COUNTER CURRENT

DSDとは




上の図は従来のPCM方式の場合のシグナルの処理の流れです。
録音側のデシメーション・フィルターではブリックウォールと呼ばれるフィルターによって20kHzまでの信号を通過させ、22.05kHz以上の信号を除去しています。更にオーバーサンプリングAD/DAではフォルダをカスケードするため再生側の補間フィルターで量子化ノイズが発生します。残念ながら192kHzなどのハイサンプリングを用いてもこれらの複雑なデシメーションと補間の問題は解決できません。



上の図はDSDのシグナル処理の流れです。既存のPCM処理方式から単純に間引きと補間を除去したシンプルな構造となっています。PCMとの大きな違いはアナログ信号からデジタルに変換される際にダイレクトに1bitで記録する点です。
1bitの負帰還によってオーディオ帯域における変換誤差が極限まで低減され、限りなくアナログ信号に忠実な記録が可能となるのです。
またDSDにおける高いS/Nは高次のノイズシェーピングフィルターによってノイズパワーの大部分を可聴帯域外に移動することで実現しています。

wave-form-2.gif

DSDでは波形を0か1の出力回数だけで表現します。プラス方向では1の回数が増え、マイナス方向では0の回数が増えます。これらが密度として表現されるのでその波形は極めてアナログに近いものとなります。

pulse-responce.gif

上の波形データから判るようにDSD方式は極めて原音に忠実な波形が再現できます。原音のアナログの波形が忠実にデジタルデータとして再現できるのはDSDだけということがお分かりになると思います。



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