東アジア



 なんといっても本場中国における文字の歴史は古いが、厳密な意味での漢字の起源は不明であるといわざるをえない。しかし、いくつかこれに関する伝承、伝説は存在する。

 「易経」「繋辞伝・下」には「上古は縄を結びて治まる。後世は聖人之を易うるに書契を以ってし」とある。すなわち、太古の時代には縄の結び目で記録や意思疎通をはかっていたが、後世に聖人が文字を発明したという。 



 日本にも、百済伝来以前に文字が使われていたという言説が行われている。
 18世紀の一部の国学者の主張であるが、おそらくはハングルの模写であり、学問的な検討に値するものとはいえない。
 807年に古来祭祀にたずさわっていた斎部氏の長老,斎部広成が神代以来の歴史と自らの氏族とのかかわりをまとめたものである「古語拾遺」には次のような記述がある。

 「蓋し聞く上古の世未だ文字あらず貴賤老少口々相伝う」

 日本も無文字社会であった時代は、口伝えや結縄が行われていたのである。





参考文献




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