HAZIの風まかせ波まかせ気まかせ

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第二章~mazic shot《第二戦》~

試合が終わり、マナは待機室に戻っていた。
負けたバルガンは先ほど外に出て行った。
「マナ~、お疲れぃ。」
試合中終始無言だったハジがしゃべる。
「ん・・・ああ。」
また同じベンチに座ったマナが返答する。
「一戦目から見せるねぇ・・・」
「まだまだ序の口だよ・・・あと何戦だっけ?」
「あと・・・二回戦と準決勝と決勝。」
「よーするに三戦じゃん・・・まわりくどいっ!」
「えー、わかりやすく言ったの!」
「要らぬお世話だ!第一ハジみたいにばかじゃない。」
「なにー俺は馬鹿じゃないぞー」
「はいはいうるさい。」
「まったく・・・」
そういいつつもさっと銃のメンテナンス。
「さて、次は誰かな・・・?」
「もうちょっと骨のあるやつがいいねー」
「そんなこと言うない!バルガンさんの試合だって最初のカウンター決まるかどうかどきどきしてたんだから・・・」
「そのわりに落ち着いてたじゃん。」
「緊張して動けなかったの!」
「ふーん・・・まあいいけど。」
「なんだそのしめ方・・・よし、弾補充完了。」
「次もレイで?」
「まだラガーは使う機会が無いからねぇ・・・」
「使わせられるかもよ?」
「いや~・・・無い無い。」
「自信満々じゃん。」
「それも無い無い。」
「でもレイだけじゃ客も・・・」
「戦闘に客は関係ない。」
「ぬう・・・」
「ま、あきらめなさいって。」
「みたいんだもん。」
「いずれ見れるって。」
「そう願っとく。」
「願っといて。」
会話が終わったのでマナは周りにいる参加者を見た。
もう一回戦は大体消化したらしく、今は自分含め八人しかいないので見通しがきく。
剣を腰にぶら下げて帽子をかぶっている見た感じ少年と青年の狭間ほどの人、杖を持って魔道書らしきものを必死に読んでいる老人、前にも見た舞踏家風の男、この試合の中で唯一、女の挑戦者は武器は弓を担いでいて、ショートソードも腰につけている。
他にはあまり特徴が無い人やそのまんま過ぎるかっこの人が多いためあえてあまり見なかった。
「誰かなぁ・・・」
「ま、誰でもいいんじゃん?」
どうやらハジはもう興味はうせたようだ。
「ちなみに言うと、あの女の人、相当のつわものみたい。」
「なんで?」
「ん、八戦中ラストの試合だったみたいで、試合は一分くらいで終わったんじゃないかな?更にちなみに言うとあの人のほうが時間的にはマナより早かった。」
「うっそ・・・」
「あの弓矢・・・相当使い込んでるみたいだし、予測できる事は、はや撃ちの名人とかそんなんじゃないかな?」
「・・・是非ともお手合わせ願いたいね。」
「そのときは・・・」
「そのときは?」
「死なないでね。」



「マナ様!試合のお時間です!」
「ん、もうそんな時間か・・・」
「このまま試合場にどうぞ!」
「はーいっと!」
そういうとマナはベンチからはねるように立ち上がった。
「さーって誰かな~?♪」
ずんずんと試合場への扉へ向かって歩きながらそう言った。
そしてその勢いのまま思い切りよく扉を開けた。
「えーっと、お相手さんは・・・っと。」
中央に向かいながら正面を見た。
「おじいさんか・・・」
相手はあの杖を持ったおじいさんだった。
「よろしくさんよ。」
おじいさんののんびりした声が聞こえた。
「手加減はしないから。」
ぶっきらぼうにマナが言った。
「ええ、こちらこそ。」
ゆっくりと、おじいさんが返答した。
そこでアナウンスが入る。

-えーそれでは、両者そろったようなのではじめたいと思います。-
ワーッと聞きなれた歓声。
-一戦目ではカウンターを決めたマナ選手と、幾多の魔法を扱うシクタ爺さんです!-
また歓声。
やはり魔法か・・・
魔法相手は初めてだな。
-それではカウントダウンをはじめます!-
前と同じく、シンと静まる。
-5!-
シクタ爺さんは杖を前にやって何かぶつぶつ言っている。
-4!-
マナは一戦目とは違うと感じ、さっとレイを抜く。
-3!-
シクタ爺さんは動かない。まだ詠唱しているようだ。
-2!-
マナはレイを前に突き出し、息を吐いて少し下を向く。少し、手が震えている。
-1!-
シクタ爺さんは詠唱をやめ、前を向いた。マナも前を向きシクタ爺さんを狙った。
-スタート!-





一瞬だった。
瞬く間に試合会場は風によって茶色と肌色の砂に覆い尽くされた。
「くっ!」
撃とうとしたマナだがさすがに目を細め、砂が目に入らないようにした。
依然として風は吹き止まず、砂埃はさらに客席までも襲っていた。
「風の魔法・・・?」
「そのとうり。」
マナがハッと後ろを振り向く。
そこには先ほどの老人が杖を片手で宙につきながら空に立っていた。
「手加減はせんからのう。」
「上等!」
「いい返事じゃ、それではいくぞい。」
そういいつつ老人は杖を片手で振りかざし、振り下ろした。
一度風が大きく吹いたかと思うと、砂埃は場外に飛び去り、元の会場の姿に戻っていた。
だいぶ砂は減ったが。
「そうれっ」
「え?」
老人は懐からおもむろに石ころを数個取り出すと前に放り投げた。
「Vent Mani?re!」
そう言ったか言わずかの間に石は空中で停止し、突如マナの方向に流星のように降ってきた。
「うわっ!」

ドドドドドド・・・

間一髪、回転回避で逃れたが、
「何だあれ・・・」
石は見えなくなるくらいに土に埋もれていた。
「おお、なかなかやるのう。だが、まだまだじゃ・・・」





to be continued,,,


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