発達障害児が伸び伸びと育つために~保健師の目で見た子育て~

心に毒を食らわないで生きる。


安易な傷つける言葉を投げかけてくる人もたくさんいます。

発達障害児はまるで犯罪を起こすかのような報道。
そして無責任な心無い言葉・・・
「少年犯罪を起こしちゃうかもよ」「○○事件みたいになっちゃうわよ」

心揺れますよね。

でも、どこに心の焦点をあわせるか、ということがとても大事だと思っています。
暗い話題に取り込まれないこと。

大切なのは、心の中に闇を作らないこと。

心の中の闇が、相手(学校・世間)に対する不信感を生み、育て、
その不信感に、学校の先生や周囲の人々が反応してしまうと、相手も身構えてしまいます。

どんなことを言われても・・・、
マスコミがどんな風に騒ごうとも・・・


小2のとき、学校側の理解が得られず、診断名を伝えるかどうかで悩んでいました。
学校と仕切りなおす計画を立て、校長先生と面接をしていただくアポも取ってからのことでした。

新聞紙上で、ある殺人事件が報道されているのを読みました。
TVゲームで航空機の操作をマスターした彼は、本物の飛行機も操作できるに違いないと思い込み、航空機の機長室に勝手に入ってもみ合いになり、機長を殺してしまったというのです。その犯人がアスペルガー症候群だと報道されていました。以前の豊川事件等に比べるとかなり報道に配慮が見られるようになったように記憶していますが、そんなこともよく覚えていないほど、私は動揺してしまったのです。

病院で知り合った友人からも電話があり、「学校に診断名を伝えるのをやっぱりやめた」と言います。
アスペルガー症候群→少年犯罪・・・そんなイメージが、頭の中をぐるぐる回ります。

特にTAKUYAは乱暴なタイプで、お友達を怪我させる事で悩んでいたので、この事件を通して、先生方にはどのように受け止められるのか、偏見を持たれ、レッテルを貼られ、わけも分からず怖れられるのではないか・・・??そんな不安に押しつぶされそうになりました。



そんな時、深呼吸して・・・心を見つめて・・・冷静になって・・・
・・・そして上記のことを考えたのです。

心に毒を食らわないで、できるだけ淡々と・・・願わくば爽やかに・・・
生きて行きたい・・・!!


●心に毒を食らわないで生きていくこと

そのためには、
●心の絵(イメージ)を点検する!

心に描いている絵(イメージ)は、実現するのです。これを点検することが大事なのです。

こんな心当たりはありませんか?

「学校と連携して、子どもの能力を伸ばしているイメージ」を作っていたはずなのに、
気がついたら・・・・・

「学校に少年犯罪の原因となる子どもというレッテルを貼られて、阻害されているイメージ」

「学校のひどさをみんなが理解して、自分の肩を持ってくれているイメージ」

に変わっていた・・・。心の絵が実現したら、たーいへんなことになってしまう!!

心の絵にいつもいつも「自分の本当に願っていること」が描かれているようにしましょう。

●暗い情報にも、心を揺らさない、意識して明るい人生観を持っている「つもり」になろう!

・・・少年犯罪の報道もしかり、マスコミからはひどい学校が紹介され叩かれたりもしている・・・

親にとっては深刻で重い問題。マスコミの無責任なネタに踊らされて怒ったり、非難ごっこをしてはいけない。
これらに押しつぶされて、心細くなっていくうちに、暗い想念にとらわれ、心に闇を作ってしまうからです。

「そんな学校もあるわ」ぐらいに意識してサラサラ流せるようになる努力がいると思いました。


意識して自分の心をコントロールし、そしてもちろん、予定通り、校長先生に会っていただきました。

Akiko

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