After the evening glow ~夕焼けの後に~

After the evening glow ~夕焼けの後に~

五話 敗北!?



蜩「うるせーよ!全力で立ち向かってやるぜ!俺にはそれしかない!!」

パァァァァァァ・・・・

蜩「さっさと鐘箆をもっとに戻しやがれー!!!」

ガンズ「鎌のフォースか・・・まぁ僕が殺してやってもいいが出来るだけいたぶ
    みじめな最後を見るほうが楽しそうだな・・・・ゆけ“人形”よ」

鐘箆「オレ・・・・オマエ・・・コロス!!」

蜩「人形だと!?ふざけるな!!(くそ・・・!相手が鐘箆だと
  攻撃の仕様がない・・・)」

ガンズ「クククク・・・・・死ね・・・・」

蜩「簡単に死ねなんていう言葉を使うな!!悪いが俺はそんなすぐに死ねるほど
  軽いもの背負ってるわけじゃねェんだよ!!俺は・・・母さんの死を
  目の当たりにしたからな・・・母さんは俺に死ぬなといってくれた・・・
  そのためにも俺は死ぬワケにはいかねんだよいかねんだよ!!」

ガンズ「うるさい・・・!!お前は所詮その人形に手も足もでねぇんだよ!!」 

鐘箆「フゥ・・・・フゥ・・・・ガァァァァ!!」

蜩「くそぉ・・・あいつはもはや獣同然・・・・どうすることもできない・・・」

鐘箆「ガァァァァァァ!!!」

ドゴォォォォォ!!

蜩「ぐわぁぁ!!(あいつの殴り・・・なんて威力なんだ)」

ガンズ「おまえも不思議だろう・・・なぜこんな人形ごときが
    こんな力を持ってるか・・・・・」

蜩「・・・!!」

ガンズ「それが僕のデストロイロッドの特性だからね・・・!!」

蜩「デストロイロッド!(杖・・・みたいだな・・・・)」

ガンズ「この杖は半径十五メートル以内の人間を洗脳し、
    洗脳された人間の脳を破壊するのさ・・・・
    それによって僕の杖による洗脳を受けた奴は凶暴化し自身の持つ最大の
    力をだすことができるんだ!!」

ズキズキ・・・・

蜩「・・グ・・・だからこんなに威力があったのか・・・」

蜩「しかしマズイなこんな奴を相手にしてたら勝てそうにない・・・・
  よりにもよって鐘箆だし・・・・くそ・・・どうする?」

ガンズ「困ってるようだな・・・フフフフフ・・・・君がその鎌の特性を使えれば
    なんとかなるかもしれないな・・・・」

蜩「特性・・・だと・・・」

ガンズ「しかしまぁ無理な話だな・・・・特性が使えるようになるためにはまず
    その自分の持つフォースの力を完全に使えるようになってからだしな」

蜩「・・・・(なぜだ・・・・こいつはまるで俺に戦いを教えるためだけに 
  現れたみたいだ・・・・!!」

ガンズ「ふ・・・余興はおわりだ・・・今度こそ終わりだ!!」

鐘箆「フシュウウウウウ!!」

蜩「・・・・鐘箆にはケガをさせず尚且つテメーを倒す!!」

ガンズ「無駄無駄無駄!!!お前が僕に勝つコトは不可能だ!!」

蜩「うおおおおおお!!俺の鎌・・・・届け・・・届けーーーー!!!」

ガンズ「なんだと!?この鎌・・・・奴の感情が昂ぶることによって
    鎌の先からエネルギーが!!」

蜩「うおおおおおおおおおおおお!!!」

スパッ!!

ガンズ「この僕に傷がっ!!」

蜩「うぐ・・・・力がはいらねぇ・・・・」

ドサッ・・・

ガンズ「そうか・・・どうやらこいつの特性は蜩自身にあるという訳か・・・
    ん?このお守り・・・・どうやらこいつも関係してるようだ・・・」

蜩「なぜトドメをささないんだ・・・・・俺は負けたんだぞ・・・・?」

ガンズ「フ・・・・・お前は強くなる・・・・次に会うときまでには
    その特性を極めろよ・・・・!じゃあな・・・」

蜩「くそぉ・・・俺は負けたんだ・・・アイツに・・・・!!
  そのくせ何で生きてるんだ・・・・俺はなぜ生き長らえてるんだ?」

蜩「・・・・・・・・」

ばた・・・・・・

謎の男ガンズ・・・・彼はなぜ敵なのに蜩を殺さなかったのか・・・・?
倒れてしまった蜩はどうなってしまうのか・・・・!!

五話・・・完          六話へ・・・







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