言語の起源


 旧約聖書創世記の「バベルの塔」の伝承ではヘブライ語が全ての人類に話されていたとされている。
 古典古代ギリシア時代においても、ピュセイ説(音と意味の関係を以前的なものとする)とノモイ説(慣習的、恣意的なものとする)とが議論があった。
 中世には言語は神から授かったとする神授説が、キリスト教文化の普及を受けて広く行われていた。
 19世紀に入り、多くの言語起源論が提出された。しかし言語の起源に関する議論は実証不可能であるとして、1866年のパリ言語学会で言語の起源に関する論文を掲載しないと宣言し、1911年にもこれを再確認している。
 これ以来、言語起源論は現代言語学の主要トピックから外されていたが、近年の理論言語学における言語普遍性と個別性に対する考察の発展、進化、そして心理学や人類学などの近隣諸科学の発展を受けて近年再び脚光を浴びつつある。
 例えば、「世界祖語」を仮定し、世界中の全ての言語はそこから別れ出たとする研究者もあるが、現在の言語学の手法ではいかんともしがたい。
 しかし依然としてその実証性に重大な制約があり、慎重さが求められる。

 これまで提出された主要な説としては次のようなものがある。

 ワンワン説(bow wow):擬音語、オノマトペなどに求める。
 ブーブー説(pooh-pooh):無意志に発せられる間投詞などの音声に求める。
 身振り説:身振りから音声言語が発達したとする。

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