゚・*:.。 のんびり兄 With 子怪獣 .。.:*・゜ 

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出産の日のその後・・・ 

しばらくして 病室へ移った。
病室は パパが気使ってくれて トイレ付きの個室にしてくれた。

病室へ向かう時に 実家の両親が来てくれた。
普通なら 母に会った瞬間に 号泣するんだろうな~って思ったんだけど その時は なぜか 笑顔でいれた。
きっと 陽斗もいたし 気丈でいないと・・・と言う思いもあったんだろう。

病室へ行くと 陽斗とパパと実家の両親と そして 小さな小さな妃萌ちゃんと6人で一緒にいた。
陽斗も妃萌ちゃんに逢って
「可愛い~」って連発していた。
「可愛いね~」と・・・
皆 妃萌ちゃんをだっこした。
小さい小さい身体なのに 本当に重い。
たくさん だっこしてあげた。

家族の前では気丈でいて 涙はあまりみせなかった。

もう6月の下旬だったし あまり妃萌ちゃんを暑い所にはってコトで 逢える時間も30分が限度だった。


夜7時になり パパは 妃萌ちゃんの死亡診断書を提出しに市役所に行った。
これがないと 妃萌ちゃんは お空に旅立てない。
火葬してもらう日は 7/4にしてもらった。
ホントは もっと早い方が良いのだろうけど 妃萌ちゃんと一緒にいたかった。
少しでも長く・・・・


そして パパが市役所から戻ってきた。
2人きりになったパパと私・・・
会話はない。
独りでいたかった・・・・
独りで泣きたかった・・・・

「帰っていいよ」と言った。


そして パパが帰ってから TVは付いていたものの 涙が止まらない・・・
ぺちゃんこになったお腹の現状。
受け入れるには かなり時間がかかった。
トイレに行くたびに お腹に触れて さすっていた・・・
空っぽになった お腹に・・・・
涙が溢れて溢れて・・・・

就寝後も 個室だから電気付けて TV付けていた。
暗くするのが怖かった・・・
でも さすがに11時くらいになると 暗くしないとならない・・・

電気消した。
波が止まらない・・・・・

”あ~どうして・・・・ なんで私が こんなに辛い思いしないとならないの・・・”

自分を責めて 本当に悔しかった。
念願の女の子だったのに・・・
本当にごめんね。と・・・・・
何度も何度も 妃萌ちゃんに謝った。

そのうち 看護婦さんが巡回に来てくれた。
とってもキレイで可愛い看護婦さんが 優しく声かけてくれた。
「眠れない?」
「うん・・・・」と その優しい声に また ヒ~ヒ~声出して泣いた。
「頑張ったね。」と・・・・
”頑張ったね”って言葉 すごく深い意味をする。
その言葉 すごく嬉しかった。

本当に あの看護婦さんのお陰で 救われた。
看護婦さんは 私のタメに 1時間くらい話してくれた。
「いいのよ~ 泣きたい時は たくさんないてね。 中には 泣かない人もいるのよ。 そういう人の方が怖いのよ」と・・・・

看護婦さんと話して かなりラクになり そのあと 不思議とすぐに眠りに付けた。


★次の日 6/30へ・・・★





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