1 ST.THOMAS 2 THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU 3 STAY AS SWEET AS YOU ARE 4 I’VE TOLD EVERY LITTLE STAR 5 HOW HIGH THE MOON 6 OLEO 7 PAUL’S PAL 8 ROLLINS INTERVIEW 9 IT DON’T MEAN A THING IF IT AIN’T GOT THAT SWING 10 PAUL’S PAL 11 LOVE LETTERS
SONNY ROLLINS(TS) HENRY GRIMES(B) PETE LA ROCA(DS) 1-7 JOE HARRIS(DS) 9-11
THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU 「あなただけを・・・」と訳されますね。 くつろげるゆったりとしたテンポの演奏です。 ベース、ドラムの刻むテンポと、ロリンズの演奏がマッチしています。 後半部分の ピート・ラ・ロカのドラムスとの掛け合いも楽しい1曲です。 力強い演奏ですが、ロリンズのテナーは楽しげに歌っています。 最後はカデンツァで静かな余韻を残して、終わります。
STAY AS SWEET AS YOU ARE スロー・バラード。 この曲ではロリンズが、繊細に歌いかけるように吹いており、 しみじみと聴ける1曲です。 バックで流れるベースの音色の静けさが、 より一層、ロリンズの歌心に深みを増しているような気がします。
I’VE TOLD EVERY LITTLE STAR 前回の、コンテンポラリー・リーダーズのオープニングの曲です。 やはり、この曲を聴くとなんとなく楽しい気分になれますね。 ラストの締め方など、自由度が「コンテンポラリー」の時に比べて 高くなっているような気がします。
HOW HIGH THE MOON 以前聴き比べで、月の話題が出たときは、 こんな曲もあるんだ、的な感想だったのですが、 改めて聴いてみて、ロリンズの吹くメロディーがインプットされました。 この曲も「コンテンポラリー」で演奏されていますが、 こちらの演奏の方が、なんとなく好きです。 シンプルなフォーマットの方が、よりロリンズを自由にしてくれるのか・・・ 中盤のベース・ドラムスの掛け合いもインパクトを感じます。 (ちょっと長めですが・・・ ^^;) ラストはフェイド・アウトで、ちょっと珍しい終わり方。 奇しくもこの曲も、前回に似てサウンドチェック用に演奏されていたものだったそうです。 ・・・偶然の産物、とはこのようなことでしょうか?
It Don’t Mean A Thing If It Ain’t Got That Swing お馴染みデューク・エリントンの、「スウィングしなけりゃ意味がない」 大好きなナンバーです。 ロリンズはスウィングというよりは、終始走っている雰囲気の演奏です。 この曲は マックス・ローチのアルバム「プラス・フォー」でも演奏されていますが こちらの方もスリリングな、テンションの高い演奏です。
さて、再び PAUL’S PAL こちらの方が、Tenor Madnessの演奏に近く、 ロリンズのちょっとほのぼのとした雰囲気のテナーが聴けます。 私はやはり、テンポも演奏もこちらのヴァージョンの方が好きです。 再び、Tenor Madnessのヴァージョンと聴き比べてみるのも 面白いかもしれませんね。(^^)
そして、最後は Love Letters・・・ ヴィクター・ヤング作曲のスタンダードです。 オープニング、1分半近いロリンズのソロが印象的です。 歌心に満ちた、素敵な演奏ですが、これはロリンズの独断場ですね。 ラストのソロも、しみじみと聴かせてくれます。