゃんの心拍も見えたから大丈夫だと思っていたのに。

同じ病室で同じような状態だった人もみんな無事に峠を越えて退院して行ったのに。

今日、赤ちゃんと一緒に家に帰るつもりでいたのに。

先生の話を聞きながら急に暑くなって汗が出てきて、気分が悪くなってしまいました。

診察室のベッドで寝かせてもらい、横で先生がしゃがんで話をしてくれました。



「自然の摂理っていうのがあってね、仕方ないこともあるんですよ。

 無事に妊娠できて、無事に生まれるのは本当に奇跡なんです」



念のためもう1週間入院をして様子を見ることになりましたが、翌週の診察では

赤ちゃんは先週とほとんど変わらない大きさで、心拍は完全に止まっていました。

その日にソウハの手術は可能でしたが、「家に帰りたい」と号泣した私を見て

先生も翌日の手術に予約を入れ帰るように言ってくれました。


翌日また病院に行き、子宮の中をきれいにする手術を受けました。

全身麻酔なので、痛みは感じなくて眠っている間に終わるわよと説明を受けました。

手術台に上ったら、これで本当に赤ちゃんとお別れなんだと思って涙がボロボロ出てきました。

看護婦さんが「好きなだけ泣いていいよ」と手を握ってくれて、麻酔も待っていてくれました。

この病院にしてよかった、次は絶対この手術室の隣の分娩室で出産したい、そう思いました。


初めての全身麻酔はすぐに効いて、本当に眠っている間に終わり

そして私の子宮の中は空っぽになりました。





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